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2000万円について考える

再三の声出しと、それを防げなかったとして制裁金2000万円が決定した。
これは必然だったのか?
防げなかったのか?
いや、防ごうとしたのか?
色々考えてみたい。

1)Jリーグからの制裁について


制裁を行ったのは妥当だったか

まず、制裁をすること自体は妥当だと思う。
試合観戦にあたっての禁止行為を設定し、その違反についてクラブに警告し、十分な対策、処置を行わなかったとして制裁。流れ自体は自然だ。

以下①についての疑問点
声出しを禁止にしてとりあえず有観客を優先させたのも理解できる。
しかし、禁止行為自体がものすごく曖昧だ。
反応はオッケー、しかしブーイングはダメらしい。
そして制裁の直接の理由になった「度重なる違反」というのも分からない。
チェアマンから「2回確認されている」という言葉があったが、レッズサポだけでももっとあったし、他のクラブでもいくつも確認されている。
重要なのは「他もやっている!」ではなく、「何をどこまでしたら違反として報告される」のか。
マッチコミッショナー個人の判断なのか?ではマッチコミッショナーは試合開始何分前から何分後までいるのか?
結局のところメディアやSNS等で反響が大きかったものを「確認できた」としているのではないか?というモヤモヤが残ってしまう。

制裁金の金額について

今回の件だけを見れば高すぎる。累積なんちゃらであれば判断できない。
金額が上がった要因であるらしい「横断幕の内容的に予見できたよね?クラブが許可した横断幕だよね?」というあれは正当な主張とは思えない。
クラブの項で詳しく書きたいが、予見できたというのは間違いないし、対応も良くなかった。
では横断幕を持ち出す必要があったのか?
「この機会に言い返してやりましょう!!」という気持ちにしか思えず、多くの団体を取りまとめている組織にしては幼稚に見える。
少しそれるが、金額の決定についてクラブの規模や経営状態は関係するのか?そこは気になるところ。


2)サポーターの心理とクラブの対応

サポーターの心理

まず
浦和レッズはサポーターの力が大きいクラブであるということ(金銭的、精神的に過去クラブが得たものは大きい)。
そしてサポーター自身も自分達のサポートに誇りと自信を持っている(人が多いだろう)ということ。
誰もが声出し含めて様々な方法で選手たちをサポートしたいと思っているということ。
これは前提として話を進めたい。

現在スタジアムに通っているサポーターの9割は「ルールなんだから、行くからには守らないと」という層だと思う。
ルールだからとは書いたが、誰のため?クラブのためだ。サポーターがルール違反をした結果どうなるか?は散々学んできた。
なにも盲目にルールに従っている訳ではないだろう。
破った結果が見えているから従う。
そしてそのルール自体に満足しているか?というと決してそんなことはないだろう。

残りの1割、仮にこの1割が今回違反と言われる行為をしていたとして、中には「クソみたいなルールなんて関係ない」人たちや「分かってるけど我慢できない」人たちなど、細かく言えばそれには色々な理由があると思う。

クラブの対応

制裁の理由はここに対して。声出し=罰金ではなく、その対応についてだった。
「ルールを守らせる立場」と考えた場合、一言で言えばお粗末。
警告をしない、処罰をしない。

しかし、クラブとしても悩んだとは思う。
サポーターの声援に支えられてやってきたのだから、そこを否定し、排除し、それで良いのかと。

ではどうすれば良かったのか?
本当に個人的な意見に過ぎないのだけれど

「スタジアムに来てくれるならルールに従ってくれ。その代わり、ルールがおかしいのではないか?とハッキリ主張してJリーグに訴え続ける」

これをサポーターに発信し続ける必要があったのではないか?
ガイドラインは示しつつも「容認」と取られてもおかしくないような対応。ルールの緩和についてもJリーグからの連絡待ち…とも思わせるような時間が過ぎ、結果ズルズルと今に至り、案の定重い処罰が下った。

3)それぞれについてまとめ

Jリーグ

処分を下すにあたってもう少し細かく情報を出すべき。
全ての試合で違反行為があったかどうか毎回出してはどうだろうか。ABCの3段階くらいで。
「浦和はAランクの違反が5試合に達したので2000万の罰金になります」くらい分かりやすければもう少し納得感はあるだろう。
現状は「他サポとメディアがめっちゃ騒ぐから罰金」と捉えられてもおかしくないように思う。
 
様々な場面でベクトルが違う様に感じることが増えた。
他クラブ、サポーターも含めて賛同しているのなら、我々が変わるしかないのだろう。しかし、良い方向とは決して思えない。

浦和サポーター

根っこの理想は同じ。でもやっぱり我慢してほしい。
最後は愛してるはずのクラブへの迷惑になる。
声出し禁止ルールを理解している選手たちが声援を聞いて喜ぶだろうか?むしろ気が散らないか?
誰のためのサポートなのか。
声援がゼロのスタジアムで1番かっこよかったのはどこだ?浦和レッズだ。
すぐさま手拍子のサポートに切り替えた。
クラブもチャントを流したりはしなかった。
あれこそ浦和サポだと思った。

浦和レッズ

予見できなかったのか。これを問いたい。
理想とPRIDEは大事だが、浦和サポーターがどういう人たちか、Jリーグという組織がどういう人たちか、もう十二分に分かっているはず。

ルールに従ってくれると思ったのか?
ルールに従う必要がないと思ったのか?
ここまで重い制裁だとは思わなかったのか?
2000万取られると分かっていたけど、あえて受け入れたのか?

どれなのかは分からない。
ただ、一つ言えることは、その2000万はみんながクラブを愛してスタジアムに行き、グッズを買った成果だと言うこと。

昨年ものすごい経営努力をして1500万円の黒字だったよね。

仮にJリーグがおかしくても、仮に一部のサポーターがおかしくてもそれでもこうなってしまった。
クラブが守れたんじゃないの?その2000万円。





ほんと完全自己満足なこの文章。
もし最後まで読んでいただいた方がいたらありがとうございます。
ほんと、悲しいです。
でも前を向いてサポートしたい。
これからもJリーグ浦和レッズと共に生きる。

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