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トヨタのEV化戦略が将来の現実 ♯3

自動車のEV化推進は日本の経済衰退・雇用削減につながる


トヨタのEV化戦略が将来の現実 ♯2 の続きです。


4.電気事業によるCO2排出量は日本全体の約4割を占めています。

自動車の入学とCO2の関係
日本全体で総排出量は12億48百万トン
そのうち運輸部門が21%、
そのうち自動車は89%(=2億33百万トン)


■日本のエネルギー 2020年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」
経産省 資源エネルギー庁

これは知りたい人が呼んでくれれば。



5.日本の電力発電量




日産リーフが走るときの電力消費は、1kmあたり155~161Whであると紹介した。したがって、年間走行距離が1万kmと仮定すると、1550~1610kWhの電力消費と算出できる。

つまり、家庭における電力消費量の34.8%増える事になる。
誰が発電するの?



5.EV化で増える電力

総量10008億kwh × 1.35 =13510億kwh
増加分3510億kwh の電力を確保しないといけない。


しかも同時に、石油と石炭の発電所を低co2排出化しなければいけない(37%)
つまり、35%+37%=72% 低炭素発電量を確保しなければならない。
つまり、総量10008億kwh × 0.72% =7200億kwh

普通に無理でしょう。だから、原子力発電所の再稼働と新規増設は必須。

脱CO2か原子力発電化を選択しなければいけない。
それ以外の方法は、今のところは無い。

天然ガス?ウクライナ戦争の煽りを受けて、サハリンⅡですらどうなるか?
採算が取れないから、アメリカのシェールガスの増産もしない可能性が大きい。



6.素人だから出来る試算

私は素人なんで間違いもあると思うが、大事なことは、EVに必要な電力量の試算をして、発電所の増設をいくつしなければならないかの目途を試算する事。
現在低炭素且つ実績のある発電方法はLNGと原子力発電。
それと、水素発電。


一例として、1か所の発電所として最大発電量
千葉県のLNG発電所 
富津火力発電所  LNG   516万kW   1986年11月
年間発電量を推定すると、
516万kW × 365日×24時間 × 80% =3,616,128万kw

7200億kwh ÷ 3,616,128万kw =19カ所 新設必要

約20カ所の低炭素発電所新設で、それで投資回収できるのか?
例えばLNGだとして、世界中がその分の調達をする事になると、当然価格は高騰する。そもそも、政治的な影響もあってそんなに増産できるのか?
輸送及び貯蔵に必要な設備投資も必要。そもそも土地の確保は可能なのか?
それに必要な時間はあるのか?
つまり、電気代金は上がる事になる。


続く



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