ミルグラムって、カバー曲も良いよね…!

はじめに

 ミルグラムのカバー曲、それぞれのキャラクターに合った選曲で本当に最高ですね。
 ミルグラムはDECO*27さんが曲を手がけているので、DECO*27さんの曲のカバーもそれぞれの声やキャラクターに合うようにちゃんと編曲されていて最高です。

 でも、制作者曰く、カバー曲は本編と本当に全く関係ないそうです。

 ……それはそれとして、カバー曲の文脈を読むのって楽しいよね!!!!!
 ということで、今からカバー曲の感想を言っていきたいと思います!

 これを書いている今は第二審ですので、第二審までの曲と印象での感想になります!!
 第三審になったら印象が変わるかもしれないから!!!
 今しか言えない感想がある!!!!
 鉄は熱いうちに打つべし!!!!!!

 それぞれの曲について、DECO*27さんの原曲のMV(YouTube)を置いてから感想を言う、というスタイルで喋っていきます。
 キャラクターが歌っているカバー曲は、各音楽ストリーミング・サブスクなどで聴けますので、よろしければどうぞ!

※何度か「デバフ」という言葉を使ってますが、「カバー曲でイメージが悪化して、投票で不利になりそう」って意味で使っています。

ハルカ

【第一審】二息歩行

『ねえママ、僕好きな人が出来たんだ。』

 漢字四文字のうち、一文字だけを変えた『二息歩行』ってタイトル、ハルカの曲と同じタイトルの付け方がされていますね。

 ハルカの持ち歌は、このカバー曲を意識してタイトルを付けられたのでしょうか?
 同じ付け方をされてるの、エモくていいですね。

 でも、「パパ、ママ、ニーナ」のところで、いつも「ニーナって誰!?」って思っちゃいます。
 第一審のMVでハルカくんが手をかける(?)人が小さな女の子と犬なので、どうしても鋼の錬金術師の「ニーナとアレキサンダー、どこに行った?」ってセリフが浮かんできてしまいます。

『二息歩行』は女の子に救われる曲だとなんとなく思っているので、カバー曲だけ聴いてたらこの女の子とのハッピーエンドを予感してしまうところです……が、ハルカの場合は絶対そうじゃないところが面白ポイントですね。
 カバー曲は本編と無関係……あくまでイメージってことですか……?!

 ハルカ、第一審の曲でも「こいをした」って歌ってるわりに、「初恋はいつだ?」って質問に「わかりません」って回答してますしね……。
 女の子との関係性についてはちょっと……どうなんでしょうね……?

【第二審】アンドロイドガール

ちょっとだって 変われなどしないよ

 あー、この歌い方……ほんと好き……。

 この曲は、MV的に、ハルカの第一審のカバー曲だった『二息歩行』と連曲なのでしょうか?

 第一審のカバー曲で「これは僕の進化の過程の1ページ目です」って歌っておいて、第二審のカバー曲で「エンドロールはまだですか」って歌ってくるの、限界すぎてちょっと辛くなりますね。
「あの頃を願っていいかな」という過去に戻りたそうな感じも、ハルカっぽくて良い感じです。

 このカバー曲、「あぁ可愛いね どうしてくれよう」あたりとか特に、独特な歌い方がされてるんですよね。
 枯れた声、といいますか……苦しい感じの歌い方で、聴いていて本当に不安になります。

 カバー曲でも、こういう……悪くいえば耳ざわりの悪い、良くいえば心揺さぶる歌い方ができるのって本当にすごいですね。私は好きです。
 こういう歌い方がされることってあまりないと思うので、個性的な歌い方を聴くって面でも、このカバー曲を聴く理由になるなーって思います。

 ……というか、なんだかこの歌い方、回数を重ねるごとに段々パワーアップしてきている気がします。
 第三審ではさらに個性が爆発したハルカの歌声が聴けるかもしれないと思うと楽しみです。

ユノ

【第一審】おじゃま虫

『好き』って言って 『好き』って言って

 まだ普通の女子高生をしている頃のユノだ!!

