♯1『Dr.コトー』劇場版 公開前のプロモーション 製作者(今回はフジTV)からのリリースを記事にするネットメディアが【生田絵梨花】をどう見ているか
妄想込みの推測記事です。エンターテイメントとしてとらえてください。
1.筆者も当時必ず見ていたドラマ。この当時のフジTVは良いドラマやっていたと思います。
日本人の中にこのドラマに喜んで金を出す消費者は、残っているのだろうか?未だ残っているとしたら当時リアルタイムで見ていたM2層・M3層。
その層の情緒に響くドラマは、この頃本当に少ない。
地域のおせっかいな付き合いと親身になっていろいろ世話を焼く人々。
親子の丸出しの情が故にお互いを思いやってすれ違う少しの悲しさ。
名ドラマだったけれど、今のZ世代には響かないのかな。
■『Dr.コトー診療所』の説明
※富良野塾:1984年に脚本家の倉本聰が私財を投じて開設した脚本家や俳優の養成施設。2年間共同生活をしながら、脚本の創作や俳優としての稽古をする。授業料は無料だが、地元農家から依頼される農作業で生活費を稼いでいる。2010年4月4日、25期生卒塾をもって閉塾。卒業生は380名を数えた。
2.タケヒロも…彩佳も…あのキャストが勢揃い!
16年ぶりコトー先生がスクリーンに!映画「Dr.コトー診療所」吉岡秀隆・柴咲コウ・時任三郎・泉谷しげる・小林薫・朝加真由美・大塚寧々・筧利夫・大森南朋・富岡涼
『Dr.コトー診療所』特報【2022年12月16日(金)公開】
東宝MOVIEチャンネル 2022/08/04
『Dr.コトー診療所 』予告【2022年12月16日(金)公開】
東宝MOVIEチャンネル 2022/09/08
『Dr.コトー診療所』特報②【2022年12月16日(金)公開】
東宝MOVIEチャンネル 2022/09/08
『Dr.コトー診療所』特報【2022年12月16日(金)公開】
3.情報のリリースタイミング
■映画の広報担当の視点で見てみましょう。
※記述している記事
ネット記事でYAHOOに掲載している分が対象。
カウントは、2022年9月26日であり、現在残っている記事だけを対象にしています。消えたものは入っていません。
①2022年6月13日(月)が初回
『Dr.コトー診療所』16年ぶりに続編始動!ロケ地・与那国島は大歓迎も、撮影班に出た“お達し”
記事は、1本だけ。週間女性PRIME。ヤフコメはありません。
②2022年6月21日(月)
『Dr.コトー』劇場版新キャストは生田絵梨花!柴咲コウ不在に島民ザワつき…16年ぶり撮影現場のてんやわんや
FLASH だけのリーク記事。ヤフコメ書き込み件数 194。
③2022年6月28日(火)
生田絵梨花 舞台に日曜劇場、参院選CMのほか『Dr.コトー』にライブまで…乃木坂ファンが「鉄人」と呼ぶワケ。
FLASH だけのリーク記事。ヤフコメ書き込み件数 149。
【筆者の解説】
一番最初のリリースは、6月13日週間女性プライム。
この記事への反応が悪かったので、ネット記事の反応が抜群に良い『生田絵梨花』を活用してFLASHだけのリリース記事で確実に記事にして反応を知りたかった。
広報担当が、既出のキャスト(※)はネット記事でバズリにくいと思ったのか?yahooの読者の反応が無いので、ネット記事に取り上げられやすい生田絵梨花を使ってアドバルーンを上げたと言うのが真相ではないでしょうかね。
結果として、6月30日に正式リリースして、yahoo記事でも13本取り上げられていました。それにヤフコメの書き込みも多数あったので安心したでしょう。
※既出のキャスト:吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎、大塚寧々、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、朝加真由美、大森南朋、富岡涼等
④2022年6月30日(木)が本格的な情報をリリース
『Dr.コトー診療所』16年の時を経て映画化 主演・吉岡秀隆&監督&脚本が続投
記事は13本。ヤフコメ書き込み件数 924。
【筆者の解説】
なんでドラマではないんだ?と言う書き込みもあったが、このドラマの中心顧客層がM2層以上と言う現状から見て、映画でなければ儲からないと思ったのでしょうね。何しろ志木那島(しきなじま)のロケだけでも金がかかりますので。
そもそもTV広告の商品を買わないM2層相手では企業がTV広告出しません。
視聴率が激減している現在、今のドラマはF1層しかターゲットにしていないし、実際その層しか見ていない。
ガリレオの映画(※)も同じ理由でしょうね。
両方とも興収14億円(100万人)は行くのでではないですかね。映画館が途端ににじじむさくなるけれど。
「沈黙のパレード」は、2022/10/11現在で興収30億円超えと言われている。
処で、「ドラマじゃないんだ?」と書き込んだ人は、1800円出して映画見に行きたくないと言う人なのかしら?
