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【田中みなみ】イロモノとしての需要はあったが、主演もしくはそれに準じる役になると、物足りなさがある。

1.筆者のコメント
好きと嫌いの両方のトップ3にランキングはさすがです。

個人的に「このランキング」の中で「嫌いなフリーアナウンサー」は、有働由美子と膳場貴子だ。
絶対に譲らない何か=ぬぐえないエリート意識は、官僚のそれと同じで、日本の未来を「過去の固定観念を覚えて吐き出すのが得意」な官僚型エリートに託すのは余りに危険だ。正にその典型にしか見えない人達。

それに比べれば、田中みなみなんかは「底の浅い承認欲求に支配された愚か者」にしか見えないので、男への影響力が落ちてくれば世間への悪影響は消える。


■個人的に田中みなみを女優としてとらえると、物足りなさがある、その理由を書いてみた。

マルチタレントではなく、「女優だけ」として見ると、そのドラマの役としての立ち振る舞いを含めた演技が視聴者の期待=勝手に視聴者が作っているイメージ基準に合ってないという事。配役ミス。
視聴者は、悪女って、もっとタッパが無いといけないとか、悪女ぽい表情が足りないとか勝手に思ってしまう。

松本まりか、菜々緒、小川真珠の様に悪女認定された女優とは違って、まるでアイドルの様に好感度を意識した「田中みなみ」が見え隠れする。
女性視聴者の悪女認定女優は、田中みなみよりわかりやすい白人顔に寄って欲しいが、田中みなみさんは化粧にこだわりありすぎて「田中みなみらしさ」から役にどっぷりつかっていない様に見える。
所詮自己主張の強い我儘推し通そうとする「アマゾネスタイプ」の人なので、女優業より自分らしさを優先してしまう。CM含めた化粧関連での収入の方が大きいからね。
一方、小悪魔役ならもっと若くなければ受け入れてくれない。

同じ年齢層の好感度高い女優は、数えられる程の誰でも知っている大物ばかり。例えば、綾瀬はるか、長澤まさみ、新垣結衣、石原さとみ、上野樹里、戸田恵梨香等々。
そこに切り込むなら悪女枠か?とブラームが考えて売り込んでいるのだろう。

現在出演中の「ギークス〜警察署の変人たち〜」(フジテレビ系)について「シングルマザーを演じていますが、まるで母親感がないツヤ肌メイク」(テレビウオッチャー)というコメントが紹介されている。
このドラマは若手演技派の松岡茉優が主演で、田中と滝沢カレンが脇を固めている。ネットでは3人の演技力を比較して「松岡茉優の無駄遣い」だとする声も出た。

今尾ドラマ界全般に俳優陣に高額ギャラが払えない中、割とギャラが安いけれど知名度高い3人のタレント(女優実績は足りない)でセットにすれば、視聴率上がるかな?とプロデューサーが思ったのかもしれないし、スポンサー受けも悪く無いし・・・。

1990年代2000年代よりは俳優陣も演技力挙がっていると思うけれどね。
その分視聴者の目も肥えているという事ですかね。
これからの俳優さんは、なお一層大変になるね。腕を磨こうね。



2.フリーアナウンサー好きと嫌いの両方に顔を出す【田中みなみ】さすがです

近年、芸能界で一つの流れとなっているのが、キー局などのアナウンサーが退社しフリーになるというパターンだ。これまで田中みな実(37)や宇垣美里(33)、鷲見玲奈(34)といった女性たちが局アナからフリーアナに転身してきた。

その中でも急先鋒と目されているのが森香澄(29)だ。テレビ東京のアナウンサーだった森は’23年3月に退社し、以降はグラビアやバラエティで大活躍。今年2月にはファースト写真集『すのかすみ。』をリリースし、6月には地上波で初めての冠番組『森香澄の全部嘘テレビ』(テレビ朝日系)がスタートした。

フリーになることで、ニュース以外の番組でも自身の魅力を発揮できるようになった彼女たち。活躍が目覚ましいいっぽうで、視聴者が苦手と感じるフリーアナもーー。

そこで今回、本誌は「好きなフリー女子アナ」「苦手なフリー女子アナ」をテーマに、20~70歳の女性500人を対象にアンケートツール「Freeasy」を利用して調査を実施。


(1).女性が選ぶ“苦手なフリー女子アナ”!3位の神田愛花、2位の滝川クリステルを抑えた1位は?

