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赤い塔

午後の空にかかる真昼の月を見ていると…
何とも言えない気持ちになってくる。

それはジョルジオ·デ·キリコの「赤い塔」を見ている
時と同じような気持ち。
初めてこの絵を見た時、うまく説明できない、でも強烈な懐かしさを感じた。
それは、子供の頃よく食べてたアイスやガムの
復刻版を見た時や、学生時代に聴いてた曲の
懐かしさとは違う。
私が私になる前の記憶のような…
何とも言えない感情。

他にも「通りの神秘と憂愁(憂鬱?)」とか
「騎馬像とイタリア広場」とかが好き。
キリコの作品のタイトルって…やたらと「広場」て
言葉が付いているような…。
そのせいか、サイトによっては作品が ごっちゃに
なっていて、タイトルを調べたい時や、
好きな1枚を探すのが大変だったりするのだ。

キリコの こういう絵を形而上絵画というらしい。
自画像や写実的な絵も描いてるけど、私は
そちらには1ミリも心惹かれない(笑)

皆は、形而上絵画を見て、何を思うんだろう。