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レッズ少し隠れた名選手たち⑨「酒井友之」(リクエスト)

数々の名選手達によりクラブの歴史が作られてきた。
ここでは、実力も実績もあるけど、歴代ベストイレブンにはなかなか名前が出てこない。そんな選手達を勝手に独断と偏見で紹介していきたい。


第9回は酒井友之選手

酒井友之
1979年6月29日
埼玉県三郷市
MF
2004〜2007
公式戦68試合5得点
背番号7
前所属 名古屋
移籍先 神戸

黄金期に向かうレッズを支えた中盤のスペシャリスト

正確なパス、ボールコントロール、FK。豊富な運動量と献身的な守備。「トモちゃん」はユーティリティプレイヤーと言うより、中盤に必要な能力を集めた「中盤のスペシャリスト」。
主戦場はボランチだが、右サイドの経験も豊富で、与えられたポジションで与えられた仕事をできる選手だった。

2004年、数年主力として活躍していた名古屋から加入。
後に代表でも主力となる鈴木啓太、長谷部誠ら強力な選手がいる中、その高い技術と万能性でコンスタントに出場機会を得た。

2005年はシーズン後半からポンテが加入しさらに競争が激化。それでも空いたポジションに酒井を入れれば大丈夫とばかり常にメンバー入りし、チームを支えた。

2006年もそのポジションは変わらなかったのだが、驚異的だったのは先の2人。鈴木啓太はリーグ戦の出場停止以外の休みが2試合。長谷部誠は1試合のみ。この2人のハイパフォーマンスとタフさがレッズを優勝に導くと共に、酒井の出番をカップ戦に限らせてしまった。
リーグ34試合中、出場が3試合(2試合はフル出場。この2試合は啓太が休みだった)。7試合がメンバー外。残りはサブのまま試合を終えた。
2007年も開幕からベンチに入るが出番がなく、出場試合0のまま神戸へ移籍した。その後Jリーグで目立った活躍は出来なかった。



酒井が来た時は驚いた。市原、名古屋で実績を残していたし、代表も経験していた、そんな選手が来るのかと。
実際プレーを見ても上手いと思ったが、ベンチのまま終わることが多くなってから感じたのは「プロフェッショナル」だ。
毎試合毎試合準備をし、出場することなくスタジアムを後にする。試合に出れば他メンバーに劣らないプレーを見せる。 
彼はいわゆる黄金世代だ。レッズに来たのが25歳の年。27.8歳の全盛期をほとんどサブとして過ごした。客観的に見たらもったいない…と思えるかもしれない。
しかし、「ベンチに酒井友之がいる」これ以上の安心感はなかった。まさにチームを陰から支えてくれた選手だった。



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