【ミルグラム考察】ミルグラムのMV、芸術点が高すぎる〜〜〜!!(第一審・第二審MV感想)
はじめに
ミルグラム、とっても面白い作品ですね。
いろんな物事を考えさせてくれる作品で……。
とても面白かったので、勢い余って10人分の考察を書いてしまいました。自分でもびっくりだよ。
でも、気がついてしまった……。
これだけミルグラムについて書いているのに、まだ各囚人のMVの感想を書いていない!!
ということで、今から、現在出ている第二審までのMVについて、考察も交えながらテンション高めに語っていこうと思います。
全部は書ききれないので、特に「映像が好き!」「歌詞がいい!」「芸術点が高い!」と思ったところを重点的に話していきたいと思います。
でも、感想だからやっぱり色んなことを書くかも!
それと、こういう感想って、人によって様々だと思います。
ミルグラムは、それぞれのキャラクターの物語を受け止めて、自分自身で考えていくジャンルだと思っているので、その物語を見て「どう思うか」については十人十色の正解があると思っています。
なので、「自分とは全然考えが違うけど、この人はこういう感じでこの映像を見ていたんだなー。へー」くらいの軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
考察が合ってるかどうかについては……うん……間違ってたらごめん……!
そもそも全部合ってたら超能力者ですし!
全然違うこと言ってる〜!っていうのも含めて楽しんでもらえればと思います!
以下から、囚人番号順でMVの感想を語っていきます。
下の目次の「すべて表示」を押してから曲名をクリックすれば、その場所から読むこともできますので、お好きなところからどうぞ!
※芸術点=演出が上手い、芸術的、センスある!などの意味で使っています。
ハルカ
【第一審】弱肉共食
あの……この曲……マジでやばくないですか……?
ミルグラムで初めて見たMVがこれ(と第二審ハルカのMV)だったんですが、本当に衝撃的だったんですよね。
クレヨンで描いた絵とか、文法の間違いとか、ハルカの様子とか……多分、障害があるのかなって要素が散りばめられてて。
歌詞からも、障害がある人の辛さ、みたいなのが全面的に感じられて……。
そもそも、耳を塞いでる(?)ところがサムネなのも、そこを切り抜けば感覚過敏とかパニックとかにも見える(※見えるだけで実際は別です)のを、公式は分かってて、あえてそのシーンをサムネにしてたりしませんか?
……障害に対しての解像度が高すぎる!!!!
解像度が高すぎて、公式がちょっと気持ち悪く思えるくらいなんですけど!!?(※褒めてます)
えっ、これが1人目……!? 障害があるっぽく見える人が犯した罪を、裁く……?
1人目ですでに裁きづらさMAXじゃないですか!!!!
いや、この曲、本当にヤバくてぇ……。
あまりにもヤバすぎて、個人的には「ハルカと似たような境遇の方がこの曲を聞いたら、マジで死にたくなるのでは……?」とも少し思ってしまいます。
これを書いている人は何の当事者でもない普通の人間なので、それぞれの人の気持ちを推し量ることしかできないのですが、それを考えた結果の感想が……。
死人が出る!!!!!!!!!!
だったんですよね。
この曲、本当の本当にヤバくないですか!? 最悪死人が出るぞ!!?
囚人として1発目の曲がこれなの、運営が鬼畜すぎる!!!!!(※とても褒めてます)
さて、MVの話に移ります。
水の中にいる表現がいくつかあるのは、「息苦しい」と「生き苦しい」をかけているのでしょうか? 水中というと、いきぐるしい上に、「もがいても上手く泳げない」というイメージも感じられて良いですね。
「悲鳴をしていた」「ぎせいをしていた」
あたりの歌詞は、文法の間違いを使って上手くリズムに落とし込んでいますね。芸術点が高い!
というか、この曲の歌詞全体から、とても切実な「感情」を感じます。
全部取り上げると文字数が大変なことになるので少しだけ取り上げますが、「愛される弱者になりたかった」とか、本当に切実すぎる……。
「ぼくのこどくは望まれていたんだ」も苦しい……。
「ひとつふたつ重ねたって またすぐくずされて」辛い……。
「いないもの いらないもの どこかで生きてるの?」も、個人の感覚にはなりますが、「愛されない、いないものとして扱われる、いらない人は、皆どこで生きてるの? ぼくはもう無理だよ」っていう風にも聞こえて、めっっっちゃエグい歌詞だなって思います。
MV中、ハルカが幼い自分(?)と小さな女の子を見ているシーンでは、黄色い薔薇が出てきています。
黄色い薔薇の花言葉は「嫉妬」。つまり、この場面で17歳のハルカが感じている感情は、うらやましいという「嫉妬心」。
花言葉でハルカの感情を伝えてくる公式のセンスの良さよ……。
また、MVの中では、ハルカが過去の自分(?)に怒っているようなシーンがあります。
ということは、女の子だけじゃなくて、過去の自分にも嫉妬している……のかな? それとも、過去の自分を殺したいほど憎い?
でも、第二審の曲でハルカは「死にたくない」って言ってましたし、もし仮に過去の自分を殺したかったとしても、自分は死にたくはなさそうですよね……(事実としては矛盾するけど感情としては矛盾しない認知の歪み?)。
「間ちがってたのはぼくだった」でじっと手を見るシーンも、なんか良いですね。
ハルカは自分のその手で「間違った」ことをしちゃったから。
第二審のMVでは、ハルカがその手で実際に首を絞めたのは「女の子」だと提示されているわけですが。
第一審のMVでは、ハルカがじっと手を見ていたシーンの影は「自分」と「女の子」(と犬)。だから、ハルカが殺したいと思ったのは「(過去の)自分」と「女の子」。そして、自分は死んでないので、殺した相手は「女の子」……ということですかね?
なるほど……って分かるかーい!!!!!
女の子に手を伸ばしていたから、ハルカは女の子を殺したんだ!って、この段階では言い切れないの難しくないですか!?
これ、第一審の時に皆どうやってハルカの赦す・赦さないを判断したんですか!?
正直ハルカが何をしたか分かりづらくないですか!? ボイスドラマで「アマネくらいの小さな子が苦手」ってヒントが出ていたのを加味しても、ちょっと……だいぶ難しいですよ!!
これ、1人目の曲なんですよね!? 初っ端から裁きづらいわ!!!!
【第二審】全知全悩
こちらの曲でも、これでもかってくらい障害がある人の特徴を盛り込んでますね。
「漢字の書き間違い」とか「服がチグハグ」とか「揺れる」とか「感情を抑えられない」とか「認知の歪み」とか。
相変わらず公式の解像度が高すぎて気持ち悪いです(※褒めてます)。
ミルグラムの制作者さんは心理学を専攻されていたんでしたっけ。さすがとしか言いようがありませんね。
というか、これ、アレですよね……。
知能指数が低い人は、褒めてもらえる機会が少なかったり、善悪の判断がつかなかったりすることがあるので、褒めてもらえたと(勘違いであっても)思ったら、それが悪いことであっても繰り返してしまうことがある、みたいな……つまり、環境一つで犯罪に手を染めやすくなる、みたいなアレ……。
こんなテーマ、商業作品でやっていいんか!!??? 命題が重すぎる!!!!!
ミルグラムは、第一審もMVのクオリティが高かったですけど、第二審ではさらにクオリティが上がってますね!
生き物の標本がロウのように溶けていくシーンは、映像が美しくて最高ですね。溶けていくロウが蜂蜜に見えなくもないところも、ムウを想起させて良い……。
蝶を潰したシーンでは、エーミール(少年の日の思い出)を思い出します。
「これしかないの これしかない」という歌詞は、ハルカの中では、本当に「これ」しかなかったんだろうな、と思います。ハルカの中では、思いつく方法がこれしかなかったのだ……。
「夢食われないように」の歌詞では、漢字の書き間違いを効果的に使ってハルカの心情を表してきていますね。
「ぼくはどうして ゆるされたんだ」という歌詞とともに、現行犯で見つかってそうな映像を入れているのは、なんかエグいですね。僕は捕まるほど悪いことをしたのにどうして赦されたの?っていう表現にも思えて。
「大きく羽ばたく遙かな夢を ぼく、かなえるからね」
って歌詞では、「遙か」でハルカの名前、「夢」「羽」で、ハルカが母親のように慕っているムウ(夢羽)の名前を表現してきています。ほんっとうに、芸術点が高い!!
そして、最後には自分は「期待はずれ」だったから、「ボタン一つで生まれ変われたら 次はあなたの 当たりがいいな」と……。辛すぎる……!
ムウも「ハズレを引いたの」って歌っているので、「ハズレ」という歌詞が共通していて良いな〜とは思っているんですけど、ハルカとムウとでは「ハズレ」の種類が違うのが、なんかすごく辛い……!
あとは、こちらのMVでもハルカが水の中にいる表現が多くあったのが気になりますね。
ただの比喩表現であれば良いのですが……。
実際に溺れてたりはしない、よな……?