「おやすみ」「おはよう」
 ってセリフでも言ってくれるの可愛いですね。

「ぱふぱふにゃーにゃー おーまいおー」
 も可愛すぎて無限に聴けます。
「さぁ一緒に!」って合いの手を入れてくれるのも嬉しいです。

 この曲は全体的に、「恋する女の子」って感じの曲ですね。
 ユノの第一審の曲も、見ようと思えば普通に恋してる女の子に見えなくもなかったですし……。
 んー、すごい可愛い。

 でも終盤の
「先っちょだけだから この想いを入れさせてよ」
 で若干中身が出てきているのは少し面白いなって思います。

【第二審】ヴァンパイア

あたしヴァンパイア まずはこっちおいで

 本 性 を 出 し て き た。

 ユノの第二審のカバー曲はこれしかないよね! ってくらいの合い方をしていますね。
 この曲、ヴァンパイアって言ってはいますけど、9割くらいサキュバスの曲ですからね。
「延長をください まだ絶対いけるよ」
 って、モロそっちの世界の話じゃん!!

 ユノ自身の曲と同じく、カバー曲も「恋」から「性」にシフトしてきた感じですね。

「"あたし"が欲しい人ここまでおいで」と
「あたしヴァンパイア まずはこっちおいで」
 がリンクしていて、とても良さがあります。

 いやー、いいですね……こういうの好きです。

フータ

【第一審】モザイクロール

『それでも好き……』とか(笑)

 恋愛の歌なのに、フータが歌うとちゃんとSNSの歌になるからすごい。

「とある言葉が君につき刺さり」は、フータがやっちゃったことそのままですし、「思いやりの欠如」あたりもそれっぽいですね。SNSの悪いところだ。

「終わる頃には君に飽いてるよ」とかもSNSっぽいです。
 インターネットって、最大風速がヤバい割に、一瞬でその話題が忘れ去られちゃいますもんね。
 まぁ、フータの被害者はその前に……なんですけれども。

 フータって、第一審のMVだけ見ても絶対殺す気はなかったように見えるのに、カバー曲で「殺したっていいじゃないか」って強めのセリフが入るのはかなり印象的にデバフですね。

 でも……なんでしょうね……「そんなんじゃモテないよ」って他の囚人に言われているフータがこういう恋愛ソングを歌うのは……ちょっと面白いですね。

【第二審】サラマンダー

ちゃんとフーして 火傷したくないなら

 カップヌードルの歌なのに、フータが歌うとちゃんとSNSの歌になるから本当にすごい。

 前のカバー曲もそうでしたけど、同じ曲でも、歌う人のイメージによって曲のイメージも変わるのって本当すごいですね。歌って面白い。

「ちゃんとフーして火傷したくないなら」も、フータの名前を踏襲して歌っているように聞こえて、すごく良い感じです。
 フータって、自分の名前を踏襲するの多分好きですよね。SNSのアカウント名とかそうですし。ラップとかしてほしいです。

 でも、「真っ赤に燃えてみたい」のところで、どーーーしても「そう言うのなら……」って気持ちになります。
 この状況で「真っ赤に燃えてみたい」なんて言っちゃダメですよ!!
 フータの携帯だけじゃなくて「赦さない」の色だって真っ赤なんですよ!? 発言には気をつけな!!?

ムウ

【第一審】乙女解剖

『いきたくない』そう言えばいいんだった
楽になれるかな

 第三審になったら印象が変わる可能性大のキャラ筆頭です。

 詳しくはまだ分かりませんが、ムウは、被害者と仲良くしていた時期がありそうな気配がするんですよね……。

「ねえ最近冷たいね」
 あたりの歌詞は「イジメられているからかな?」で済みますけど、
「君が別の人のことを好きになるって夢を見たんだ 否定してほしい ねえ愛して?」
 あたりは被害者への感情って可能性も割と……いや、かなりある気がします。

 ムウは持ち歌でも「あなたが好きよ」「ずっとずっと嫌わないで」って意味深なことを歌っていますしね。
 恋愛的な意味じゃなくて、友達的な意味で「好き」「嫌われたくない」って気持ちがあったのかもしれないなー、って……。
 ……よく分かってないから迂闊なことが言えない!! もう少しちゃんと考えます!!

