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【生田絵梨花】『倍音』が出る様になったので、倍音の説明をしておきます。倍音で「声の太さ」「声の広がり」が感じられる様になります。

下記にある「田中直人さん」の説明例で言えば、生田絵梨花さんは「夏川りみ」さん系統の歌声でしょうか?

「DREAMS COME TRUEの吉田美和」さんの様な低く太い声は出せないでしょう。
一方、魅力的な非整数次倍音の歌声「宇多田ヒカル」さんの場合生まれつきでしょうから訓練で何とかなるものではないでしょう。

実際宇多田ヒカルの「First Love」は、TVの番組で多くの女性歌手が歌っていますが、この吐息の様な倍音を出す人はいません。
個人的には「First Love」は宇多田ヒカルじゃなければ聞く気になれません。

倍音って、一人で歌っていても複数の人が歌っている様に音が広がると言うか、それだけで一つの高価な弦楽器バイオリン見たいな音を感じさせる。

声の質に見合った歌を選択して、自ら歌を作って歌う事で声と楽曲がぴったりアンサンブルする様になるのでしょう。
複数の楽器や複数の人の声との違いが、「和合」しているので名曲になるのでしょうね。

ここに出てない歌手で言えば、misia。
5オクターブの幅を持っていると言われていますが、実際の声は整数次倍音の美しい歌声ですよね。


【参考】

これを先に読んで欲しい。


【倍音とは】人が魅了される声を作る基音と倍音の仕組みと出し方

日本テレビ「ZIP!」、テレビ東京「おはスタ!」など多数出演
ATOボーカルスクール 代表
『田中直人(たーなー先生)』(プロフィール)

こんにちは、田中直人です。
私はプロのボイストレーナーとして、25年間で1万人以上の歌唱指導(ボイトレ)をしてきました。

今回は、人が魅了される声を作る、基音と倍音の仕組みと出し方を徹底解説します。

人はそれぞれ世界で一つだけの素晴らしい声を持っています。
同じメロディを歌っても、全く違う歌になりますよね。
これは「倍音」があるからです。
倍音を使って、人が魅了される声をつくりましょう。

今まで、25年間たくさんの生徒さんに、教えてきたノウハウを集結して、じっくりと倍音を解説していきます。

今回のタイトルは、【倍音とは】人が魅了される声を作る基音と倍音の仕組みと出し方です。

1.倍音とは

倍音とは、自分が出している声の基音の上に重なるたくさんの音です。
なぜなら、人は声を出すときに、一つの音を出しても、共鳴腔や息の使い方により、倍音という様々な音が鳴っているからです。

倍音とは何でしょうか?
人の声は、音程、リズム、音量だけでしょうか。
それであればみんな同じ声になってしまいますね。

実際は、みんな声が違います。
それぞれ世界で一つだけの声を持っています。
これは顔や身体が違うように、声帯も共鳴腔もみんな違うからです。
その違いが物理的に現れるのが、倍音です。

人は声を出すときに、一つの音を出しても、倍音と言って様々な音程が出ています。
自分が出そうとしているのは、基音という音ですが、その基音の上に沢山の倍音が鳴っています。
機械音と人の声の違いはこれです。

そして、みんなこの倍音が違うのです。
つまり、倍音が声の魅力になります。
さらに倍音には、整数次倍音と非整数次倍音があります。
これは、読んで字のごとく、一方は整数の倍音、もう一方は、音階をとらえていない非整数の倍音です。

整数次倍音は、共鳴腔を使って作られます。

非整数次倍音は、息で作られます。

具体的にそれぞれの音を聴いて行こうと思います。

■整数次倍音

まずは、整数次倍音の美しい歌声「夏川りみ」さんの歌声を聴いていきましょう。


★夏川りみ「涙そうそう」Music Video


ヘッドホンやイヤホンがある人は、出来るだけ良い環境で聴いてください。
メロディの上に、たくさんの高音が重なっているのを感じること出来ますか。
キラキラしている感じ、優しく柔らかく包んでくれる感じですね。
息の量も心地良く、ヘッドボイスよりのミックスボイスで、とにかく心地よいです。
夏川りみさんは、高音系の美しい整数次倍音で歌われています。

次に、「DREAMS COME TRUEの吉田美和」さんの歌声を聴いてみましょう。

★DREAMS COME TRUE – 何度でも (from DWL 2015 Live Ver.)

こちらも出来るだけ良い環境で聴いてください。

こちらはメロディの周りに太い低音と、中高音が鳴っていて、声がとっても太く魅力的に感じます。
まるで一つの音程で、メロディを歌っていないような太さですね。
クリーンな整数次倍音にもかかわらず、太い低音と中高音を持つ素敵な声です。

■非整数次倍音


次に非整数次倍音を聴いていきましょう。

魅力的な非整数次倍音の歌声「宇多田ヒカル」さんの歌声を聴いてみましょう

★宇多田ヒカル – First Love

イントロから歌が入るところで、既に魅力的な息の世界に包まれますね。
そして、メロディ以外に本当に様々な音が聞こえます。
非整数次倍音なので、音階ではない本当にたくさんの情報量が声にあります。
この声に本当に心を打たれますね。


最後に倍音があまり多く含まれていない声も聴いてみましょう。

これを聴いて、改めて、整数次倍音と非整数次倍音を聴き比べてもらうと、イメージがはっきりすると思います。

★Maria Callas – Ave Maria

終わり


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