【余談】
ハルカの曲のタイトルは、第一審のカバー曲『二息歩行』のように、4文字の漢字のうち1字を変えたものになっています。
なので、頑張れば第三審のタイトルを当てられそうな気がしますね。
うーん、「疑心暗喜」とか「自縄自爆」とか、そういう方向でしょうか? ……絶対違いそう。
これ、考える人のセンスが問われますね。
一体どんなタイトルが付くのか楽しみです!
ユノ
【第一審】アンビリカル
恋愛をしている女の子の、とても可愛いMVですね。……一見は。
ぼんやり見ていたら何も分からないけれど、「そう」だと思ったら、もう「そう」にしか見えない。
知ってしまったら、知る前にはもう戻れない。
これは、そんな軽いホラー体験を味わえるMVです(※主観)。
「なんか変だよね まだ慣れないな」
から始まる歌い出しの数フレーズからすでに、ダブルミーニングになっています。
多分、その電車に乗っていた「パパ」と、お腹の中の「胎児」、両方にかかっている歌詞なのではないかと……。ダブルミーニングが数フレーズも続くの、すごすぎる……!!
序盤の歌詞の中で、ポトン、って水の落ちる音が入ってるのも良かったです。多分、羊水のイメージなのでしょうね。
あと、「ふたりぼっち」も、全部ではないかもしれませんが、お腹の中にいた赤ん坊とパパ、両方を指している風に聞こえる箇所がありました。ダブルミーニングが本当に上手い……!
MVでは、ユノは系統の違う4種類の服を着ています。
服の種類で「付き合っている人は複数」ということを示してくるの、上手すぎる……!
階段に高そうな贈り物が置いてあることから、付き合っている相手は同年代の彼氏じゃなくて、経済力のある「パパ」かぁ……って分かるのも上手いです。
MV中のカラオケで、ユノが実際にカバーしていた『おじゃま虫』を歌っているのは良いファンサービスですね。
MV中にたくさん出てくる風船は、性にまつわる色々なものを表しているようです。
映像的には可愛いけど、比喩表現を抜いた実態は……ってところが上手いですね。こう表現しておけば、YouTubeの規制にも引っかからないですし。隠すのがお上手!
ユノが「フゥ フゥ」って風船を膨らませている様子は、お腹の中の赤ちゃんが膨らんでいるという暗喩でしょうか?
反対に「やっちゃったんだ 知っちゃったんだ」は直接的な妊娠の表現ですね。
あと、このMVを語る上で忘れちゃいけないのが、MV全体で出てくる螺旋階段。
これ、もっっっのすごく上手い表現ですね!!
螺旋という形でDNAを表現していて。
ユノがもう1つの螺旋階段を見たり話しかけているのは、もう1つのDNAをもつ人間、つまりパパに話しかけているから。
2つのDNAが重なるのは、性交・妊娠の直接的描写。
そして、お腹の中に子どもが宿り、最後に螺旋階段が3つになるのは、シンプルなホラー体験です。
3つ目の螺旋階段がぼんやり浮かび上がる様子、もはや「お分かりいただけただろうか……」案件じゃないですか!!? 気づいた時少し鳥肌が立ちました。
それと、ユノはMVでこの螺旋階段から落ちている描写がありました。
……ユノには、現実でも階段から落ちているんじゃないかっていう疑惑があるんですよね。
なので、この螺旋階段は、「DNAにまつわる比喩」であると同時に、「ユノの現在の位置や状況」を表している可能性があります。
螺旋階段1つで、こんなにたくさんの暗示をするなんて……1つのモチーフに何重に意味を持たせるんだ……!??
ほんっっっとうに、上手すぎる!!!!!
【第二審】Tear Drop
ムーディーなネコチャンだぁ……!!
このMVでは、ピンクの色眼鏡が多く登場します。
これは、多分「色眼鏡で私を見ないで」ってことかなって思います。
ユノの主張にピッタリで、視覚的に分かりやすい演出だぁ……。シンプルにすごい!
最後にその色眼鏡をぶん投げて壊すのも最高ですね!!!
「自己満で書いた免罪符は いらないから」は、ミルグラムの視聴者としては感じ入るものがありますね。
言い換えると、「『こうであって欲しい』という妄想の私を見て『赦す』というなら、それはいらない」って感じなのかなって思いますし。
おぉう……確かにそうだな……肝に銘じておかなきゃですね……。
ユノはボイスドラマでも、「理由でも動機でも作者の気持ちでも、好き勝手に考えれば〜?」とメタいことを言っていました。
こういう冷め方に、現実主義者っぽいユノのキャラクター性が出てて、正直めちゃくちゃグッときます。第三審でもメタメタにメタっててほしいです。
このMV全体で、「パパ」との性行為をすべて「自分自身」で演出してくれるのは、画面が華やかになって良いですね。
画面上は可愛いのですが、「もう1人のユノ」が羽織らせてくれる上着がちゃんと男物の上着なので、「これはあくまで比喩表現で、相手は『パパ』なんだな」ってちゃんと分かるところがお上手です。
「優しさのケーブルで朝まで」って歌詞は、「『パパ』と朝まで繋がる」という意味の他にも、母親と赤ちゃんを繋ぐ「へその緒(臍帯)」を連想させてきますね。
「吐き気する気持ち悪い はやく消えてよ ふう、もういっか」
も、半端な正義感の人(パパだけでなく我々ミルグラムの視聴者も含めて?)に向けて言っているのと、つわりで気持ち悪い状態でお腹の中の胎児に向けて言っているのと、両方の意味合いがあるのかなって。
ん〜、ユノの曲は全体的に、二重に意味を持たせてきている感じがたまりませんね!! 正直好きだ!!!
あと、この曲も、第一審の曲と同じく、水が落ちる音が入っていますね。今度は「水面に落ちる涙」っていう映像付きで。羊水のイメージもしっかり出してきています。
丸まったユノがくるくると回っているシーンも、お腹の中の胎児を表現しているのでしょうか?
それと、こっちのMVでも、途中でカバー曲の『ヴァンパイア』が流れていますね!
2回連続でカバー曲が映像に入っているということは、第三審のMVにもカバー曲の画面が入ってくるのでしょうか?
「DECO*27さんの曲で、ユノのMVにも入って来そうな曲」と考えると、頑張ればユノの第三審のカバー曲を予想できそうな気がしてきますね。
うーん……ストレートに『ラビットホール』とかでしょうか? 「最初にあれほどやめときなって伝えたじゃん」とかユノっぽいですし。
でも、他の囚人との兼ね合いを考えると、やっぱり違うかも。うーん。
MVが楽しみなのはもちろんですけど、一体どんな曲がカバー曲になるのかも楽しみですね!
フータ
【第一審】事変上等
この曲、よく見たら最初から最後までTwitterしかしてねぇ。面白すぎる。
(Twitter=XというSNSの旧名です)
あと、歌詞が全部ブーメランになっているのも面白いです。
運営、これ絶対わざとやってますよね!? 面白すぎる!!!
でも、本当にずっとTwitterしてるだけなのに、ゲーム画面のフータが格好いいのは、なんかちょっとズルくないですか!?
本当にTwitterしかしてないのに! なんでこんな格好いい曲に仕上がるんですか!? ズッルい!!!
ーーと、以下からがTwitterばっかりしているこのMVの感想になりますが、映像中に出てくる、アイスケースに入った人へのコメント欄とか、セクハラ教授へのコメント欄とか……Twitterらしいリアルなコメントで良いですね。
このコメント欄を見てると、フータが犯した罪に対してネット民が何て言ったのかも想像できる気がしてきます。
でも、「時すでにおすし」ってネット用語が実際に使われているのは初めて見ました。……さすがに古すぎませんか!?
というかフータ!! あんまそういうコメントばっか見んな!! インターネットの魔境に取り込まれるぞ!! もうすでに遅いけどさ!!
このMVでは、フータが犯してしまった罪を、フータの趣味である「ゲーム」になぞらえて表現しています。
本人が好きなものを使って罪を表現するのは、すっごくエッジが効いていますね。
ゲームというバーチャル空間であることをいいことに、フータはどんどん敵を倒していきます。
そして、最後には……ゲームだったはずなのに、敵を倒したら返り血がついたことに疑問を持ち、画面の向こうには生身の人間が居たことに気がつく……ストーリーの完成度がとっても高ーい!!!
この時、周りの仲間がゲーム画面から消えるのも、「仲間と思っていた人は本当はおらず、最初から1人だった」という愚かさを感じられて皮肉ですね。
でも、このMV、全体的に「フータは悪い人です! 皆さんどうぞフータに正義をふるってやってください!」って公式に言われてる気分になるんですよね……。
歌詞もさることながら、大学教授のセクハラシーンを撮る時に、「盗撮」って思いっきりMVで書かれちゃってたりしましたし。
確かに盗撮で合っているし、その映像をネットに上げるのもダメですけど、「こいつ悪いやつですよ!」っていうあからさまなアピールすぎる……!!