「『いきたくない』そう言えばいいんだった 楽になれるかな」
 は、なんとなく被害者の刺殺シーンを思い出しますね。

「病事も全部 君のもとへ添付」
 の韻の踏み方も、ムウの第一審の曲と一緒ですごく好きです。
 全部「しょう」で韻を踏んでいるムウのあのパート好きだぁ……。

【第二審】妄想感傷代償連盟

何回だって重ねて逝くんだ 終わりなき愛の随に

 この曲、全体的にムウっぽい湿度感で聴いてて本当に良いです。好き……。

 ……というか、ムウはやっぱり「好き」「嫌われたくない」って感情にフォーカスして選曲されている気がします。

「知っちゃった 大嫌いを裏返したとて そこに大好きは隠れてないと」
 って、これ被害者に対して歌ってませんか!?
 えっ違う!? 分かんない!!!
 ムウの関係性が全然分かんない!!!!

「怒ってる? …怒ってない。阿吽の呼吸でズレるビート」
 って歌詞、第一審MVに出ていたムウの携帯(LINE)の会話をなんとなく思い出します。

「最低じゃん どうせ対人ローション 何回だって傷付け合うんだ」
 って歌詞も、ムウのイメージが「イジメ」と「砂時計」なように、何回も繰り返しているのを感じられて良いですね。
 でも、この歌詞の続き、「混ざり合う愛のフィロソフィー」なんですけど……。

 やっぱムウ、被害者と昔何かしらの関係性がありました!?
 未来から来た人、本当のところはどうだったんですか!!?

シドウ

【第一審】ライアーダンス

なにを言ったって もう異常だよ

 エスとの尋問で、
「言いたくないことは言わないかもしれませんが、嘘はつかないつもりです」
 って言っているシドウのカバー曲として『ライアーダンス』が与えられているの、あまりにもエグくて良いですね。

『ライアーダンス』って嘘つきキャラのイメージだったんですけど、嘘つきではない人にマッチするのって本当にすごくないですか?
 ちゃんと全歌詞「シドウの罪と愛の歌」に聴こえます。
 本当にすごい。マジでビックリしました。

 あと、歌い方最高じゃないですか?
『スローダウン』と合わせて、完全に歌いこなしていますね。最高です。

 でも、これは言わせてほしい。

 途中で急に笑いだすの、ものすごいサイコパスみありますよ!!???
 急に発狂しないで!!!!!?????

 ところで、イントロ時に喋っているシドウのセリフが全く聞き取れなくて困っています。
「奪った? ふふっ、そうですね。俺は思ったより、聞こえのいいーー」
 の後が全然分かりません。
 それを知るためだけに冒頭を何回も再生しているのに本当に分かりません。

 運営さんへ。
 セリフ付きの歌詞カード出してください。

【第二審】妄想税

約束だよ

 個人的に1番よく分からない選曲。

 シドウの罪っぽい歌詞と言えば、
「中には『No!』と声を荒げる馬鹿もいるのです」
「納めましょう妄想税 我々の暮らしを豊かにするために」
「叶わないよ払ったって 全部Lieさ 大嘘さ」
 あたりですかね……。
「妄想税」のところは「臓器」と読み替える、みたいなイメージで。

 あとは、臓器移植で人の生死を操る医者は、人の願いを叶える神様みたいな立場だから、とかでしょうか?
 シドウって、ボイスドラマのタイトルが両方とも神様の名前ですし……。

 個人的には、ミルグラムの登場人物の中ではシドウが1番善人だと思っているのですが、カバー曲だけ見ると普通にサイコパスに見えるので面白いですね。
 そもそも第一審のMVの時点で「人体錬成してる?」みたいな絵面でしたしね……。

 ……まさか、本当に人体錬成してましたー、とかじゃないですよね?
 善人だって信じてるからな……!!?

 エスの『アンダーカバー』でも「騙す方か 騙される方か」って歌われているので、このシドウのカバー曲は「騙す」がテーマなのかなと思います。

 仕事はともかく、日常生活ではあんまり騙しそうなイメージはありませんが……。
 でも、「約束だよ」ってセリフは、とてもシドウに合っていますね。
 ここを言わせたくてこの曲にしたのでしょうか……? セリフありがとう!!

