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【AllAbout】「2000年以降の朝ドラ人気ランキング」 1位「あまちゃん」、2位「げげげの女房」、3位「カムカムエヴリバディ」

朝ドラはほとんど見ないので、知識として眺めてみます。

特に、「カムカムエヴリバディ」は全く想像も出来ていない。

カムカムエヴリバディ』は日本のテレビドラマ。
NHKが2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された「連続テレビ小説」第105作[3]。原作脚本・藤本有紀。
岡山・大阪・京都を舞台として大正・昭和・平成・令和の四時代をラジオ英語講座とジャズと時代劇と共に生きた母娘孫三代の1925年から2025年まで100年間に渡る悲喜劇を描く。

上白石萌音、深津絵里、川栄李奈 の3人がリレー形式主演したやつですね。


1.「2000年以降の朝ドラ」人気ランキング! 2位『ゲゲゲの女房』を抑え、1位に輝いたのは?

花輪 えみ 2023.06.06



2位『ゲゲゲの女房』(2010年前期)
2位には、2010年前期に放送された『ゲゲゲの女房』がランクイン。人気漫画『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる水木しげるさんと、その妻・布枝さんの夫婦生活をつづった自伝エッセイを映像化した作品です。布枝さんをモデルにした布美枝役を松下奈緒さん、水木さんをモデルにした村井茂役を向井理さんが演じました。

回答者からは「モデルとなる実在の人物をがいて、その人の人生を描くドラマだったから。また、モデルとなる人が魅力的で、ドラマの描き方もよかったから(66歳女性)」「水木しげるの漫画の執筆様子やそれを支える奥さんの献身が昭和の不器用ながら愛情を育む物語にとても気持ちを動かされたから(46歳男性)」などの声が寄せられ、よく知られる漫画家の私生活や家庭環境を垣間見られたことが人気の理由のようです。

1位『あまちゃん』(2013年前期)
1位には、2013年前期放送の『あまちゃん』が選ばれました。自分らしさを見失ったヒロイン・アキ(のん/当時の芸名は能年玲奈)が、海女を目指して挫折・奮闘したのち、地元アイドルになる成長物語です。そしてストーリーだけでなく、作品内で流れる音楽も人気。オープニングテーマや『潮騒のメモリー』といったオリジナルソングなど、ヒットチャートで好成績を収めたものも少なくありません。

回答者からは「じぇじぇじぇが話題となったりすごく面白かった!(39歳女性)」「ストーリーが面白く、俳優の個性があって、前向きで元気になれる作品だから(38歳男性)」といった声が殺到! 一大ムーブメントとなった「じぇじぇじぇ」のフレーズや前向きなヒロインに元気をもらっていた人が見受けられました。


調査概要
All About編集部は「2000年以降の朝ドラ(NHK連続テレビ小説)」に関する独自調査を実施。同調査は、全国の10~60代の男女382人を対象にインターネット上で行いました(調査期間:5月12~26日)。本記事では、その中から「2000年以降の朝ドラで好きな作品」ランキングを紹介します。



2.〈カムカムエヴリバディ〉はなぜこんなに満足度が高いのか。ささやかな出来事をじっくり描くわけ

木俣冬フリーライター/インタビュアー/ノベライズ作家 2021/11/13


“朝ドラ”こと連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合 月〜土 朝8時〜)のクオリティーの高さに注目が集まっている。三世代ヒロイン(上白石萌音、深津絵里、川栄李奈)による1925年から100年間の歴史を描く趣向のため、各々のヒロインのターンが2ヶ月ずつくらいになるであろうと考えるとかなり駆け足で話が進みそうで、実際、上白石萌音の岡山編では子役時代はわずか2回で終わり、以後、14歳の安子(上白石)の初恋を中心に描き、2週目では想い人・稔(松村北斗)が「安子さんとともに生きたい」と言うところまで進展する。だが太平洋戦争がはじまって……。

たいてい、ドラマに展開が早いといささか味気ない気分になるものだが『カムカム〜』では安子の恋と英語への興味のはじまりを重ね、じっくり描いている。ヒロインの半生ないし人生のイベントを漏れなく描くのではなく大事なところを丁寧に描く朝ドラもなんだか良いものだ。

「あたたかな手触り感を大事にしている」と制作統括の堀之内礼二郎チーフ・プロデューサーが語るように『カムカム~』では俳優の表情のみならず祭りや餅つき、お菓子の数々などを丁寧に撮っている。

演出の安達もじりは朝ドラでは『カーネーション』『花子とアン』『べっぴんさん』『まんぷく』を手掛けてきた。『カムカム〜』では「一見、オーソドックスな朝ドラに見えて、さりげなく挑戦的なことをやっている」と言う。第2週は、ほぼ往復書簡の第6回、モノクロ・ミュージカル調な場面が楽しい第7回、桃山剣之介(尾上菊之助)の華麗な立ち回りの時代劇やタイトルバックが終盤につく第8回と遊び心満載で、その一方で、稔が安子と正式につきあいたいと挨拶する第9回は居間の中にいる家族をきっちりとした画角で撮った正攻法でそれが良かった。安達さんにディテールに関してインタビューしてみた。