第一審だと、フータやミコトあたりのMVは「赦さない」への圧を少し感じます。
フータは、被害者を殺してしまった時に、「一番の加害者はお前」ってすでに引用リツイート(リポスト)で他の人に言われちゃってるんですよね。
第二審の曲でフータは「そもそも俺の所為じゃ 全然ないだろ」って歌ってきますけど、もしかしたら、それはこの言葉を否定したいからなのかもなー……とも、少し思います。
【余談】
「殺すつもりは微塵もなかったのに相手を自殺させてしまった」
「(大学を休学している)コトコに襲撃されてケガをした大学生」
という共通点のあるフータとマヒルが、2人とも
「狂気はオマエだ バンババン」
「凶器は私の愛なんですよ」
と自分自身(?)を「キョウキ」として歌っているのは、なんだか良いですね。
【第二審】バックドラフト
まず曲名からして芸術点が高〜い!!!!!
「バックドラフト」って、密閉した空間に酸素が流れ込んで大爆発するって現象じゃないですか。
例えば、燃えている蔵から美術品を救わなきゃ!って思って扉を開けたら、かえって大炎上して救えなくなってしまうような、そんな感じの現象。
だから、「最後の言葉くらい聞いてやるよ(消えていくFire)」って軽い気持ちで扉を開けたら、大炎上して相手が自殺しちゃった!という罪のフータにはピッタリの曲名だなって思います。
ご丁寧に「このドアを開けて確かめていいぜ」って歌詞も入ってますし。
……あれ? この歌詞だと開けるのはフータのドアなんですかね? ん?
さて、MVへの感想です。
第一審で「悪いことしたらごめんなさい 言葉より先に習うよな?」って歌ってたのに、第二審で「詫びればそれでいいのか? しょうもないだろ論外」って初っ端から矛盾していくところ、人間らしくていいですね。
冒頭で缶を蹴っているのは、フータの貴重なサッカー要素ですね。
第一審の曲と同じく、趣味の要素を使ってくるところが面白いですね。フータの趣味「ネット、ゲーム、サッカー」の3要素、MVで全部揃っちゃった!
缶蹴りのシーンで壁に描かれている白い落書きは、(署名が3つあるので)ゲーセンにいた3人組を指していると思われますが、ゲーセンで台パンしていた3人組はスルーして、Twitterのアイスケース投稿を叩きに行ったという第一審MVの流れが、この缶が止まった位置でも分かります。
地味なところでもしっかり芸術点を取ってきますね。
このMV全体で行われている「芸術的な落書きを、雑な落書きで塗り潰す」という行為も、フータの所業を的確に表していて芸術点が高いです。
途中で自分自身の所業を見返すシーンが入っているのも良いですね。
過去の自分を見て「おいやめろ!」みたいになってるの、非常に良さがあります。自分がやってしまったことを後悔している感じがとても伝わってきますね。
でも、
「そもそも俺の所為じゃ 全然ないだろ」
は、ちょっと……。
もちろん全部フータのせいってわけじゃないですけど、「全然ない」わけでもないと思うよ……? ネット風に言うなら、「お前が始めた物語だろ」ってやつです。
前から気になってるんですけど、フータって、自分の罪のことをいわゆる「事実陳列罪」だと思いたがっていませんか?
多分だけど……そもそも事実ではないんじゃないかな? それに、もし事実だったとしても、やりすぎると普通にダメだと思うよ?
最後に出てくる被害者の姿は、こちらも第一審と同様に、「画面の向こうには生身の人間がいた」という描写ですね。
MV全体から「お前の罪を知れ」という言葉が聞こえてくるような、(皮肉が効いてて)いいMVですね。
フータが被害者を燃やしてしまったことで、被害者が炭化(石化?)して崩壊するシーンも良いですね。
そして、フータ自身も炭化し始めるのも、返り火に燃えるって感じで最高です。
しかし、炭化した後もフータの指が動いていたのは少しマイナスですね。固まってるのなら動かないでほしかった。
でも、その後のエスのシーンで+10000000点なので無問題です!!
エスのカラースプレーが黒ということは、エスのイメージカラーは黒なんでしょうか?
それとも単に「お前(フータ)は黒(犯人)だ」って表現かな?
結局、第二審まででエスが囚人のMVに映像的に出てきたのはこのシーンだけでしたね。
エスが唯一出てきたのが、エス(というかミルグラムの視聴者)とやっていることが近いフータのMVというのは……なんか良いですね!
ムウ
【第一審】アフターペイン
わ〜、いじめの被害者だぁ〜。可哀想〜。
ん? でも最後のシーン、ちょっとおかしくないか……?
お花を持って……嘲るように笑って……。黒板の文字もムウっぽくなくて……。これって……!
第一審の段階でもギリギリ分かるようにしてたの、演出グッジョブ!!!!!
ものすごく分かりやすかったフータのMVの後に、ミスリードをかましてくるムウって構図、すごくムウって感じがしていいですね!
いやー! 上手いよ!! ミルグラムの運営は演出がお上手!!
でも、このMVがミスリードを狙ってくるような構図になっているのは、個人的にはムウがズル賢いからではなく、エスがムウに「お前には、僕に気に入られる以外に道はない」みたいなことを(ボイスドラマで)言ったからだと思うんですよね。
そんなことを言ったから、ムウは「看守さん好みになる」ためにこんな分かりづらいMVになったんじゃないかと……。
ちょっと看守〜!! なんで自ら難易度上げてんの!!?
ムウのMVでは、砂時計がキーアイテムになっています。
机の上に砂時計を置いてみたり、ムウを砂時計の中に閉じ込めてみたり、砂をかぶることで、いじめられているのを表現してみたり……キーアイテムを効果的に使っていて芸術的ですね。
特に、砂時計の内側からガラスを叩くシーン。
ガラスがあることで「叩いて壁越しに助けを訴える」絵にできますし、ムウと、ムウをいじめている人の間にガラスがあることで「『ごめんなさい』は届かないよ」に説得力を与えていますし、ガラスをかますことでムウが見せ物みたいになっているのも表現できている。
すごく効果的なアイテムの使い方ですね。いい表現だ。
MV中に出てくる「携帯」も、効果的に使われていましたね。
SNSの会話、踏み潰されて割れた画面、水滴のついた画面の中に浮かぶ4人の写真……。
SNSの会話や写真から、ムウをいじめているのはムウの元友達って分かるのは、ヒントの出し方が上手いですね。
そして、ムウを無視してトイレから出ていった被害者を、ムウが追いかけるシーン……。
被害者とムウを交互に映すことで、ムウが被害者を必死に追いかけている感じがものすごく伝わってきますね。
あと、ここの歌詞は、フレーズの最後が全部「しょ」「しょう」で韻を踏んできていますね。芸術点が高い!
被害者に追いついたムウ……。
ムウは、被害者を掴んで、何を言っているのでしょうか?
うーん……。
「ムウは悪くないのに、何でいじめられなきゃいけないの? レイはこんなムウのこと、可哀想だと思わないの? 謝ってくれたら今までのこと全部赦してあげるから、ちゃんとムウを助けてよ!」
とかでしょうか?(?????)
もっと軽めに、「ムウも謝るからそっちも謝って」みたいな内容でしょうか?(???)
うーん、正直全然分からないですね……真相はどうなんだろう……。
それにしても、この曲にはまだ謎が多い気がしますね。
第一審の曲『アフターペイン』に対して、第二審の曲では「痛みの『あと』(=英訳:アフターペイン)は探さないでね」と歌ってきています。
これは、アフターペインの中身を「探しても意味がないよ」とも取れますし、「探してほしくない事情がある」とも取れます。なんとなく後者な気がしますが、真相はどうなんでしょうね?
謎と言えば、「あなたが好きよ」って歌詞もよく分からないです。看守へのアピールってだけでもなさそうな気がしますし……第三審で分かったらいいな。
【余談】
ムウはボイスドラマで、自分のことを日本人とフランス人の「ハーフ」「ダブル」だと言っています。
それなのに、その単語を両方とも、他の囚人に曲名で取られているのはちょっと面白いなと思います。ムゥ……。
【第二審】悪くないもん
出た!!!!!!!!!!
コトコとほぼ同じ高票率で「赦さない」を叩き出すほどの迫力のMV!!!
このMVの魅力に取り憑かれた方も多いのではないでしょうか?
冒頭では、砂時計をひっくり返すのと同様、キュルル、とフィルムを巻き戻すような音が入っています。
「これから時が巻き戻る」ことを分かりやすく示してきていますね。
そして、時が巻き戻って現れるのは……ハチになったムウ!!