お前みたいな奴らだから、企業が広告出さなんだよ!と言ってやりたい。
そのうち、「クラウドファンディング」でドラマ化とかが定常化するかも。
もちろん、有料コンテンツ。
※フジテレビ月9枠で放送された連続ドラマ「ガリレオ」の映画最新作『沈黙のパレード』が9月16日より全国公開され、9月27日までの12日間で観客動員数111万人、興行収入は15.6億円を突破した。
(土日2日間で動員28万1000人、興収4億700万円
祝日を含む公開4日間の成績は、動員49万3000人、興収6億9600万円)
⑤2022年8月26日(金)
「Dr.コトー診療所」16年ぶり続編にレギュラー陣再集結! 新たなティザービジュアルも披露
吉岡秀隆が主演する映画「Dr.コトー診療所」に柴咲コウ、時任三郎、大塚寧々、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、朝加真由美、大森南朋、富岡涼が出演することがわかった。
記事は13本。ヤフコメ書き込み件数 284。
【筆者の解説】
6月30日のヤフコメで、出演者に関する書き込みが多かったしキャストが変わらないで欲しいという話へのアンサーリリース。
見に行くと言う人が役3割。良い数字なのだと思う。
それ以外のキャストの書き込み。蒼井優は妊娠中で、代役が生田絵梨花。
桜井幸子は引退した。やっぱり書き込んでいる人はかなりの高年齢だね。
⑥2022年9月8日(木)
『Dr.コトー診療所』最新予告映像が完成!中島みゆき「銀の龍の背に乗って」が主題歌に決定
記事は15本。ヤフコメ書き込み件数 48。
【筆者の解説】
6月30日のヤフコメで主題歌は中島みゆき「銀の龍の背に乗って」が良いと書き込んだ人が居たので、このテーマになったのだろう。
⑦2022年9月26日(月)
生田絵梨花、初の看護師役 『Dr.コトー診療所』出演「奇跡のように感じていた」
記事は14本。ヤフコメ書き込み件数 196。
■yahooの記事をまとめてみた
生田絵梨花は、個人として圧倒的である。ネット記事に取り上げられやすい生田絵梨花をネット記事用に用意した事は間違いない。だから早めのキャスト発表。しかも、情報漏れの様な体裁で。
■筆者の解説
定期的なリリースなのだと思うが、カンフル剤的に又生田絵梨花を使う。
他の大御所の俳優・女優では、ネット記事の読者は読まないからクリックしない。だから、ライター側の興味(=バズれるか)が薄いと思っている。
良く考えて欲しい。事績も少ない脇役の出番も少ない若手女優生田絵梨花を広報的に前面に出すしかない、広報担当の気持ちを。
今のTVドラマの視聴者『ミレニアル世代』とか『Z世代」とかには、M2層・M3層が中心の『Dr.コトー診療所』とは「何のこっちゃ?」になる。
下手すると、F1層には視聴経験がない?