女性自身 2024/8/3(土)


【全順位】女性が選ぶ苦手なフリー女子アナランキング

1位:田中みな実
2位:滝川クリステル
3位:神田愛花
4位:森香澄
5位:高橋真麻
6位:鷲見玲奈
6位:新井恵理那
8位:有働由美子
8位:宇垣美里
10位:膳場貴子
10位:皆藤愛子

実施期間:7月29日
調査対象:20~70歳の女性500人
調査方法:WEBでのアンケート
『WEB女性自身』調べ(アンケートツール『Freeasy』を使用)

ここでは、「苦手なフリー女子アナ」についての結果を公表する。

第3位となったのは、神田愛花(44)だった。

’03年にNHKに入局した神田は、人気お笑い番組『爆笑オンエアバトル』の6代目司会や『紅白歌合戦』のラジオ実況を務めることに。’12年に退社すると、『めざにゅ~』(フジテレビ系)や『スッキリ』(日本テレビ)といった番組に局を超えて出演。現在は『ぽかぽか』(フジテレビ系)でMCを務めており、同局の昼間の顔となっている。

神田は‘18年4月、バナナマン・日村勇紀(52)との結婚を発表。また今年7月には初めてのエッセイ本『王道っていう道、どこに通ってますか?』を出版するなど、公私共に順風満帆。その人気の秘訣は王道女子アナらしくない元気な姿も一因と思われるが、アンケートでは《もう少し控えめな方が好感を持ちます》《うるさいイメージ》との声が。

また、’23年5月24日、『ぽかぽか』内でドラマ『ナースのお仕事』(フジテレビ系)に出演した松下由樹(56)を前にして、同ドラマを見たことがないといい、「違法かもしれませんけども、YouTubeでちょっと拝見しまして」と失礼発言。その3日後に放送された『ハモネプ2023大学日本一決定戦!アカペラ青春フェスSP』(フジテレビ系)では、各グループがアカペラを披露するなか、「皆さんどんぐりの背比べ」とコメントし物議を醸すことに。神田に悪意がないことは見て取れるものの、このような発言について《失礼な物言いをするから》という指摘もあった。


続いて、第2位となったのは滝川クリステル(46)だ。

’00年にフジテレビに受験したものの不採用となった滝川は、その後、テレビ制作プロダクション「共同テレビ」初の新卒アナウンサーに。そして『スーパーニュース』『ニュースJAPAN』といったフジテレビ系のニュース番組でキャスターを務めた。

‘13年、IOC総会で東京五輪誘致のプレゼン役を担った滝川は、その際に語った「お・も・て・な・し」が同年の「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞。また’19年8月には自民党の小泉進次郎議員(43)との結婚を発表し、’20年1月と’23年11月に男児と女児を出産している。

ニュース番組でキャスターを務めたり、国際的な舞台で活躍したり。さらに、政治家と結婚したり……。そんな滝川について、アンケートでは《親しみがない》《真面目を絵にかいたようなタイプで親近感が持てない》という声が。なかには《お高くとまっている気がします》《お高く留まっていて近寄りがたい》という声もあり、滝川の醸す“高嶺の花感”が不評を買っているようだった。

実際、長男を出産する際のベビーシャワーが非常に豪華であったり、1才からセレブ幼児教室で英語教育に通わせているなどの華麗な私生活が報じられたことも。実際にセレブであるため仕方ないのだが、そのような雰囲気に親しみにくさを感じる人もいるようだ。


そして第1位は、田中みな実だった。

’09年にTBSに入社した田中は『サンデージャポン』や『有吉ジャポン』といった番組に出演。’14年9月に退社すると、’19年12月に発売した1st写真集『Sincerely yours…』が発売1ヵ月で50万部の大ヒット。以降は俳優業に進出し、『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)など話題作に次々と出演している。

今年も4月期のドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)で主要キャラクターを演じた上に、7月期には『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)と『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)と、2つの作品に出演している。