ムウを女王バチとして終始描いてくるの、ものすごく強気で良いですね。ビジュアルや質感もすごく良くて、制作者のフェチが感じられる気がします。
仲間から蜜を集めて養分を蓄えている感じとか、高慢な振る舞いとかからも、本当に「女王バチ」って感じがして最高です。
「どうなるかわかってるよね?」でムウたちが影で演出されてるシーン、人外みが強いですね。その直後の曲の中でポワワって宇宙みたいな音が入っているのも、人外みを感じて最高です。
「間違い探しをしたってイナイでしょ」って自信満々な歌詞は、ものすごくムウだぁ……!って思います。
だってムウは「自分は悪くない」っていう絶対的な自信があるから。さすがムウ。
元仲間のハチだったカケラを踏みつけて踊っている(?)シーンも良いですね。そんな風に、今まで何人も無邪気にいじめて踏みつけてきたんだろうなってことが分かりますし。
あと、こっちでも砂時計が効果的に使われてていますね。
このMVの終盤に、今まで描かれていた女王蜂ムウの世界が、砂時計の中にあることが分かります。
そして、蜜を集め切って羽化したムウが、割れた砂時計の外に飛び出す……。
この羽化は、何を表しているのでしょう?
また、なぜ、このタイミングで羽化するのでしょうか……?
正直全く分かりません。分からないことは、少し怖いですね。第三審が楽しみです。
最後の教室のシーンでは、ピアノの伴奏と歌だけの……音楽室のような、学校を思い起こされる音の中で、第一審最後の教室シーンの「答え合わせ」をしてきたのは良かったですね。
あの時の真相は……こう! ムウはいじめる側で、いじめられてたのは被害者でした!! という。
この曲では、被害者が何かしらの決意をしたようなシーンで終わっています。
第三審でどんな展開になるのか、気になりますね。
【余談】
尋問でペアのフータとムウが、第二審で両方とも
「そもそも俺の所為じゃ 全然ないだろ」
「だってだって悪くないもん」
と自分のせいじゃないことを主張してきているのは、共通点があっていいですね。
シドウ
【第一審】スローダウン
とってもオシャレなMVだ……!
臓器を花に見立て、花を切り、新たな土台へと移し、フラワーアレンジメントをすることで、シドウが臓器移植していたことを表現するーー表現があまりにもオシャレすぎる。天才か?
剪定用のハサミが並んでいるシーンでは、そのハサミがしっかり医療用のハサミ(剪刀)になっていて、ハサミの並べ方自体も手術用の並べ方になっています。
だから、花を切り、活けるこの行為は、医者の手術行為の暗喩である、ということが映像でちゃんと分かります。シンプルに上手い!!
序盤、患者家族を説得した後、振り返る時にシドウがちょっと笑っている(?)シーンは少し良いですね。「冷酷な医者」という側面を表現してみました!って感じで。
個人的には、シドウのことは「優しい」と思っているのですけれども……。
ティザームービーで「邪魔だ…さっさと死ね…」というセリフがあるのは、こういう「未来のない脳死患者よりも、未来のある人たちの命を救うべき」で「臓器提供をするよう説得した自分は『いいこと』をした」という、ある種冷酷な考え方があった(過去形)からなのかな?という気がします。
曲の後半では、一転、シドウが患者家族から怒鳴られているシーンがあります。
言われている内容は、
「あんたの嫁さん脳死なんだろ? なら、なぜ臓器提供しないんだ!? 自分は散々『臓器提供しろ』って言ってきたくせに! 臓器提供を待つ患者がどれだけ居ると思っている!」
「お願いします。娘を……娘を助けてやってください」
とかでしょうか?
シドウは、自分の家族が脳死患者になってから、初めて本当の患者・患者家族の痛みが分かった……ということでしょうか?
この曲の歌詞からは、シドウが妻の臓器移植についてものすーーーごく悩んでいるのが伝わってきます。
最終的には、シドウは臓器移植をすると決めたようです。
手術室の前で、シドウが椅子に座って目を閉じるシーン……そして、翌朝目覚めるシーン。
その短いシーンの間で、「あっ、ここで奥さんがお亡くなりになったんだな……」って分かるのは、シンプルに辛いですね……。
「朝が来ても罪のまま」ってことは、シドウは自分が今からすることが「罪」だと思いながらも、殺すことを決意したということでしょうか?
シドウが朝、目覚めた後のシーンでは、(おそらく臓器移植にまつわる)盾やトロフィーのカケラが床に散乱しています。
あのシドウが物に当たるなんて……本当に相当辛かったんでしょうね……。
そんなに殺したくなかったのに、最後に殺す決意ができたのは、本当に、本当に、すごいよ(辛……)。
歌詞全体から、「妻の死を、臓器移植をすることで救われる命があるという希望で置き換え、良い方向に捉えようとはしてみたけれど、やっぱり殺人だし罪だ、辛い、死にたい」というシドウの気持ちが伝わってきます。
花が臓器の暗喩だとするなら、終盤に、シドウの目の前で花の人形がバラバラになるシーンも、おそらくとても辛い表現なんでしょうね。
シドウがMVの最後に破り捨てたのは、第二審の歌詞にあった「約束のカード」でしょうか?
シドウは、なんでそのカードを破ったのでしょうね? 気になります。
【余談】
ミニグラム(4コマ漫画)のシドウ、面白いですよね。進むごとに芸術センスが独特になって。
あまりにもセンスが独特なので、『スローダウン』のオシャレさに「※映像はあくまでイメージです」って脳内注釈がつきそうになるのには少し困っていますが。
でも愛嬌があって面白いから好き〜!!
【第二審】トリアージ
シドウって、世の中の女性が結婚したい人の理想像そのもの、みたいな感じがあるじゃないですか。
性格がいい、顔がいい、頭がいい、年収が高い、高身長、低姿勢、家族が好き、でもしっかり子供を叱ることもできる……。
シドウは、奥さんとお子さんたち4人で、絵に描いたような幸せな生活を送っていました。
シドウには、その後もずっと、家族4人で幸せに暮らしていてほしかったな。
なのに、なぜ……。世界はこんなにも残酷……。
幸せな生活から一転、シドウの顔の曇り方がすごすぎますね。
足元に子供が蹴ったボールがポンって転がってくるシーンとか、あまりにも辛すぎます。見ていて本当に辛い。
紙での尋問から、シドウの家族は交通事故に遭ったのかな?となんとなく思っているのですが、MVでも、冒頭で道路を映していたり、床に標識らしきものを描いたりと、交通事故を示唆してきている気がしますね。
留守電に繋がる描写があるということは、家族の事故を知らせる電話があった時、シドウは勤務中で電話に出られなかったのでしょうか?
病院って携帯禁止なところが多いですし。
電話が鳴った時点ですでに遅くはありますけど……もしかしたら、電話に出れなかったのも辛かったのかもなぁ……。
花が臓器の暗喩なら、シドウたちが花に囲まれた家に住んでいるのは、「他人の命(臓器)を犠牲にして、この美しい生活は成り立っていた」という表現なのかなって思います。
仕事なんだし、それで救われる命だってあるんだから、そんな自罰的な表現をしなくても……!って思いますけど……!
そういえば、MVでは、シドウの家族には全員、黒い布が巻きついていましたね。
シドウの妻や子どもがつけている黒い布には細胞っぽい模様があります。これが具体的に何かは分からないのですが……動物細胞的なイメージなんでしょうか……?
また、「赤を巻きつけてくれ」という歌詞の「赤」は、この曲のタイトルであり、治療の優先順位を示す色である「トリアージ」の「赤」を指しているのでしょうか?
だとしたら、この歌詞では、シドウはシドウの家族に巻きついている黒い布、つまり死亡を意味する「黒のトリアージ」ではなく、瀕死ではあるけれどもまだ生きていることを意味する「赤のトリアージ」を家族に巻きつけてほしかった、と歌っていることになるのでしょうか。
その解釈の他にも、この歌詞はシドウ自身に「赦さない」の赤を巻きつけてくれ、と歌っているようにも聞こえます。
タイトルを使ってのダブルミーニングとは……芸術点が高いですね!
でも、ちょっと待ってください!!
死亡を意味する黒い布、シドウにも巻きついちゃってるんですが……。
えっ、怖…………………………。
すでにユノには死亡疑惑がありますけど、シドウにも死亡疑惑が少し出てきちゃいますね。
シドウはこの曲で「死にたい……」という気持ちを乗り越えて「生きたい!」と前を向けていたのに、実はもう死んでましたー、なんて言われたら、この変化が虚無に帰すことになっちゃいます。
それは嫌なので……ただの思い過ごしであってほしいな……と願うばかりです。
まぁ、シドウの場合はたまにしか黒い布を付けていなかったので、映像バランス的に家族とお揃いの布を巻いただけかもしれませんね。この可能性に賭けておきます。
終盤に「俺次第なのにな」と歌っているのは、やはりシドウの罪は「シドウ次第」の選択で起こったものだった、ということでしょうか?
