グリーンブック【★★★★☆】

どうも、はじめまして!僕です。
ノート初投稿になります。
これから趣味や仕事のこと、日常の些細な出来事について綴っていけたらと思っているので、是非お時間ある方はお付き合いいただければと思います。

今日は大好きな洋画について。
年間50本ほどという絶妙に自慢できるほどではない数の映画を観ている僕が、オススメする作品についてお話していければと思っています。

最近観た映画の中で「おぉ!素晴らしい!!」と心にヒットしたのは「グリーンブック」という作品。

日本で公開されたのは2019年。


いや、2年前の作品て!とツッコミを入れたくなる輩もいるでしょう。
こわいこわい。


その通りです。はい。
しかし、NetflixやAmazonプライムビデオなどの配信サイトも普及し、手軽に映画が楽しめるようになってきた昨今、リアルタイムでは見逃してしまいそのまま記憶の闇に葬ってきた作品を掘り返して観ているよという方も少なくないはず。
また、1度観たけど忘れちゃった!もっかい観てみたいという方にとっても嬉しい世の中になってきているので、そういう観点で一緒に楽しんでもらえたらなと思っています。


では、ようやくここからが本題。
物語の舞台は1962年のアメリカ、黒人差別がまだ激しく存在した時代。
主人公の一人、トニーはニューヨークで用心棒の仕事をしているイタリア系アメリカ人でガサツな荒くれ者。彼もまた差別心が非常に強く、それを印象づけるシーンで客人として家に訪れた黒人が使用したガラスコップをまるで汚い物を触るかのようにつまんでゴミ箱に捨てるというシーンがあります。
そんなトニーが、もう1人の主人公であるアフリカ系アメリカ人でクラシックピアニストのドン・シャーリーのアメリカ中西部を2ヶ月間ツアーするための運転手として雇われる所から2人の物語が始まります。

がさつでけんかっ早いトニーと、上品で自制心の強いシャーリーは時折ぶつかり合いながらも旅の中で徐々に友情を育んでいきます。

そんな2人の距離がぐっと近づいたであろう個人的に好きなシーンが、車内でケンタッキーフライドチキンを食べるところ!
美味いから食べろとしつこくすすめるトニーと、手で食べたことが無いから食べ方が分からないと頑なに拒むシャーリーのやりとりが、すごく微笑ましくて思わず笑ってしまうので是非注目して見てほしいです。

もう一つ大好きなシーンがあるのですが、これは若干ネタバレになってしまうので読んでくれる人は自己責任でお願いします。


お昼間、たまたま立ち寄ったとあるスーツ屋でシャーリーは店員から差別行為を受けてしまいます。
その場は笑顔を繕い立ち去るのですが、じっと夜を過ごすことが出来なかったシャーリーは1人で外出してしまい出先で警察のお世話になっちゃうんですよね。
トニーの機転でその場はしのぐ事が出来たのですが面倒をかけられ、助けたにも関わらずやり方にいちゃもんをつけてくるシャーリーに対して「一人で出歩くなと言ったろ!」とトニーは激しく怒鳴りつけます。
しかし、「今日は知られたくなかった!」と珍しく語気を荒げて言い返すシャーリーに、トニーは言葉を詰まらせ口を噤んだのです。
この2人のやりとりが何とも言えない切なさと心苦しさを含んだ互いの思いやりとプライドが垣間見えるシーンですごく印象に残っています。



あと、すごいと思ったのが実際にピアノをプレイするシーン!
もちろんこのシーンは度々出てくるんですが物凄くリアル!
要するにほんとに弾いてるように見える!!

え、ほんとに弾いてる?
どっち??

とにかく騙されるくらい上手いんです!

普通さ、こういうシーンって手元と顔と別カットで映してそれっぽく見せるじゃない?
でもこの映画は「どうだ!!」ってな具合にバストアップで顔から手元まで一画面に収めちゃってるんですよね。
そんなことされたらこちとら職業病で音と指を見比べちゃうじゃないですか。

それでも違和感ないくらい見事な当てぶりでした!
(ほんとに弾いてたらごめんなさい。責任はとりません)


てなわけで、こういう実話を元にした映画って変に誇張しすぎてないから、起承転結が予定調和にならないし、実際はどんな感じだったのかなぁなんて事に思いを馳せながら観るのもまた楽しかったりしますよね!

白人の救世主的な描写を批判する声もあったようですが、僕的にこの映画の本質はむしろ逆で黒か白かなんて関係無いんだ、という訴えのようなものを強く感じました。
そして、黒と白のハーモニーが重なり合って奏でるピアノのように、手を取りあった二人の友情と絆の物語に、心があったかくなりました。

ということで僕の評価は

【★★★★☆】4.5点

とさせていただきます。


いや、こんだけ褒めといて満点ちゃうんかい。
というツッコミを入れてくる2ちゃんねらーみたいな輩がいるかもしれませんが。おーこわ

ケンタッキーを食べたくなってしまったけど近くにお店が無いから食べられないというところで、マイナス1とさせていただきます。

是非、まだ観たことないという方は次のお休みにでもいかがですか?
そしてその際はケンタッキーフライドチキンを片手に観ることをオススメします(*´ω`*)

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