自身がMCを務めるバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)で“男性の飲み物を「飲んでみたい」とせがんで一口飲ませてもらった後に、「間接キスになっちゃうので、気をつけて」とわざと言う”といった「あざとテク」を披露することもしばしばな田中。今回のアンケートでは《本人の売りにもしていると思いますが、あざとそうなところが苦手です》《女性の色気を出し過ぎ》と、同性だからこそ気になる点への指摘が上がった。

また7月放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)で「いつまで経っても“フリーアナウンサーの”って言われることが結構私はストレスで。アナウンサーの仕事を一つもやっていないのに肩書きがフリーアナウンサーなんだよね、皆さんの中で」「“フリーアナウンサーが”“元局アナが”“ぶりっことかやってたくせに”女優をやっているって。エンタメの種類が変わったっていうだけなんだけど」とフリーアナウンサーであることを否定して物議を醸した田中。

実際、今回のアンケートでも《アナウンサーなのか自称女優なのかわからない》《アナウンサーと言いながら、タレントや俳優活動もしてるのでアナウンサーではないと思う》という声や、《アナウンサーとしては苦手、アイドルの位置であればきにならない》といった声が上がっていた。

いっぽう田中は、本誌が行った「好きなフリー女子アナ」ランキングでは第3位にランクインしていた。苦手と思われるのも、人気者の証拠かもしれない。




(2).女性が選ぶ“好きなフリー女子アナ”! 3位田中みな実、2位高島彩を抑えた1位は?

女性自身8/3(土)

【全順位】女性が選ぶ好きなフリー女子アナランキング

1位:有働由美子
2位:高島彩
3位 :田中みな実
4位:八木亜希子
5位:神田愛花
6位:膳場貴子
6位:川田裕美
8位:高橋真麻
9位:滝川クリステル
9位:赤江珠緒

実施期間:7月29日
調査対象:20~70歳の女性500人
調査方法:WEBでのアンケート
『WEB女性自身』調べ(アンケートツール『Freeasy』を使用)


局アナなどから転身するケースが増え、群雄割拠となっているフリーアナウンサー業界。田中みな実(37)や宇垣美里(33)を筆頭に、多くの女子アナたちがフリーアナへと華麗なる転身を遂げてきた。

例えば’19年4月にテレビ東京に入社した森香澄(29)は、’23年に同社を退社して以降フリーとして、グラビアやバラエティ番組などで活動。今年6月からは冠番組『森香澄の全部嘘テレビ』(テレビ朝日系)がスタートした。

そんな森に対して、今年6月末でテレビ東京を退社しフリーになった松丸友紀(43)は『オールナイトフジコ』(フジテレビ系)で、「写真集まで出して。拝見しましたよ。気付いたらアナウンス部に置いてあって、誰も見てないところでめくったら、まあいい体でいい女で悔しいなと。おこがましくて言えないですけど、ぶっちゃけうらやましいと思いました」とこぼしていた。

アナウンサーにとっても憧れとなるフリーアナだが、視聴者の人気を集めているのは誰なのだろうか? そこで今回、本誌は「好きなフリー女子アナ」「苦手なフリー女子アナ」をテーマに、20~70歳の女性500人を対象にアンケートツール「Freeasy」を利用して調査を実施。ここでは、「好きなフリー女子アナ」についての結果を公表する。

まず、第3位に選ばれたのは田中みな実だった。

田中は’09年にTBSに入社し、『サンデージャポン』などの人気番組に出演。’14年9月に退社すると、宮根誠司(61)や羽鳥慎一(53)といったフリーアナウンサーを擁する事務所に所属。

そして’19年12月に発売した1st写真集『Sincerely yours…』が発売1ヵ月で50万部の大ヒット作となると、’20年に事務所を移籍。近年は俳優業に軸足を移し、今年4月期のドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)に出演。7月期では『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)と『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)と、二つのドラマに出演中だ。