この「俺次第」という歌詞と、「そうだ 守るべき命があった」という歌詞は、シドウが妻の臓器移植を選んだことと、ミルグラムの現状、両方にかかっている気がします。
「必要だから」でも何でも、この際、生きる理由はなんでも良い!
とにかく……生きてくれ……!!
【余談】
シドウって、ボイスドラマのタイトルが神の名前なんですよね。
生贄を必要とする神「モレク」に、医療の神「アスクレピオス」。
アマネと対比させるためにここを神の名前にしている、といったところでしょうか?
ところで、シドウのMVには、ザクロが多く出てきます。おそらく、ザクロも臓器の暗喩なのだと思います。
そして、ザクロにまつわる神というと、冥界(=死者の国)の王ハデスが思い出されます。
ハデスといえば、ザクロを食べた人が冥界から戻れなくなる、日本風で言うと「ヨモツヘグイ」の話があったり、冥府から妻を取り戻すときに振り返ってはいけないという、日本風で言うと「ヨモツヒラサカ(?)」の話があったり、割とシドウっぽい神話がいくつかあります。
なので、次のボイスドラマのタイトルが「ハデス」って可能性もなくはないのかなって思います。
ただ……第三審でシドウがハデスなのかと言われると……この段階で冥府の神っていうのはなんか違う気がしますね……。
シドウの次のボイスドラマは、一体どんなタイトルなんでしょうね? 楽しみです。
マヒル
【第一審】愛なんですよ
マヒルの私服がたくさん見れて嬉しい〜!!
マヒルが彼氏と恋愛していた日々を、「メモリアル」という、女の子が楽しく作って見返しそうな形式で表現しているのは、とてもセンスが良いですね。
冒頭でマヒルが「一目惚れ」したシーンは、メモリアル3日目の出来事のようです。一目惚れだ〜!!ってちゃんと分かる描写なの、良いですね。
メモリアル11日目は、映画『君の名は。』の聖地巡礼をしたようですね。
その映画は、恋人と一緒に観る人も多くいた映画だったはずなので、マヒルが見そうなチョイスでいいな〜!って思います。
このMV、メモリアル全体がしっかり書き込まれていて、見ていて楽しいですね。曲が進むごとに、雑誌の文字の書き方を変えているのも細かいです。
最後の方のメモリアルでは、新聞の一部を切り抜き文章を作る「犯行文」みたいな乱れ方で文章が書かれています。
「世界に向けた犯行声明」って歌詞があるのでそういう表現にしたのでしょうか? マヒルの陽気さの中に、こういう不穏さも隠しているの……正直最高ですね!!
エスの話しぶりからして、マヒルの第一審の予想は「ストーカー」が多かったようです。
MVも歌詞も、「ストーカーかも?」と考えられる余地を残した上で、マヒルの罪をしっかり描けるのはすごいですね。シンプルに構図が上手い!
そして、「ストーカーかも?」って思われるような歌詞のすさまじさも、この曲の魅力だなって思います。
映像と声とマヒルが可愛くてそっちにばっかり注目しちゃいますけど、歌詞を表示して見てみると……結構……すごいこと言ってる……!
「たまにある別れの儀式」というのは、別れ際のキスのことなのか、「もう別れる!(※別れる気はさらさらない)」っていう試し行動めいた儀式のことなのか、どちらなんでしょうか?
普段のマヒルの様子を見ている限りでは「別れる!」なんて言わなさそうなイメージがあるんですけど、この曲の歌詞だけを見ていると、「言いそうかも……」って気もしてきます。
もし「別れの儀式」という歌詞が、お別れのキスも、「別れる!」という試し行動も、両方の意味を含んでいるとしたらダブルミーニングになりますね。上手い!
ところで、マヒルがいるお部屋の模様、とても可愛いですね。
柄があって……地味にかなり目立ってて、柄を掴む描写もあって……って檻だこれ!!!!!
マヒルの1周年バースデー絵では、鳥カゴのイヤリングをしてましたし、これは……鳥カゴ……!? つまり、彼氏を自分ごとカゴの中に閉じ込めてる……!?
このMVでは、たびたび青い羽が舞っています。
恋愛において、幸せの青い鳥を探すように理想の人を追い求める「青い鳥症候群」って用語があるんですが、このMVではそれをMV全体で表現しているっぽいですね。
青い鳥を捕まえようとする描写がまさにそれですし……。理想を追い求めているのだ……。そして捕まえてカゴの中に入れるのだ……。
最後のシーンでは、マヒルが起きて部屋を見渡すと、上から青い羽が舞い落ちてきます。そして、マヒルがそこを見ると……。
その描写から、彼氏は首吊りをしたって第一審でもギリギリ分かるのは表現が上手いですね!
それにしても……こんなに愛にあふれたMVの最後がマヒルの絶望顔で終わるのは……。
公式、いいセンスしてるね!! 好きだよ!!
【第二審】だいすき
「衣食住+愛Miss you」から始まるラップ調のフレーズ、大好きです。
表現が高度で上手いところも、マヒルにとって愛がそれだけ大事だったんだなーって分かるところも、おどろおどろしく聞こえるところも、とっても好き。
「あなたが踏んだの私の愛なんですよ」は、看守に向けても言っているのでしょうけど……。
この歌詞の時に、散乱しているテーブルの映像が流れているってことは、「マヒルの愛(お菓子・料理など)を踏みつけて、そのテーブルを使って彼氏が首を吊った」みたいな意味合いもあるのかな?って気がしました。
もしそうだったらダブルミーニングですね。表現が上手い……!
それにしても、この映像、幸せそうというか何というか、お祝い事をしていた、みたいな感じにも受け取れる気がします。
ケーキとか、クラッカーとか……。
きっと、マヒルの中では、本来幸せになる出来事のはずだったんだろうな……。悲しいね……。
明るいマヒルの世界に対して、どよっとした彼氏の世界という「視点の違い」が、このMVの肝ですね。
マヒルと彼氏が見ている世界の違い、心象の違いが視覚的に分かって、すごくいいムービーだなって思います。
MVの中心となる場所が「メリーゴーランド」っていうのも、メルヘンチックで良いと思います。メリーゴーランドって、よくオルゴールのモチーフになったりしていますし、「女の子が思う素敵なもの」って感じで良いですよね。
でも、彼氏にとっては……。どうなんでしょうね……。
マヒルが彼氏を物理的に振り回してるシーンがあるので、メリーゴーランドが回るのも、その暗喩であったりするのでしょうか……?
「資格なんてないよね、バツだらけ」は、離婚した時に「バツ1」「バツ2」って言うのを意識した歌詞かな?と感じます。恋愛で別れたって要素を、細かい言い方でも補強しているのは、表現技法的にとても上手いですね……!
最後、彼氏にケーキを食べさせようとするシーンでは、マヒルのお目目がグルグルしています。
公式は、グルグル目がお好きなんでしょうか? とっても可愛いね〜!
かーらーの直接的な首吊り描写!!
ちょっと!!! 落差が怖いよ!!!!
言い忘れていましたが、冒頭で彼氏の死体から体液が出ていたのもリアルで良かったです! 首吊りをしっかりリアルに表現してきているの、正直怖いよ!!!!!
個人的には、マヒルが第三審になった時、ミルグラムでどういうことをするのかが全く予想できないので、次の展開が楽しみです。
【余談】
「メリーゴーランド」に憧れがあるカズイの前の曲でこれを出すの、公式鬼畜か?
カズイ
【第一審】half
カズイの第一審の予想は、ボイスドラマを聞くに「不倫」が多かったようです。
第二審で(おそらく)同性愛者、という予想が立つわけですが、改めて第一審のMVを振り返りますと……。
確かにヒントはありはした。あったけれども。
こんなん分からーーーん!!!!!
「この距離が幸せのミスリード」って歌っていますけど、ほんっっっとうにミスリード過ぎる!!!!!!!!!!
これ、第一審で分かった人居るんですか!?
「不倫? いやいや、そんな簡単な答えなわけがない……そうか閃いた!」くらいしないと分からないのでは!?
そりゃ一応、「『お前バカだな』って笑い合って」とかは、バーでオシャレに決めてるカズイが奥さんにもバーに居た女性にも言うイメージがなくて、かなり違和感があったので、しっかり考えれば「……男友達?」って分かったかもしれませんけど……やっぱ分かりませんって!!
で、MVの話に移るんですけど。
このMV、青リンゴがずっと出てきていますね。意味深に。
スポットライトを浴びたテーブルの上に。椅子の上に。舞台上の自分に厳しい顔で促されて、視線を向けるとそこには青いリンゴ。
ふと気がついた時に、いつもそこにある。スポットライトを浴びるほど大事で、怖いもの。
そういう感じでしょうか?
