♯118

梅雨が明けて暑くなり、夏休みに入る頃に
なると、水の事故が急に増えだす。
海や川はもちろん、ﾌﾟｰﾙやﾃｰﾏﾊﾟｰｸのｱﾄﾗｸｼｮﾝに
至るまで、油断や過信から来る危険がｱﾁｺﾁに
潜んでいる。

四角波(方形波)とか離岸流、汽水域の流れ、
高潮、瀞の深みなど、場所に纏わるﾘｽｸ…
落雷や豪雨、つむじ風などの気象現象…
ﾌﾟｰﾙの排水口やﾌﾛｰﾃｨﾝｸﾞﾏｯﾄなどの、
設備の盲点…
禁止区域に立ち入る、救命胴衣を着けない、
ほろ酔いで泳ぐなどの行動に伴うﾘｽｸ…

一つ一つ挙げるとｷﾘがないけれど、
「入っちゃﾀﾞﾒ」「やっちゃﾀﾞﾒ」と誰かが言う場所や行為にはちゃんと理由がある。
それを考えもせず、ﾉﾘやﾃﾝｼｮﾝにまかせて
突っ走るから、すべてを失うことになる。
いや…ﾍﾀすると、時には何も悪くないのに
巻き込まれることさえあるし。

誰しも、命を落とすために海へ行くわけじゃ
ないし、救急車に乗るつもりで川遊びするわけ
でもない。でも…
はしゃぐこととﾊﾒを外すことを履き違えれば、
いずれ痛い目に遭ってしまう。
悲惨な記憶は…楽しい思い出を伴う場合、
余計に心に深い傷を残してしまう気がする。

だから…
皆様には、どうかくれぐれも気を付けて、
楽しい夏を過ごしてほしいんです。
だいぶお節介かもしれませんけど。

私の親族は…川遊びから生きて帰って
来ませんでした。ですから…くれぐれも…