人気バラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)では赤裸々な恋愛トークを繰り広げる田中。そのため、今回のアンケートでは《本音トークしてくれるし私生活の話もしてくれるので好感がある》《トークが分かりやすく上手で、明るい性格が好感を持つから》《あざと可愛い》という声が上がった。また、美容にストイックに取り組む姿から「美のカリスマ」とも評されている田中。3月に放送された『アナザースカイ』(日本テレビ系)でミンチ肉程度の肉しか食べないといい、「お肉は塊でいったら8年くらい食べてないです」と発言。7月の『ぽかぽか』では「水は(1日)2~3リットル飲んでます」と話し、朝ごはんは「例えば、今の時期だったら、桃3つとメロン1つとか」と大量の果物を食べることを明かしていた。そのため《自分で人生を切り開いている気がするし、自分を高めるために美容などとても努力しているのが好きです 女優としても魅力的で好きです》《ストイックで美しい。かっこいい》《美容オタクなとこがすき》といった声も寄せられた。フリーアナに俳優に、美のカリスマにと様々な顔を持ちながらも、バラエティではトークスキルを存分に発揮する田中。そんな多才なところが、田中の魅力といえそうだ。



続いて、第2位は高島彩(45)だ。

’01年4月、フジテレビに入社した高島。入社1年目で冠番組『アヤパン』を担当し、番組がきっかけとなり“アヤパン”という愛称で広く知られることに。以降も『めざましテレビ』や『平成教育委員会』といった同局の看板番組を担当し、’10年末で退社。そして、フリーアナとして活動することに。

‘11年10月にゆずの北川悠仁(47)と結婚し、’14年と’16年に女児を授かった高島。いっぽうで『サタデーステーション』(テレビ朝日系)や『ワールド極限ミステリー』(TBS系)といった番組にレギュラー出演しており、今年6月からは冠番組『高島彩ゴルフはじめました。』(BSフジ)もスタート。公私ともに順風満帆な日々を送っているようだ。

オリコンが実施した「好きな女性アナウンサーランキング」で’04年から’08年まで、5年連続で1位を記録し、殿堂入りを果たした高島。好感度は抜群で、今回のアンケートでも《嫌味や鼻につくところがない》《可愛らしいから》《品があって声がいい》《存在が癒やし》といった声が上がった。

さらに、アナウンサーとしてのスキル面も高く評価されているようで、《とても清潔感があり、しっかりとニュースも読めてステキな方だと思います》《かわいらしさだけでなくアナウンス技術、機転のきかせ方など、すべてにおいてアナウンサーとしてパーフェクトだと思うから》《おしとやかななかにしっかりしたかたりがすき》といった声も寄せられた。好感度もスキルも抜群で、“向かうところ敵なし”と言えそうだ。


そして、栄えある第1位に選ばれたのは有働由美子(55)だった。

’91年にNHKに入局した有働は、『おはよう日本』や『ニュース10』を担当。さらに『NHK紅白歌合戦』では7回も司会を経験し、’10年からスタートした人気番組『あさイチ』では初代メインキャスターを務めていた。

そんなNHKの顔ともいえる存在だった有働だが、’18年3月に27年間勤めていたNHKを退局。以降はフリーアナウンサーとして活躍し、同年10月から今年3月まで『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターに。8月に放送予定の『24時間テレビ 愛は地球を救う47』(日本テレビ系)への出演も控えており、10月からは『有働タイムズ』(テレビ朝日系)がスタートする予定だ。

報道系を担当しながらも、バラエティにも対応できる有働。アンケートでは《ユーモアがあって、人間性がすきだから》《知的なイメージがありまた親しみやすそうだから》《嫌味がなく庶民的》という声が上がった。

また《知的でアナウンス能力はしっかりしているが、親近感があり、人間味を感じるところ》《話し方のスピードがよい。発音もキレイ。コメントが適切》といったアナウンサーとしてのスキルを讃える声や、《コメントに説得力がある》とコメントの的確さに一目置いている視聴者もいた。

‘19年5月、「Forbes JAPAN」のインタビューで《『あさイチ』のとき、「イラッとすることは、ちゃんと言おう」と決めました。つかなくてもいい嘘に気づいて、きちんと発信すべきだと思ったのです》《周りの感情に流されないこと、そして発信する努力を続けることは、物事を伝える人間として最低限の責任だと思っています》と語っていた有働。どんな仕事でも見せる実直な姿が、人気の秘訣かもしれない。




3.怪演ブレイクからの急失速…「女優・田中みな実」は本当の意味で「女優」になれるのか?