あと、MV全体が作品風になっていますね。
これ、映画を上映して「回想」しているんですね。
その回想をした上で、「どこで間違えたのか 初めからだろう」と結論付けている、というわけか……。演出うっま……。
「正しさを教えてよ」で空席に向かって跪くのは、個人的にはすごくエモいですね。
まぁ、エスに言わせると「自分に酔ってる」の代表シーンになるかと思いますが……。厳しいねエス……。
舞台の上では、カズイは、舞台衣装や、自分の職業である警察衣装の時だけじゃなくて、バーで過ごすときのスーツ(?)や、家で過ごしているワイシャツの時でも、ずっと仮面を付けています。
本当にずっと、仮面をかぶって「演じ」続けているんだなって。そう感じますね。その苦しみは、いかばかりなんでしょう。
でも、奥さんに打ち明けた直後のシーンでは仮面を外してるんですよ。仮面を外して、本当のことを話したんだよって描写かな? 表現が細かいですね。
「今になってなんで声を上げるの」って歌詞は、おそらく、奥さんに実際に言われたのでしょうか?
最後に砕けた赤いリンゴも、奥さんが死んだという表現……。
そして、砕けたそのリンゴを見て、仮面を付け直したカズイ……。
一度自分に正直になろうとして開きかけた心を、再び閉ざしちゃった……。あっ……。アナ雪しなきゃ……。
と、ここまでがMVの感想です。正直このMV、ミスリードも上手ですし、クオリティも高いですし、個人的にすごく好きです。
ところで、カズイに対してはいくつか疑問があるんですけど。
まず、あのバーにいた女性は一体なんだったんですか!?
バーのマスターのお嫁さんってわけでもないでしょうし、本当にただのミスリード要因でしかない……?
結婚後もバーでカズイと会っていたのは、単に鉢合わせただけ……??
話してた内容は、「えー!? カズイさん結婚したの!? もーヤダ、先越されたぁ〜!! バーの店主さんだって結婚してるし、私も早く結婚したい〜!!」とかなんですかね?(???)
一体何だったんでしょう、あの方。
次に、カズイには子どもがいないようですが、「あえて作らなかった」のか「作ろうと思ったけど作れなかった」のか、どちらなんでしょうか?
真面目な話、割と気になりません?
「子どもがいたら、好きな人への気持ちを完全に諦めてたのか」とかも気になりますし、子どもを作らなかったのか作れなかったのかは個人的にかなり気になります。
でもこの疑問、セクハラの頂点に位置するくらいのドドドドドセクハラなので絶対に聞けないですね。
というか、セクハラの範疇にすら収まらないですね。赦されざるドセクハラ質問。そもそもアマネとセットの尋問でそんな質問ができるわけもない……。一生分からなさそう……うっ……。
最後に、カズイは「なんで今になって声を上げ」たのでしょうか?
キッカケがないと今更声を上げない気もしますので、理由が気になるところです。
【第二審】Cat
全てにおいて芸術点が高〜〜〜い!!!!!
初っ端からマジックで結婚指輪を消して、自由の象徴である鳥に変えるの、あまりにも演出が上手すぎる!!
終盤でも、結婚指輪を消してタバコという消耗品にして吸っちゃいますからね。
普通は大切なはずの結婚指輪を、そういう風に扱うとは……ん〜、露悪的!!
結婚式の上から布を被せて、リンゴに変える手品も良いですね。
リンゴ=人ってことだって分かりますし。
そして、そこからこぼれ落ちた青いリンゴを大事にキャッチして、バーのシーンへと繋がる……。
バーでカズイが持っているグラスは、一曲目のバーで飲んでいたグラスと同じでしょうか? ということは、一曲目と一緒の場所に居るってことかな?
「もし俺がお前のこと好きって言ったら、どうする?」は、何回聞いてもビビりますね。
もっっっのすごくベタベタなセリフ!!!!!
でも、(誤魔化しながらも?)本当に怖々と、勇気を出して聞いたのかなって気がするセリフでもありますね。
奥さんとの会話の時には、その状況すべてが「嘘」だと思っていることを、手品道具を出すことで表現しています。おしゃれですね。
そして、「嘘をつき続けられなくなった」ことを手品道具を落としていくことで演出するの、シンプルに描写が上手くないですか!?
だけど、カズイがどんなに綺麗に嘘をついていても、
「愛して欲しかった 猫みたいに」
の一言で、何を隠していたかが一瞬でバレちゃうところ、好きやで。
ネコって、もう、そういうことだもんな、うん。分かる人には1発で分かるよ。
……一応しっかり言っておくと、同性愛において「ネコ」という用語がありまして、その単語をあえて使って「ネコみたいに愛して欲しかった」と言うってことは。
カズイは本当は、「ネコ側がいい」「ボトム側がいい」「受け側がいい」「女役がいい」っていう……まぁ、つまりはそういうことだと思います。
世間体があるし、世代的な風潮もあるし、好きな相手は脈が薄い上にすでに結婚していましたし、自分にも今は妻がいましたけどね!
(こんなに自信満々に言っておいて真相が全然違ったらどうしよう!)
この歌詞の時に、可愛い鳥を妻の目の前で食べるちゃうの、あまりにも露悪的〜!!!!
ネコチャンだからね!! 鳥は食べちゃいますよね!! うまうま!!
……って、ここであえて露悪さを押し出して自分を表現するの何なんですか!? わざとですか!? わざと自分を悪く見せて……!!? つまり……!?? カズイ〜〜〜!!???
終盤のシーンで、妻の身投げ描写の後に、赤いリンゴが落ちて血みたいに広がっていたところは、演出が上手かったですね。
でも、カズイの目は、その先に居る人を見ているのだなぁ……残酷だね……。
このMV、歌詞が欲望にまみれている割に、全体的にカズイがあえて露悪的に振る舞っているように見えるのは何故なのでしょうか?
カズイが我々看守に「そう見せたい」から?
カズイが認識している事実が、これくらい悪で残酷だったから?
それとも、シンプルにカズイが「自分を赦していない」という心象が無意識に反映されている?
いずれにしても、なんというか……という感じですね。
それにしても、第一審と第二審の曲のテーマが「演技」と「手品」って……。
なんかこう、完全に「嘘つき」ってことじゃないですか。
カズイも本当は最初から嘘なんてつかずに生きていきたかったろうに……人生は、ままならないね。
カズイのMVは、両方とも画面全体にノイズがかかっていて、作品風になっていました。
つまり、まだ演じているのかなって。
次はちゃんと本音でMVをお出ししてこれるのか……気になるところですね。
【余談】
ちょっと根拠が薄いのですが、カズイのボイスドラマのタイトルは、既存の「作品名」から取ってきてるんじゃないかなって思います。
あんまり自信がないのですが、多分『永訣の朝』と『覇王の轍』から来ているのではないかと……。
そうやって仮定できるのなら、頑張ればカズイの第三審ボイスドラマのタイトルも当てられそうな気がしますよね。
「◯◯の◯」ってタイトルで、カズイの罪にまつわりそうな……つまり同性愛にまつわる話っていうと、江戸川乱歩の『孤島の鬼』とか、三島由紀夫の『仮面の告白』とかでしょうか?
『孤島の鬼』は文字数が合ってますし、他作品(マチネとソワレなど)でも取り上げられるほど有名な作品ですし、かなりあり得そうな気がします。
でも、もしこれが本当に使われてたとしても、さらにここから文字も変えなきゃいけないのかぁ。
うーん、「孤独の鬼」とか? 違いそう……。
一体なんてタイトルになるんでしょうね……?
アマネ
【第一審】おまじない
アマネが小学生という特徴を活かして、教育番組のようなMVにしているところが、まず芸術点が高いですね!!
そして、その教育番組が終わったラストで、その映像を眺めるアマネは虚無の表情。
はあ〜〜〜、演出が上手すぎる!!!!
多分、緑のマスコットはアマネのお父さんなのかなって思います。アマネのお父さん、宗教の教えを広めるための講師だったはずですし。
そして、多分ピンク色のマスコットがお母さんかな? このピンクのマスコットは、アマネへのお仕置きシーンで(スタンガンを想起させる)電気を出していたので……。
この曲は、とにかく歌詞がヤバいですね。
サビで何度も出てくる歌詞が
「いい子に『なるしかない』ですよ」
ですからね。この一言だけでも察するものがあります。
それに加えて、「またって顔をされないように 覚悟を決めました」とか「私だって希望はあるんだよ」とか……言い方がすでに……。
その他の歌詞もだいたいそんな感じで……歌詞全体から、アマネが苦しんでいるのが伝わってきます。
「わたしも甘えちゃっていいですか」って歌詞も、この歌詞の時にアマネは「◯」だと思ってたのに、「正解は×」だった(ついでにデコピンで暗喩された罰を喰らった)って映像で示してくるの、残酷ですね。歌詞だけを見ていてたら分からない答えだ。
MV中で、ケガをしたネコに治療をするアマネ……これはつまり、大人たちが「ネコの痛みが引くように祈りましょう」って言っている中で、猫の痛みがおさまらないことを心配したアマネは、自らの良心に従ってネコを治療した、ということでしょうか?