「この紙きれは僕のもんだ」も、誰にも見せたくなかったのかな……その紙(約束のカード)……それと、やっぱり手放したくなかったのかな……奥さんを……みたいな気持ちになります。

マヒル

【第一審】サイコグラム

ねえ 君が好きだよ

 マヒルの最強デバフ曲。

 第一審のヤバ歌詞ソングと一緒にこの曲が来たら、マジでやばいヤンデレだと思っちゃいますよ。
 カバー曲は本編と関連ないよ!ってことを知らなかったら、「きっとマヒルはこれくらいヤバいヤンデレなんだろうな」って疑ってしまっていたところです。
 ……ヤンデレなのは事実ですけど!(※ヤンデレの定義によります)

 というかこの曲、何度聴いてもヤバいですね……。
 途中の「好き」コール怖すぎです。
「好き」という言葉に恐怖を覚える体験、滅多にないですよ。シンプルに怖い。

 マヒルの第一審の曲は、普通に歌詞がヤバいので、マヒルが第一審で「赦さない」になるのも分からなくはないんですけど。
 ……もしかして、マヒルが赦されなかったのって、カバー曲の影響もあったりします……?

【第二審】パラサイト

なんでなんでなんでなんでなんでなんで

 やっぱヤンデレ曲じゃん!!!!!
 ヤンデレっていうかメンヘラかもしれない!
 どっちにせよ重い歌だ!

 もしもマヒルの彼氏が自殺せずに普通に別れることになってたら、みたいな感じの曲ですね。
 マヒルは振られたからって「嫌いだ!」ってはならないと思うし、相手を呪いもしないと思いますけど、
「でもまだ好きだよ」
「見て見ぬ振り唾を吐いて 燃えないごみにするんだ?」
「気付いてるくせにあたしは『どうして』ばっか変われないの」
 って歌詞はマヒルっぽいです。

 というかこの曲、最後にその……何かしてますよね?
 やっぱヤバいタイプの曲じゃん!!!??

 マヒルは、個人的には普段の様子からは全然ヤバさを感じなくて、「普通の女の子の範疇では……?」って気持ちにすらなるんですけど、持ち歌とかカバー曲とかを聴くと「やっぱりヤバいタイプのヤンデレだったのかな……」って気がしてきます。

 第一審が「赦す」だったら、もっとヤンデレっぽいところも見れたのかもなー、と思うとちょっともったいない気がしますね。
 ヤンデレる機会はもうなさそうですし……うっ……。

カズイ

【第一審】弱虫モンブラン

本当だって良いと思えないの
アタシはまだ弱い虫

 この男……!!!
 カバー曲で「弱い男だよ」って全力でアピールしてくる……!!!!!!

『弱虫モンブラン』って、一応女の子の曲だと思うんですけど、この曲がカズイなのは分かります。
 そもそも歌詞が合ってますし……。

「愛したのは誰だっけ? アレほどの時間が 消えて、見えなくなった まだ触れてるはずなのに」
 って歌詞は、『half』の
「今までの時間が傷をつけて 気持ちの秤は揺れることを選んだ」
 って歌詞を思い出しますね。

 というか、
「君が死ねばいいよ 今すぐに」
 って、かなり印象的にデバフじゃないですか?
 そのまま受け取ったらかなり印象がクズくなるので……。
 まぁ、カバー曲は本編と関係ないですし、実際しようとしてたのはおそらく離婚だと思うので、死んで欲しいとまでは思ってないと思いますが……。

 あと、このカバー曲も、第一審の曲と同じく歌の上にものすごくセリフを被せてきますね!

 この文章書きながらずっと思っていたんですけど、各キャラの持ち歌とカバー曲の歌唱表現って、もしかしてかなり意識されてたりします?
 そういうの大好き!!!!!

 あと、これはどうでもいい話なんですけど、このカバー曲、「君が死ねばいいよ 今すぐに」ってセリフでダイレクトに言ってくるので、人前でぜったいに流せないカバー曲No. 1です。

【第二審】ネオネオン

こんなことなら ホントのことを言えばよかった

 個人的に1番好きなカバー曲。

「こんなことなら ホントのことを言えばよかった」を「ホントのことを言わなければよかった」に置き換えれば、ほぼカズイそのままな雰囲気の曲ですね。

「いつも愛が勝って僕が負ける それでいいのに」
 も、そうはならなかったんだなーって感想が出ます。そうはしなかった、が正しいかな?
 どの歌詞も、感情がエモくて何回でも聴けちゃいます。

 この曲、2番からはエスが輪唱してくれるんですよね。
 多分、エス=カズイの奥さんのイメージで歌ってくれているのだと思うのですが、聴き心地が良くてすごく好きです。
 今のところ、カバー曲で唯一エスが一緒に歌ってくれる曲なので、その面でも完成度が高いなと思います。聴けて良かった……。

アマネ

【第一審】ポジティブ・パレード

僕ら止まれない

 この曲、本来は落ち込んでいる人を励ます明るい曲のはずですよね?
 なのに、アマネが歌うと全然違う意味に聞こえます。なんで!!???

