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「2023年ドラマ ワースト俳優ランキング」

1.【筆者のコメント】
ワースト5位の中に、アイドルが4人。
この結果を見ると、アイドルが役者やる事への否定的な意見が多くなりますよね。

アイドルに限らず、修行もせずに役者と言う職業をやる事自体に問題は無いのか?少なくても秋元康プロデュースのアイドルは、組織的に且つ体系的な演劇の教育もしてないし、役者のコーチも付けていない。
演劇に限らす、ボイストレーナーもダンスのトレーナーも付けていない。役者やりたい奴は自分でやれと言う姿勢。運営は、芸能と言うものをなめすぎている。

アイドルとしての「笑顔」や「発声・受け答え」や「アイドルとしての姿勢」には熱心。つまり、「セカンドキャリアにまで責任は負いません」というドライな割きり方です。
実際、秋元康系のアイドルとして人気になっても、その先の女優としての素質は見通せない。逆に、トップアイドルが女優としてやれない事は、アイドル事業にとってのマイナスイメージになるので、いっそ何もしないと言う選択肢を取っている。

更に、レコード会社幹部なら「卒業後に歌手で売れる訳がない」と判っている。

但し、西野七瀬と白石麻衣についてのみ、現役メンバーとその親の手前、なんなら、ギャラは最低金額でも仕事を何とか取ってきている。スポット的に演劇のコーチとかつけている可能性はある。


西野七瀬については、どうしてもひいき目に観てしまうので申し訳ない。
最初に炎上した「あなたの番です」があまりに下手すぎて、それと比較して「Dr.チョコレート」は気にならない位に成長したと思ってしまう。
悪気を感じさせない悪役とか殺人鬼とかなら嵌っていると思うが、セリフについてはやっぱりもっと勉強すべきだと思う。ひいき目に観ても、なんか引っかかるんだよね。


役者の悪口書いているより、製作側を強く批判するべきだ。
安易に出演者叩いてお茶を濁すのが50年も続いているが、TV局自体が成り立たなくなる前に、真摯に局内で反省すべきなんじゃないかと思う。
今のTV局には、企画やシナリオに力を注ぎ、金かけて良いコンテンツを創る気力が感じない。経営トップの問題だろうけれどね。


3位は西野七瀬、2位は前田敦子、1位は…国内1.男女混合ワースト10

PRESIDENT Online 吉田 潮 2023/12/30(土)

2023年に日本国内で放送・配信されたドラマで、評価するべき俳優はだれか。ドラマ偏愛コラムニストの吉田潮さんが作成した「2023年俳優ランキング」を紹介する。
第3回は男優女優混合のワースト10――。(第3回/全3回)


ベテラン俳優たちのやりすぎが目に余る

さ、今年もやるよ、ワースト俳優。評価項目としては「主役としての引力・説得力不足」「劇中で浮いた過剰な演技・力不足」「キャラクターに違和感」「実力より権力と忖度そんたくのにおい(2023年ならでは)」を設けた。

さらに今年は「挽回の有無」という救済枠も用意。「この作品ではひどかったが、別の作品で上回る演技によって挽回した」と減点する方式だ。同点が多かったので、ワースト12に。結局は好みだけど、いつものこと。それではランキングへ。

★ワースト5は「力不足」か「役不足」
1位 櫻井翔 「大病院占拠」(日テレ) -30点
2位 西野七瀬 「Dr.チョコレート」(日テレ)他 -20点
3位 前田敦子 「育休刑事」(NHK)他 -20点
4位 大沢たかお 「ONE DAY」(フジ) -20点
5位 松本潤 「どうする家康」(NHK) -20点




★1位 櫻井翔、「アクション向いてない」

さて、ランキングへ戻ろう。栄えある第1位は……。
1位 櫻井翔 「大病院占拠」(日テレ) -30点
続編をやるらしいので、手短に。「アクション向いてない」。

病院にたてこもる鬼を演じた役者陣が徐々に明かされたり、人質になった人々の罪が順番に暴かれる仕組みは面白かったが、主役に魅力と説得力がなくて致命的。熱血が似合わないというか、冷めた心で演じるシラケ感も。

知能と理性と傲岸ごうがん不遜を売りにするキャラの方が、断然持ち味を発揮できると思うんだけどな。忖度キャスティングの日テレがいつまで持ちこたえられるか。その最後の象徴と思って1位に。

ちなみにテレ朝はシリーズドラマ「刑事7人」「特捜9」で、魂を売って苦い経験をしたはず。2024年は各局キャスティングの正常化が進むと期待してます。

★2位の西野七瀬、時空にゆがみを生じさせる元アイドルの演技

2位の西野七瀬だが、ここ5~6年で主演作も多数、大活躍なのだが、いつも不思議に思う。登場すると周囲との技量の差で時空にゆがみが生じる。演技力ではなく破壊力抜群。特に、映画「孤狼の血LEVEL2」での破壊力は凄まじかった。

今年のドラマでは、「いちげき」(NHK)で遊女役や「Dr.チョコレート」(日テレ)で新聞記者役などをこなしていたが、とどまることをしらない破壊力。

クラッシャーでもオファーがひっきりなしということは、性格がよくて人間的に魅力があるのだろう、と思うことにしている。

余談だが、この1~2年で、乃木坂46(卒業生含む)のドラマ進出が激しい。顔と名前が一致するのは、深川麻衣、若月佑美、伊藤万理華、生田絵梨花、白石麻衣、山下美月、齋藤飛鳥、久保史緒里、堀未央奈、生駒里奈、樋口日奈……ただ演技力の格差は激しい。うまいと思うのは4人だけ。

★3位の前田敦子、配役に対して力不足の一言

3位の前田敦子だが、春頃に出演作が集中。「ウツボラ」(WOWOW)では謎の双子で作家を惑わすという設定だが、漫画原作の印象とは異なり、根本的にミステリアスの欠如が気になった。

最大の失敗は「育休刑事」で演じた主人公の姉。数十年前の浅野温子のようで、やりすぎ・かきまわしすぎ。もちろん物語のフックになるのだが、法医学者には到底見えない悲劇。力不足の一言。
ただし、挽回枠もある。「かしましめし」(テレ東)ではアラサー男女3人組で、人間関係の憂き目を抱えて一時避難中という役。「彼女たちの犯罪」(日テレ)では浮気三昧なお坊ちゃん医師の妻役。この2作はよかったので挽回のはずが、そもそもの点数が高すぎたのでワースト入り。

吉田 潮(よしだ・うしお)  ライター

1972年生まれ。千葉県船橋市出身。法政大学法学部政治学科卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。医療、健康、下ネタ、テレビ、社会全般など幅広く執筆。2010年4月より『週刊新潮』にて「TVふうーん録」の連載開始。2016年9月より東京新聞の放送芸能欄のコラム「風向計」の連載開始。テレビ「週刊フジテレビ批評」「Live News イット!」(ともにフジテレビ)のコメンテーターもたまに務める。

終わり

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