――戦前戦中を描く岡山編は古き良き世界という印象でした。今後、時代や地域が変わっていくごとにその時代に合わせて見せ方は変わっていくのでしょうか

安達もじり(以下安達) 時代と場所によって撮り方や表現が変わっていっていいと旗を振ってはじめました。ただ具体的にどのように変化をつけていくかはやりながら考えていこうと思っています。その土地で感じたことを表現していきたくて、例えば岡山はとても穏やかであたたかい街だと感じたので、第1、2週はあたたかさを大事にしました。今後の舞台となっていく大阪や京都では、それぞれの場所の特性を活かしつつ、台本に書かれた物語を味わい深く表現できるよう試行錯誤を繰り返しています。どうなるかはやってみないとわからないところです。

――漫才や時代劇、ミュージカルなどその時代の風俗がたくさん出てきます。ひとつひとつ凝っていて俳優の技もよくわかるにもかかわらずコーナーのように分けられていなくて、ごく自然に物語の中に溶け込んでいるのが上品でよかったです。


安達
 100年の時間を半年で描く上で、落ちついて見られることは意識しています。駆け足で物語が進んでしまっているような印象を与えないように、例えば、コーヒーに砂糖をいれて飲むまでをあえて描くことでゆったりした時間を味わっていただこうとしています。第8回の時代劇映画のシーンが長いのも、なぜこんなにも長くやっているのか、そこには意味があります。だからこそ堂々と長くやりました。最初、映画とそれを見ている安子と稔の顔のカットバックにする予定でした。映画のシーンはそれなりに長く撮影したものの、実際に使うカットは少なくなるかなと思っていましたが、結果的に1分近く使いました。編集しながら、そのほうが豊かになる気がしたんです。漫才や映画、レコードをかける喫茶店など、当時の時代の文化に人々が接している姿を描くことを重要視しています。中でもラジオはキーアイテムなので、ラジオを登場人物のひとりのように撮っていて、ラジオだけ映っているカットも通常よりも多く撮っています。それと和菓子も大事です。あんこはドラマの最後までキーアイテムとなるので、美味しく見えるように丁寧に撮っています。


――『カムカム』に限らず、安達さんの演出する朝ドラは子供のエキストラが道端でなにかしている画がよくあります。意識的に入れていますか(『カムカム~』だと第6話冒頭、稔の下宿の前で子供が遊んでいる。『べっぴんさん』だと戦後、花売りしている子供、『まんぷく』でもメンコしている子供が出てくる)

安達
 そんなに入れています?(笑)……そうですね、そう言われると、誰もが共感できる生活感を最も表現しやすいのが子供かもしれません。水遊びなど子供の遊びによって季節感が出しやすいことは確かです。

――ヒロインの上白石萌音さんはいかがですか。

安達
 お芝居の域を超えて、ただただ安子として生きてくださっていたように感じ、もうほんとに上白石さん、すごいなと思います。クランクイン前に、ロケやセットで世界観を作り込みますのでそこでのびのびとやっていただいたらそれを撮らしていただきますというようなことを上白石さんにお話したら、みごとに体現してくださって、まるでドキュメンタリーを撮っている感覚で撮らせていただきました。


――稔を演じた松村北斗さんはいかがですか。

安達
 松村さんは当初、この時代に生きた人物を演じることがはじめてでどう表現すればいいか悩んでいらっしゃったのですが、衣裳合わせをした瞬間、あ、稔がいたとうい気持ちになるほどなりきっていてなんの心配もなかったです。岡山弁もむずかしいとおっしゃっていましたが、すばらしかった。第9回の長いシーンはこちらもどきどきしながらリハをやりましたが、松村さんは奇をてらうことなく真摯にやってくださって、誰もがすてきな人と思う人物になっていました(堀之内礼二郎チーフ・プロデューサーは「安子のお父さん役の甲本雅裕さんは『あそこまで言うなら許すと言ってしまいそうになった』と言うくらいでした」と撮影時を振り返った)。


ドラマは脚本で見る楽しさもあるけれど演出で見る楽しさもある。
『カムカムエヴリバディ』は風景やそこに注ぐ光の美しさ、登場人物の躍動感など画を見る楽しさにあふれている。安達さんが「ラジオを家族のように撮っている」と言うのを聞いて第7回を見ると、安子の家の食卓でラジオが一緒に食卓を囲んでいるように映っていた。ラジオの背中がよく映るのもポイントであろう。この温度を感じる美しい映像は『おちょやん』でも使用した機材で撮っているそうだ。

ドラマはまだはじまったばかり。岡山編から大阪編、京都編と移り変わっていくたび凝らされる工夫を楽しんでいきたい。

連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
毎週月曜~土曜 NHK総合 午前8時~(土曜は一週間の振り返り)
制作統括:堀之内礼二郎 櫻井賢
作:藤本有紀
プロデューサー:葛西勇也 橋本果奈 斎藤明日香
演出:安達もじり 橋爪紳一朗 深川貴志 松岡一史
音楽:金子隆博
主演:上白石萌音 深津絵里 川栄李奈
語り:城田優
主題歌:AI「アルデバラン」

【筆者のコメント】

とりあえず、上白石萌音が役に嵌った事だけは間違いない様だ。
企画・脚本・演出そして主演の上白石萌音が役に嵌ったと言う事なら、視聴者も嵌ったのかもしれない。
若者の昭和へのあこがれは、グローバル世界への嫌悪感であり『古き良き世界観』への後戻りなのかもしれない。
日本人は、慣れない事辞めた方が幸福だ。



終わり

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