 終盤の「僕ら止まれない」で一瞬感情なくすのやめて!?? アマネの十八番か!??

 アマネが「僕ら」って複数形で歌うと「神?」って気持ちになりますね。
 なんで第一審の歌詞がちゃんと第二審の状況にマッチするんですか!?

 ところで、アマネの宗教、第三審で信者が1人増えそうな気配が若干ありますよね……?
 実際どうなのかは、これを書いている時点では知る由もないですが、アマネがこんな感じで励ましてるのかなって考えたらちょっと笑ってしまいました。
 でも多分未来はそんな明るいシチュエーションじゃないんですよね……。

 個人的には、
「これはいい感じですか? やっぱりダメでしょうか?」
 ってちょっと人に伺ってる歌詞が可愛いなって思いました。

【第二審】アニマル

あたしは幸せに なりたいです

 アマネにこんな曲歌わせちゃっていいんですか!!!??

 個人的に、ハルカとアマネの第一審の曲は「聴く人によっては体調崩すのでは?」と思っていまして……。
 カバー曲はそこまでじゃないですけど、やっぱり「こんな曲歌わせていいんですか!?」って気持ちになります。

 こちらの曲でも「止まれないほどに狂いたい」って歌詞がありますし、アマネのカバー曲は「止まれない」ことに主眼を置いているのかな、と思います。
 コトコも『ディープカバー』のアマネパートで「止められない」って歌ってましたしね。

 それにしても、ですよ?
「痛みすらもし愛せたら あたしは幸せです」
「少しだけ欲張れるなら あたしは幸せになりたいです」
 とか、マジで……。

 これ、アマネに言わせちゃっていいんですか!?
 良心が痛む!!!!!!!!!!

ミコト

【第一審】毒占欲

こんなことして 許されると思ってる僕です

 あー、うん。これは……ヤベーやつだな!!!!!

 第一審のMVで画面を殴ってきて、さらにカバー曲で『毒占欲』なんて歌ってきたら、赦されるわけがないですよ!!
 この並びでミコトが赦されるなら、第一審全員赦されてもおかしくないですよ!!???
 ミコトは一審「赦さない」になるキャラです!よろしく!って運営の声が聞こえてくる気がしてきます。

『毒占欲』は本当にヤバいヤンデレのイメージがあるので、もしこのカバー曲だけ聴いていたら、ミコトの別人格はミコトを傷つけて表に出させないようにした上で、精神世界とかで大事に囲ってくる超絶狂ったヤンデレなんだろうな、って思ってたかもしれないです。
 マジで全然違うのに。ミルグラムを知ったのが第二審からで良かった……。

 でもこれ、歌ってるのはジョン(別人格)というより、ミコト本人ですよね……?
 どういうこと……??

 シドウとかもそうなんですけど、自分の中のキャラクターイメージとカバー曲とに乖離があると、第三審でどう来るかが読めなくて少し怖いです。

【第二審】リバーシブル・キャンペーン

ちょっとちょっと 嬉しいや

 エッッッモ!!!!!?????

 この曲、元々はそんなに感情的な曲じゃないはずなんですけど、ジョン(別人格)からミコトへの「感情」って感じに仕上がってるのすごすぎます。

 裏表がテーマの曲だからか、本当にミコトに合いますね。
 あり得ないほどのマッチング。
 もはやキャラソンだと言っても良いレベルじゃないですか!?

「待って待ってこんなはずないよ」がマジで第二審のジョンの感情と合っていて……他の歌詞もめっちゃ合う……すっご……。

 最後にミコトが「嬉しいや」ってセリフで言うのも本当にエモいですね。
 カバー曲だけ聴いてたら、ハッピーエンドで終わりそうな気さえしてきます。なお本編!!