生田絵梨花が広報に便利に使われたのは、TBS「オールオルーキー」の時もそうでした。全てのリリース記事に文脈と関係ないのに生田絵梨花を必ず入れ込むと言う強硬手段に出てました。
それによって多少出番が増えた気がするけれど。
後日高橋海人の記事が上がったが、コアファンが『Dr.コトー診療所』への関心が少ないのが書き込みの数字に表れている。
しかも、『Dr.コトー診療所』ドラマファンにとって、生田絵梨花と共に邪魔な存在という書き込みが目立つ。
高橋海人の本来のファンは刺さっていない。
生田絵梨花や高橋海人が新たに組み込まれたのは、製作者がこのドラマのファンが金を使わない事を心配しているからだ。
このドラマのファンの中心層がM2層M3層で、その層は金を使わない。
18年目16年前にドラマを見ていたらって映画に行かない。それは過去の数字が示している。
このドラマは2003年~2006年の放送されたフジテレビのドラマであり、「北の家族」の視聴者と重なる部分も大きい。
2003年に20歳以上の男性が多い。つまり、当時のM1層・M2層が中心であり、当時サラリーマンだった人々である。
富裕層が好むドラマではなく、本当に平均的なサラリーマン男性がコアの視聴者である。
その人たちの2022年現在は、月3万円の小遣いで地味に暮らしていて、家族、特に子供の教育費用に金を使っている。一人で映画に行く事なんて妻から許されない人々。
M3層は当時既に40才代に突入していて、好きなドラマである「Dr.コトー診療所」ですら見せてもらえない家庭環境(チャンネル権が無い)だったかもしれない。
その層にとって、アイドルに金を使うと言う「秋元系アイドル」は羨望の的であり、奥さんにとって女性アイドルは宿敵であるので、関心を向けるような事は出来ない。
つまり、生田絵梨花についての情報を持持っていない人々。
奥さん怖いからね。
そんなM2層・M3層が映画に行くとなったら奥さんとひと悶着必須。
そういう人達がヤフコメに書き込んでいるから、懐古の話題に溢れている。自分が年取った事も忘れて、「コトー先生白髪?」とか笑ってしまった。
お前の頭はつるっぱげだろうに。
そういう人にとって、記憶の追体験をしたいので、新たな人間関係は邪魔に見える。記憶の中の美しい思い出に浸るのはまるで同窓会の様だ。
なるほど、それは同窓生しか入れないわな。
生田絵梨花が嫌なわけでなくアイドルが嫌なわけでなく、自分の美しい記憶に新たな存在を入れ込みたくないと言う事。
M2層:35歳~49歳の男性
M3層:50歳以上の男性
映画のプロデューサーがそんな事を創造すると、興行的には客を呼べる若手女優を入れ込んでみたくなる。
『Dr.コトー診療所』を好む視聴者と『PICU 小児集中治療室』を好む視聴者は同じメンタリティーだ。
生田絵梨花が次に出演するドラマ「PICU 小児集中治療室」のプレプロモーションだと捉えれば、全く損はない。
シリーズドラマが新シリーズを始める前に、普通に旧作の再放送をするのはお決まりの手法だ。
その手法で言えば、『Dr.コトー診療所』は『PICU 小児集中治療室』の前作的なポジションとしてプロモーションしたと思えば両方にとって有用だ。
4.この座組に後から入るのは大変だ
寅さん化したドラマだから、常連演者以外を認めない視聴者が大勢いる。
しかし、この座組に加わるのは非常に大変だ。
吉岡秀隆、時任三郎、大塚寧々、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、朝加真由美、大森南朋。
出演する俳優さんは、みんな何10年もかけて磨き上げ一芸に長じた職人だよね。パブリックイメージ通りの役になり切る。だから、それ以外の役はオッファーが来ない。そんな出来上がった役者の中に入るだけで震えるのに、生ちゃん勇気がある。
既に出来上がっている人たちの中に入って演技するのは中々高いハードルだったろうな。
この顔は、乃木坂では見せた事の無い顔。
筆者が知っている範囲の舞台でも過去のドラマでも見せた事の無い顔だ。
それとも、なんか背負っちゃっている?
下記は原文
ドラマ的にも、島志木那島が年寄だけの寂れて行く存在で終わるのは、悲しすぎる。
彩佳が「こうして少しずつ人が未来をつないでいって島が存在していくんだな」と言っている事の意味は大きい。ドラマ的に『希望』の光を若い2人が背負うのかな。
我々生田絵梨花ファンは、有名なドラマだからと言って、蒼井優さんの時の様にフューチャされブレークするきっかけになるとは思っていません。地道に出演を重ねましょう。
しかし、多分このドラマは映画で終わりになるでしょうねでしょうね。
しかし、ドラマの中で診療所が廃止になるとか?の振りもあったが、実際の僻地・離島医療はドクタージェットやドクターヘリが標準になって行くんだろう。
その意味でも『PICU 小児集中治療室』につながればドラマは終わる。
同じジャンルのドラマとして『PICU 小児集中治療室』がその代わりになる。もちろん客層が若返って、F1層とF2層がメイン。評判が良ければシーズン2もあり得るだろう。
筆者個人的には、M3層がこの映画をどれだけ見に行くだろうか?それが一番の興味だ。
続く
さて次の章は、「何故16年もできなかったのか?」がテーマです。
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