他人に強制されたわけではなく、自らの良心に従って……アマネは、きっと本当は優しい心の持ち主なんだろうなぁ、って思います。
他人の信仰の話なのでとやかく言いづらいですが、ネコを自主的に助けようとしたアマネの行為は、個人的には立派だと思います。
この文章を書いている人だったら、「いいことをしたね」ってアマネを褒めるかなぁ。まぁ、文化の差ってやつですね。この場合、そんな軽い言葉で済ましていい問題なのかは分かりませんが。
と、そんな風に、このMVではアマネがネコを治すシーンがあるので、この曲のタイトルである「おまじない」は、「痛いの痛いの飛んでいけー」みたいな治すイメージも含んでいるのかなー、と思います。
まぁ、序盤の歌詞で「いやってほどにしてくれました ごめんなさいの『おまじない』を」と歌っていたので、この「おまじない」の主な意味は「罰」という意味なんだとは思いますが。
けど、「おまじない」は「魔法の呪文」とも言い換えられますよね?
ということは、魔法の呪文を使って戦う魔法少女に最後に変身するのも、「おまじない」ってタイトルにかかっていると考えられる……?
つまり、「おまじない」ってタイトルを「罰」「魔法の呪文」「痛いの痛いの飛んでいけ」でトリプルミーニングしてたりします!!??? タイトルにものすごく意味を重ね掛けするじゃん!! すっご!!???
宗教のモチーフを宿した魔法少女に変身したことで、「宗教の教義に迎合して」「殺した」アマネの罪を表現しているのも上手かったですね。
その魔法のステッキでね。ヤったんだね。「おまじない」を。
……この曲、アマネの可愛さと映像で誤魔化されてるだけで、実はめちゃくちゃ暗い曲じゃないですか!!?
公式の暗喩の仕方が上手すぎる〜〜〜!!!!
【第二審】粛清マーチ
こちらは、第二審でMVの再生数が1番多い曲です。
サムネのグルグル目に惹かれてミルグラムを見始めた方も多いのではないでしょうか。
真っ白な世界に、青い空。一糸乱れぬ隊列の中、高らかに音楽が響き渡る……。
いいですね〜!! 清く正しく美しい宗教の世界、というアマネの世界観を感じます。
でも、そんな世界で少しでも旗を取り落としたら、つまり宗教的に「いい子」にできなかったら、即水に落とされてお仕置きされちゃうという流れは、とても分かりやすいですね。
アマネへの罰し方の1つ、「水責め」は、おそらくキリスト教で身体を水に沈めて清める「洗礼の儀式」をモチーフにしているのかなと思います。水に浸かって身を清めろ!みたいな罰し方なのかなって。
……洗礼の儀式で行うならまだしも、苦しめることが目的の「罰」でそれをするのはさすがにダメなのでは?
水責めって拷問で使われるくらい苦しいですし、人を苦しめるためにするなら、うっかり「やり過ぎちゃう」ことだってあり得ますよね?
窒息って、ちょっとでも間違えたら簡単に死んじゃうから、殺さないでね……。
こちらのMVでも、アマネがネコに手当てをしたことが、より具体的に描かれていますね。
そして、その様子を見た信者……アマネの家に行って密告する信者……って相互監視社会じゃないですか!!
案の定、家に帰ったアマネが家族に怒られて……ってスタンガン? スタンガン……!? 子どもの教育にスタンガン!??
普通に虐待ってか暴行傷害で逮捕案件じゃないですか!!!!!
さすがに「個人の信仰は自由だからな……」ってお茶を濁せなくなってきたぞ!!? やめろ!!
その後、ネコがいた場所に戻ったアマネの顔には、アザがあります。罰されてケガをさせられたのに、治療禁止だからその手当すらしたらダメなんだもんね。なんということでしょう……。
アマネが助けていたネコは、信者たちによって「追い出された」のか「殺された」のかは解釈が別れるところかなと思うんですけど、アマネはネコが「殺された」と思ってそうかなーってなんとなく思います。
最後の被害者殺害シーンでは、風呂場から水滴が続いているのが見えます。
「もらった分を返してあげましょう」
と歌っているとおり、アマネはまず、自分がされた水責めを被害者にしてから、(自分がされたのと同じやり方で)めった打ちにして殺したんだろうな、と思えるところはヒントの出し方が上手いですね。
「『ごめんなさい』言ってみろよ」でマスコット背景にしていたのも分かりやすくて良かったですね。宗教の教義を後ろ盾にして言ってもいるということで……。
そして最後に、「泣いて悔やんであなたに言った『ごめんなさい』覚えてますか?」でアマネがこっちを向いてくるのも最高ですね。
アマネはボイスドラマで「看守さん、あなたではない、『あなたたち』です」ってミルグラムの視聴者にも向けて言っていましたから。こちらを認知していらっしゃる……。
第三審でも、看守エスと視聴者についての話をしてくれるのでしょうか? 楽しみですね。
【余談】
別ジャンルの話ですが、「ダンガンロンパ」というデスゲーム系のジャンルがありまして、その中に「希望の戦士」という子どもの集団が出てくるのですけれども。
アマネは、その集団に居てもおかしくないなー、って思いながらいつも見ています。
グルグル目可愛い〜〜!!!
ミコト
【第一審】MeMe
こちらは、第一審でMV再生数が1番多い曲です。
正直、再生数が多いの、とてもよく分かる……。
声優が花江さんっていうのもあるかもしれないですけど、このMVはとにかく「良い」。
まず、冒頭で画面をガッて引っ掴んでくるの最高じゃないですか?
このMVが公開されるまでは、ミコトは「ただのいいお兄さん」って印象の人が多かったって話を見たことがある気がするのですが(?)、そこからのこのMV、だいぶ衝撃的だったのでは?
1人目の殺人シーン。
ミコトが座っているのを遠くから眺めていて、瞬きしたらミコトが消えてて、ふと上を見たらバットを振り上げたミコトが居るの、あまりにも怖すぎません!??
もう、そういうタイプの「敵」じゃん。ホラゲーか?
2人目の殺人シーン。
黒いゴミ袋と一緒にそれまで被っていた帽子も無造作に捨てるの、処理が雑!!
ただでさえ目立つ髪色してるんですから、帽子に自分の髪とかが付着してたらどうするつもりなんですか!? 警察に捕まったら詰むぞ!!
というか、これは何を捨てているんでしょう? 人体が入る大きさでもありませんし、死体を解体したにしては返り血が少なすぎる気がしますし。
……もしかして、被害者の身ぐるみを剥がして捨てた?
バットで顔を潰した上で身ぐるみを全部剥がしておけば、被害者の身元特定を大幅に遅らせることができますし。
……ははは、猟奇殺人鬼じゃあるまいし。そんな発想でやってるわけナイナイ。はははっ。
シャワー室で鏡を見た時にガクってなったのは、この時に人格が交代したからでしょうか?
人格交代をする時は、しばらくうつむいて交代する人もいる……みたいなのを見たことがある気がする(?)ので、これも現実に即した表現なのでしょうか。
あと、ストレスがかかっている時だけじゃなく、寝る前などのリラックスしている時にも人格が交代しやすいって話を聞いたことがあります。ミコトが仕事で疲れて帰ってきた後、ベットになだれ込んでいるシーンでも、人格交代してそうな気配があったので、ちゃんと現実面も考えてMVを作っているんだろうなーって感じますね。
それと、この部屋に帰ってベッドになだれ込むシーンでは、監視カメラの映像みたいな表現がされていたのも良かったです。こう、「別人格に見られている」って感じと「犯行記録」って感じがあって。
そういえばミコトって、脱いでるシーンが1人だけ妙に多くないですか?
殺人鬼にはエロスを、ってことなんですかね? 様式美ってやつだ!!
風呂でタバコを吸っているシーンは、多分『永遠に僕のもの』のパロディかな、と思います。
この作品、11人殺した殺人鬼の映画なのですが……もしかしてミコトも11人殺したんか?
……あり得なくはないのがなんとも言えない!
このMV全体のモチーフが「タロットカード」なのも最高でしたね!
タロットのモチーフは、ミコトが「吊るされた男」、ジョン(ミコトの別人格)が「愚者」。
この2つのモチーフは、MV中に絵画としても出てきます。
絵画の「吊るされた男」は向きが逆になっているので、タロット占いでは、ミコトは今「報われない苦労をしていて何もいい結果が得られていない」状態だと読める、と思います。多分。
限界社畜の現状を、タロットで暗示してくるのは、すっごくオシャレな演出ですね。
そして、1枚のカードだけ使うのではなく、実際にタロットを並べて自身の運勢を占っているのも、エモくて最高ですね! ミコトがすごく賢そうに見える! 正直好きだ!