 本当にエモすぎて何回も聴いてるんですけど、聞き分けが苦手すぎて、いまだにどっちが歌っているのか分からないパートがあります。
 求む、パート分け表。

コトコ

【第一審】アンチビート

さあ僕を愛した 罰を受けろ

 コトコのイラつきがダイレクトに伝わってくる曲ですね。

 嫌悪感、不快感を全面に押し出した曲なので、コトコとも、コトコの持ち歌とも合っていてすごく良いです。
 コトコのカバー曲は、「嫌い」って感情にフォーカスして選曲している気がしますね。

「罰を受けろ」って歌詞、セリフでも言ってくれるんですけど、コトコそのままのセリフすぎて地味に面白いです。

「わがまま聞いてよ!」もセリフで言うんですけど、ものすごーく好きで何回も聴いてます。
 幼稚な言葉を使わない人が、子供みたいに駄々をこねることからしか得られない栄養素がある。

 味がありすぎて無限におかわりできそうです。
 なお、そのワガママの内容!!!!!

【第二審】ストリーミングハート

嫌いになってしまえたら大成功

 歌い方が好きすぎる。エンリピできちゃいます。

「また酸素を見つけちゃうんだ」
 の「酸素」って、「悪人を裁く快感」とか、そのための「口実」とかのことですかね……?

「堕ちることが 心地よくてさ」
 とかもさぁ……。

 もう本音言っちゃってるよ!!!!
 コトコ!! それ言っていいのか!!?
「正しさに溺れてたい」とか「裁きを下す大義名分が欲しい」くらいダイレクト本音じゃん!!

 こっちのカバー曲でも「エゴママだと知りながらもやめられないのさ」って歌ってるので、「自分の行為はエゴ・ワガママだって本当は分かっていらっしゃいます……?」みたいな気持ちになります。
 なお、カバー曲は本編と一切関係ない模様。

 あと、このカバー曲のイメージだと、「本当はこんな自分を止めてほしい」って風にも聞こえますね。
 本編では全くそんな素振りないですし、持ち歌を聴いても「暴れたいぜ!!」としか聞こえてこないですけど。
 やっぱり、カバー曲は本編と関係ないってこと……??

エス

【第〓審】ヒバナ

『未完成』だって何度でも言うんだ

 あーーー、合いますねーーー!!?!?
 脳内がグチャグチャになってる感じがすごくそれっぽいです。

「どっちも選んで」「どっちも壊して」のところ、「赦す」「赦さない」の判決と結果を連想させて、とても良いです。

 今後の展開によっては「乗り込め ココロの奪還戦」がガチで自分の心を奪還するって意味になったりとかもするのでしょうか……?
 うーん……少年漫画ならその展開もあるかもしれませんが、これは音楽ジャンルですからね……どうなんでしょう……。

 ところで、ミルグラムの監獄って、10部屋ではなくて11部屋あるんですよね。
 エスは、コトコの歌でも「11の看守」って歌われちゃってますし、最後にはエスを裁く番が来るのかなって……。
 そうしたら、エスの新曲も出ますし、カバー曲もきっと一緒に出ますよね。

 カラオケに行くと、『ヒバナ』と『ゴーストルール』をマッシュアップした『ゴーストヒバナ』が曲として登録されているので、次にエスの曲が来ることがあったら、カバー曲は多分『ゴーストルール』になるのかな、って思います。
 ちなみに、この『ゴーストヒバナ』、ゴーストルールとヒバナだけ知ってる状態で歌うと、脳内グチャグチャになって少しエスくんの気持ちになれるのでおすすめです。

まとめ

 こういう感想って、「感想を書いた人がそのキャラクターのことをどう思っているか」が影響してきますよね。
 ミルグラムは、「キャラクターの解釈が開始数年経ってもまだ確定していない」という稀有なジャンルですので、カバー曲から受ける印象もきっと人それぞれなんだろうなと思います。

 つまり、色んな人による、色んな角度からの感想が聞けるってことですね!!
 楽しい!!! 音楽も感想も十人十色!!!!

 第三審では、皆どんなカバー曲を歌ってくるのでしょうか?
「マヒルにボルテッカー歌ってほしいなー!」とか、「ミコトにキメラ歌ってほしいなー!」とか、希望は色々ありますけど、制作者さんが選んだ曲なら正直なんでも嬉しいです!

 第三審のMVが楽しみなのはもちろんですが、カバー曲が何になるのかもとても楽しみですね!

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