恩人の退職

恩人が
退職してしまった
知らぬうちに決まってて
当日知った

寂しいなぁ

二度目の育休の後
誰にも求められてないなぁ
と思いながら復帰して
初めての仕事になって
四苦八苦してる時に

他部署だったけど
連携とって
助けてくれて
相談に乗ってくれて
のちに頼りにしてくれて
一年で異動の内示が出たとき
電話かけてきてくれて
唯一必要としていてくれて
替わるなー！！
お前の居場所はそっち(新部署)じゃないだろ！
とか
言ってくれて
わたしにがんばってるとか
メールもくれて
夫のことまで応援してくれて

多分誰にでも
熱い人で
ほんとに変わった人で

入社した時から
酒癖悪くて
何言ってるかわからなくて
だけどなんか純粋おじさんで
ずっと不思議な人だったけど
本当にお世話になったし
大好きな人だった

あの人のおかげで
一度目の産休後の
誰にも必要とされてなかった
なんとも言えない一年半の悲しさが
吹っ飛んだとおもうのに

会社に愛想尽かして
辞めちゃった

最後の日だった昨日
職場の電話で
たまたま取ってくれたから
少しだけ
おせわになりましたとか
話したけど
業務の内線だったからなのか
全部
「はい」しか言ってくれなかった

それで
終わってしまったな

彼の中では
わたしをお世話したのは
一過性のものだったのかも
しれないけど
わたしはすごく救われて
また一緒に仕事したいなぁと
思っていたのに

寂しいなぁ

惜しい人ばかり
去っていく

ゴミだめのような会社だわ

人の退職で
涙が出たのは
初めてかも