宝泉 薫 作家・芸能評論家 2024.08.04

「女優・田中みな実」

田中みな実が「女優」になって数年が過ぎた。なぜ「数年」という言い方をするかといえば、どこが転機かが曖昧だからだ。

ブレイク作品は2020年の「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)だが、当時はまだ女子アナのイメージが強かった。また、19年に発売された写真集「Sincerely yours...」がロングセラーとなったことで、若き美魔女的な注目もされていた。

そんななか、このドラマが終了した翌月、事務所をテイクオフからフラームに移籍。前者は宮根誠司や羽鳥慎一が所属するアナウンサー事務所で、後者は戸田恵梨香や有村架純が所属する女優事務所だ。
先日放送された「ボクらの時代」(フジテレビ系)では、移籍した際、
「バラエティを一度手放しましょう」
という方針を伝えられたと説明。実際、23年には「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)のMCを卒業して、バラエティー番組のレギュラーがなくなった。

「ボクらの時代」では、こんな悩みも明かしている。

「今、MCやってないのも、なるべく離れた仕事をしているのは、いつまでたってもフリーアナウンサーの、って言われることがけっこう、私はストレスで」

つまり、事務所も本人も「女優・田中みな実」をアピールしたいようなのだが――。その評価が最近、芳しくない。

「女優・田中みな実ブーム」の本質

7月末には『「イロモノ役しかハマらない」田中みな実、1周まわって元どおり? 美のカリスマから凋落か』(週刊女性PRIME)というネットニュースが配信された。そこでは現在出演中の「ギークス〜警察署の変人たち〜」(フジテレビ系)について「シングルマザーを演じていますが、まるで母親感がないツヤ肌メイク」(テレビウオッチャー)というコメントが紹介されている。

このドラマは若手演技派の松岡茉優が主演で、田中と滝沢カレンが脇を固めている。ネットでは3人の演技力を比較して「松岡茉優の無駄遣い」だとする声も出た。


なお、田中は現在「ブラックペアン2」(TBS系)にも出演中。こちらは「治験コーディネーター」の役だ。18年に放送された第1作では、この治験コーディネーターをカトパンこと加藤綾子が演じていた。加藤がやっていた「木下」は管理職になっていて、そのかわりに田中扮する「椎野」が現場に来るという設定だ。

田中同様、局アナ出身の加藤はこれが連ドラ初出演。しかし、意外とソツなくこなしたため、今回の田中よりよかったとする声もある。

また、4~6月期に放送された「Destiny」(テレビ朝日系)でも、賛否両論が。公式サイトいわく「20年の時をかけるサスペンス×ラブストーリー」ということで、メインキャストたちは青春期から演じていたが、田中は大学時代に交通事故で亡くなってしまう。それゆえ、実年齢の37歳より十数年も若い役としてのみの出演ということに。「女子大生に見える」「ああいう女子大生いるよね」という声もあったが「違和感しかない」「さすがにきつい」という声もあがった。

そんな3作品に共通するのは、作り手が田中でウケを狙っているかのような使い方だ。

「Destiny」での女子大生役には「なんでそこまで若作りさせるのか」というツッコミが飛んだし「ブラックペアン2」での治験コーディネーター役リレーには「これって女子アナ対決?」という盛り上がりが起きた。「ギークス」についても、田中と滝沢カレンがかつて「グータンヌーボ2」(フジテレビ系)のMCを一緒にやっていたことから「会話のシーンがグータンみたい」という感想が。

3作がそろってこうだと、偶然とは思えない。「イロモノ役しかハマらない」というより、作り手がもう彼女にイロモノ役しか期待していないのではないか。

これはブレイク作がいわゆる「怪演」だったこと、それに対し、普通っぽい芝居で結果を出せていないことが大きいのだろう。後者には「最愛」(TBS系)や「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系)があるが、今ひとつしっくりこなかった。

そして、ここに「女優・田中みな実ブーム」の本質が見える。世間は彼女を一種の怪物ととらえ、その暴れっぷりを面白がりたいのだ。

朝ドラ「オードリー」が格好のテキスト

思えば局アナ時代から、彼女はそういうタイプの存在だった。ぶりっこキャラで同性には嫌われながらも、男性には圧倒的に支持され、フリーとなってからは、あざとかわいい路線でタレントとして成功。さらに、美魔女ぶりを発揮して、写真集は女性中心にバカ売れした。

