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レッズ少し隠れた名選手たち⑧「ポポ」

数々の名選手達によりクラブの歴史が作られてきた。
ここでは、実力も実績もあるけど、歴代ベストイレブンにはなかなか名前が出てこない。そんな選手達を勝手に独断と偏見で紹介していきたい。


第8回はポポ選手


ポポ(ニックネーム)
1978年9月1日
ブラジル
FW.MF
2012年
公式戦27試合5得点
背番号16
前所属 神戸
移籍先 神戸

サポーターの心を掴んだ「Mr.ポポ」

助っ人FW。エメ?ワシ?そういう名前を聞くとリーグ戦3得点は物足りない数字かもしれない。しかし、数字には表れない魅力がポポにはあった。
選手としての特徴はフィジカルを活かした突破と弾丸シュート。そしてなにより献身性。
相手へのチェイスや、ルーズボールへの諦めない姿勢。キツイ時間帯でも最後までやり続けるそのスタミナ、パワー、メンタルには、チームメイトだけでなくサポーターも勇気づけられた。

2012年。ミシャ初年度にポポは神戸から加入した。
この年はワントップをこなせる選手が少なく、主に原口元気、ポポは2番手という立ち位置だった。
前半戦はスタメン出場も多かったが、シーズン後半はほぼベンチスタート。しかし、スーパーサブとして出場した試合は常に全力だった。Jリーグ3位に貢献した。
翌年は興梠慎三が加入したこともあり古巣神戸へ完全移籍。J2ではあるが16得点と活躍した。


ポポ…名前の響きも素敵だけど、やっぱり応援したくなる選手だった。
未だに話題になるゴールがある。
2012年J1リーグ27節柏戦。国立競技場。
1-1の追加タイム。引き分けか…とも思える中、相手CKをGK加藤がキャッチしてスローイング。味方がヘディングですらしボールはゴール方向へ…

この距離。圧倒的に不利な状況だったが、ボールめがけ全力疾走。相手DFの一歩前に出て体を投げ出しシュート。劇的なゴールを決めた。
比べるとたしかに、突破や速さはエメルソンには敵わないし、強さや巧さではワシントンの方が上だろう。しかし、応援したくなる、一緒に最後まで闘いたくなる、そんな不思議な魅力がポポにはあった。

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