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浦和レッズ背番号の系譜「9」

サッカー選手に欠かせない背番号。
浦和レッズ30年の歴史の中でどんな選手が背負ってきたのか、傾向はあるのか、活躍度合いは?など調べてみたいと思う。

第2回はエースの系譜「9」


①1992年〜1996年 変動制時代


92年。ナビスコカップ。
レッズとしての1試合目、背番号「9」を着けたのは福田正博
以後福田はスタメンの試合全てで「9」を着用することになる。控えの場合は「14」を着けることが多かったようだ。
では当時福田が欠場、もしくは控えの時エースナンバーを背負ったのは?

ウエハラ
堀孝史
山田暢久
池田伸康
岡野雅行
広瀬治
松本安司
大柴健二
ニールセン

以上が2試合以上で「9」を着けた選手。
では、一番多く着けたのは…分かりますか?










山田暢久!15試合!
意外でした?どうでした?
他多いのは
大柴健二 11試合
広瀬治    9試合
岡野雅行   9試合
池田伸康   9試合
でした。
けっこうバラけてますね。


②1997年〜固定制以後

1997年〜2002年 
福田正博
FW.MF
実質92年から11年着用。決定力はもちろん、ドリブル、スピード、飛び出しの上手さもずば抜けていた。
代表では2列目での起用が多く、背番号は「8」

2003年〜2008年 
永井雄一郎
FW.MF
偉大なるエースから受け継いだのは同じく生え抜きの永井だった。
センターFW、右ウイング、右サイドハーフなど、ドリブルという武器はそのままに、チーム状況により様々なポジションで活躍した。

2009年.2010年
空き

2011年
エジミウソン
FW
2年間の空きを経てエジミウソンが「9」になる。
それまでは17。初の外国人「9」となった。
ドリブルからのシュートが武器で、安定した成績を上げた。

2012年.2013年
空き

2014年
原口元気
FW.MF
再び2年を空け初の「ユース出身9番」になったのが原口元気。ドリブル、シュートが武器だが何より負けん気の強さがあった。

2015年
空き

2016年〜2021年
武藤雄樹
FW.MF
永井雄一郎と並ぶ6年間「9」を着けた。
FWとしての能力の高さはもちろんだが、コンビネーションや運動量、ポジショニングに優れ、とにかく気が利く選手。鹿島戦の2ゴールは語り草。

2022年〜
ブライアン・リンセン
FW
ラストピースと期待されてシーズン途中加入も、怪我に泣く。
2023年3月に加入後初ゴールをあげた。これからの活躍に期待。

個人成績(9着用時のみ)
福田正博  156試合  58得点
         ※参考290試合120得点(変動制時代含む)
永井雄一郎 226試合  49得点
エジミウソン 13試合     4得点
原口元気   17試合     4得点
武藤雄樹    222試合  37得点
リンセン   3試合       得点

合計      637試合 152得点

まとめ

偉大すぎる先人の影響か、クラブも簡単に着けさせなかったし、着ける本人もかなり重たかったはずだ。6人しかいないというのもそれを物語っていると思う。

ポジショニングとプレースタイル

色々異論あるとは思うけど、これが何となくの僕の印象。
全員FWなので極端に言えば左に寄るんだけど、背番号は変わらずキャリア終盤、MFでゲームを作っていた福田正博はディフェンス寄りに。
永井雄一郎もよりサイドが多くなっていた印象だ。

9番はどのチームでもほとんど役割は同じはずだし、ある程度特別な番号だと思う。
それでもやはり「浦和と言えば福田正博」という時期があったのは事実だし、「福田正博と言えば9番」なのだ。
ここで福田正博を語ると膨大な量になってしまうので控えるけど、良くも悪くも重い番号になってしまっている。
だからあまり気にしなさそうな外国人選手が着けるのは理にかなっているような気がする。

でも、いつかまた日本人が、可能であれば生え抜きが、欲を言えばユース出身者が、浦和の「9番」を背負って得点を量産する。
そんなシーンが観たい。
心のどこかでそんな期待を持っている。
多分それは僕だけじゃない…はずだ。


「7」629試合103得点
「9」637試合152得点


番外編
福田正博という人

ほんっとにただの自己満足です。

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