その姿はかつて、アンチをねじ伏せて味方にした松田聖子にも通じるもの。そこにドラマでの怪演が加わり、世間は新たな怪物の出現に興奮したわけだ。

ただ、聖子が歌手としてもスキャンダルスターとしても超一流だったのに比べ、田中はそこまでの人ではない。女子アナのときと同様、女優のスキルが抜群なわけでもなく、それがわかってくるにつれ、世間は別の楽しみ方をするようになった。それは怪物が「女優になる」という壁にはね返され、もがき苦しむという物語だ。

女優というのはある意味、単なる職業を超えた特別な存在でもある。それゆえ、なりたがる人が多く、他のジャンルから参入する人もいるが、ほとんどが上手くいかない。

その例外になりそうだった彼女が苦戦し始めたことを、ちょっと面白がる雰囲気も生まれているような気がする。筆者もそれを感じてこういう記事を書いているわけだが、では彼女が本当の意味で「女優になる」にはどうすればよいのか。

格好のテキストが、24年前のNHK朝ドラ「オードリー」だ。現在、BSプレミアムで再放送中。女優にちなんだ愛称をつけられたヒロインが女優を目指す物語で、女優についていろいろと考えさせられる。

たとえば、ヒロインを実の娘のように可愛がる旅館の女将は大の女優嫌い。

「女優なんて職業はうわべは美しいけど、品のええ人間にはできひん」
と考えていたりする。

面白いのは、この役をやっているのがザ・女優というべき大竹しのぶということだ。約半世紀前の朝ドラ「水色の時」でブレイクした頃は素朴な清純派だったが、その恋愛遍歴から「魔性の女」と呼ばれるようになり、また、天然っぽさを活かしたコメディエンヌ的な引き出しもあって、もはや素がわからないレベルにまで達した大女優である。

一方、ヒロインの岡本綾は高3とは思えない達者な演技を見せ、前途洋々に見えたが、7年後に活動を休止した。「表現者としての限界を感じています」と説明したものの、この前年、スキャンダルにも見舞われている。

中村獅童が酒気帯び運転などで逮捕された際、同乗していたことが判明。獅童が竹内結子と離婚するきっかけともなった。この件と活動休止との関係は不明ながら、スキャンダルを肥やしにはできなかった印象だ。

バラエティー封印は得策ではない

話を田中みな実に戻すと、この人も大竹しのぶほどはたくましくない。
藤森慎吾(オリエンタルラジオ)との破局では、激やせするほどのショックを受け、太田光・太田光代夫妻の家に身を寄せてようやく立ち直った。イメージほどのあざとさも、じつは持ち合わせていない人なのだ。
そんな彼女が女優としてブレイクできたのは、そのイメージを作り手が利用して誇張し、彼女が持ち前の真面目さでそこになりきろうとしたからだろう。

ただ、そのイメージはもっぱら、局アナからフリーへという流れのなかでバラエティー中心に形成されてきたもの。その点、今の事務所がバラエティー封印の方針にしたのは得策ではなかったのではないか。

むしろ、バラエティーやCMで田中みな実らしさを強調し続けたほうが、ドラマとの相乗効果が生まれていたはずだ。そういう意味で、ここから再加速を狙うなら、亀梨和也との新展開も使えるかもしれない。年末年始に熱愛が報じられたときは、かなりの注目度だった。

結婚が無理なら破局でもよいので、私生活でも話題をふりまき「さすが」とか「かわいそう」といった関心を集めることが、女優としての武器にもなる。邪道にも思えるが、役者が一定水準の芝居ができるのは当たり前なのだ。

一方、視聴者もその私生活やイメージを切り離して見ることは不可能なので、そこを反映させながら見て、評価をすることになる。それがプラスアルファにもなるわけだ。

もちろん、バラエティーを解禁すれば、女優転向に失敗などと騒がれもするだろう。ただ、彼女はもともと、騒がれてナンボというか、嫌われるのも芸のうちで世に出た人だ。そのあたりの原点に回帰することで、女優業にも活路が開ける、そんな気がしてならない。


終わり

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