最後に「死神」のカードを渡して殴ってくるのは、「今からお前を殺す」という宣言か何かなのでしょうか? シンプル殺意だ!!
ーーということで、このMVを見終えたのですが、いやー、いいMVでしたね……。
個人的に、ミコトの指パッチン(?)で精神世界が青から赤に染まるシーンがものすごく好きです。
あと、これは本当に個人的な感想なんですけど、ミコトの別人格である「ジョン」の見た目は『ダブル』のイメージが強すぎて、『MeMe』では見た目で人格を判別しづらくて……。
『MeMe』ではいまだに「今の人格、どっち?」ってなるシーンがあります。
歌詞にも個人的によく分からないところがいくつかありまして……いつか分かったらいいな。
【第二審】ダブル
クマが酷すぎるよ〜。休んでくれ〜。殺人なんてしないでくれ〜。
冒頭で、ミコトが駅のホームから一瞬消えるのは、飛び込み自殺を連想させてきますね。本来なら駅のホームから落っこちちゃうくらい辛い状況なんだよ……っていう限界さが感じられます。
こちらでも、携帯の画面で「吊るされた男」の絵柄が出てくるので、このタロットは一貫してミコトのモチーフなのかな、と思います。つまりは、一貫して何事も上手くいっていない。
もう0時を越しているのに「(会社に)帰ってこい」なんてメッセージが来るの、どんだけブラックなんですか!?
でもこれ、メッセージを送ったチーフ(上司)もまだ職場にいるってことですよね?
衝撃の事実……。もう皆疲れてるのよ……早く帰って休みな……。
電話を切って携帯をぶん投げた(?)直後に出てくるウイルス的な何かがミコトの殺害数かな? と思ったので数えてみたのですが、12(11?)くらいありました。やっぱり、それくらい殺したんか……?
ミコトは、ミルグラムの2周年記念絵でも、血飛沫の数が6(?)くらいあったので、少なくともそれ以上は殺してそうだなーってなんとなく思っています。
そのウイルス的な描写の後に、手榴弾みたいな形の岩が投下されていってるのも良いですね。ジョンの犯罪者みマシマシで。
ところで……ミコトがお母さんと電話で話しているシーン……ものすごく辛くないですか?
もう、ちゃんと笑えてないじゃないですか。辛いのが隠し切れてないよ。電話じゃなくて対面だったら誤魔化せてなかった。
もし、ミコトが実家から職場に通っていたら、ミコトの家族はちゃんとミコトの異常に気づいたんだろうな……そうしたら、ミコトはこんな殺人を犯さなかったんだろうな……って考えると「人生って運だな……」と思います。
ミコトとしては、「ただ夢を見ていた」だけという認識なんですよね。
そして、その夢から覚めたら、血だらけの電車に乗っていた、と……。
ホラーすぎる!!!! 普通に恐怖体験だよ!!
終盤の電車のシーンでは、ミコトが殺人鬼に追われる一般市民のような描写になっていたのは、心理描写としてものすごく上手いですね。
途中、電車の外でデッサン人形が散乱したシーンが挟まってたのも、なんか良いですね。ミコトが電車に轢かれたみたいなイメージを想起させてきて。
そうなると、その後にジョンがバットで人形を殴ってたのは、「ミコトがストレス過多でホームから落ちて電車に轢かれちゃう、そんな状況をジョンが(殺人で)回避させてたんだよ!」みたいな演出かなって思えてきますね。芸術点、たっかぁ……。
最後、自分と同じ見た目の殺人鬼が追ってきて、先頭車両まで逃げたからもう後がない!って……もう、そういうホラゲーじゃないですかー!!!
実際にそんな状態になったら怖すぎますね。
でも、最後のシーンでは、ミコトの手もちゃんと血濡れになっています。
なんたって、ミコトとジョンは同一人物だから。表現がすごいよミルグラム。
【余談】
ジョン「大卒だからな」
ボイスドラマでちょっとドヤってたの、可愛いかったですね。大卒は大卒でも、美大卒ではありますが……。
ミコトの就職先は多分「電通」のイメージだと思うんですけど、美大はどの大学のイメージなんでしょうか?
デザイン系で、学科試験でほぼ入れて、東京の大企業が狙えそうな(趣味が割と田舎っぽい気がするので多分ちょっと郊外の)美大って考えると、多摩美とか東京造形大学とかのイメージでしょうか? 完全にイメージだけで話してるので、全然そんな大学じゃなかったらごめんなさい。
でも、こういうのって地味に気になりますよね。ミコトが何弁で話すのかが知りたいので、出身地がどこかも気になります。
次の休みに東京から往復できる距離の場所……。どこなんでしょうか?
コトコ
【第一審】HARROW
このMV、ものすごく大量に記事が出てきますね。とりあえず一時停止して読んでみたんですが、一瞬しか出てこない割に、量が半端なくて……。
これ、記事の内容を考えるだけでも時間かかりませんか!?
コトコの第一審のMVは制作が遅れていたらしいんですけど、遅れるのも分かる気がします。
コトコは、悪人を追うためにアジトを設けているようですね。
壁一面に調査資料を貼って……色んな情報を見ながら考えて……コトコなりに、しっかり調査しているのが分かってとても良いです。
壁には、経路図(?)っぽいのも貼ってありますね。
犯人の動向について予測しようとしてるのかな? シンプルにすごいな……。バウンティハンターになれそうな勢いだ。
でも、コトコが調査の過程で「5ちゃんねる」も見ていたのはちょっと面白かったです。
コトコは、第二審のボイスドラマで「さえずる」という単語を使ってたので、Twitter(現:X)も見ていると思います。
Twitterで「投稿」を意味していた「ツイート」という言葉は、鳥のさえずりって意味だったので……。
でも、フータとは違って、コトコはさえずったり遊んだりするためじゃなくて、情報収集をするためにインターネットを見てるんだろうなって思える印象の差は、なんかちょっと面白いですね。
このMVでは、狼がいっぱい出てきます。群れとしてもよく出てきます。
つまり、狼がコトコのモチーフなのでしょうか?
狼、かぁ……。
色々なイメージがありますよね、狼。
また、コトコは、MVに出てくる1人目の悪人を蹴り倒していましたね。
2人目の悪人、つまりコトコが殺した相手に対しても『アンダーカバー』の描写から、決定打は蹴りだったようです。
蹴り殺すって、相当思い切りやらないと無理そうなのに……すごいですね。
あと、この曲は、コトコがちょっとずつ堕ちていってるのが歌詞で分かりますけど、コトコ、映像でも最後に悪い笑い方をしていましたね。
コトコは第一審ボイスドラマの最後でも悪い笑い方をしていましたし、第一審のトレーラーでも、音声が乱れた後のセリフが「気持ちいい……」でしたし。
……正しさに溺れていた〜い♪
【第二審】ディープカバー
この曲、ちょっとズルくないですか!!???
曲名でエスの『アンダーカバー』と対比してくるじゃん!!
コトコは10人いる囚人の1人でしかないはずなのに、1人しかいない看守と対比してくる!! ズルい!! そういうの大好きだ!!!
MV中、各囚人を駒で演出してるのは粋で良いですねー!
このMVのサムネ、MV公開前は何を表しているかさっぱり分からなかったんですけど、駒を見るに、フータを粛清した様子を表していたんですね。なるほどー。
そういえば、コトコとフータって、結構対比を意識されてそうな気がしますよね。
まず年齢が一緒ですし、罪も似てますし、なんならコトコが殺害した相手は、身長を高くして髪を暗めにしたフータに若干見えなくもなかったですし(???)
わーい、サムネがコトコとフータ!!
罪が似てる2人のツーショットってこと? エモいね!
……って握りつぶしとるやないかーい!!!!
この曲の後半で、カズイとアマネとミコトの駒が倒されているシーンも良いですね。
07→08→09って流れがあるのでカズイの駒も倒されてるだけなんでしょうけど、「使えない記憶の監獄と」という歌詞とともに出てくるので、「私の裁きを邪魔してくるカズイを退かせないなんて、ミルグラムは使えない」とも見えちゃいます。
コトコは警察(=カズイの職業)も良く思っていない気がしますし……。
「赦さない」なのに無傷だったアマネ・ミコトと同じくらい、カズイのこともロックオンしているとしたら少し面白いですね。カズイのとばっちり感すごい。
あぁでも……MVの中で……月が……。
月がどんどん満ちていって、最後には満月になる表現、狼男って感じでいいですね。だから第一審でも狼を出したのかな。
第一審といえば、前回のMVに出てきていた、壁にかかった調査資料。第二審では、その資料を黒でぐちゃぐちゃに塗りつぶしていたのは、辛いシーンでしたね。
それと、コトコが助けた女の子とのシーンも辛かったですね。
コトコ、女の子の頭を撫でながら「その女の子が『コトコが助けてくれた』という証言を取り消した」なんて記事を見ていたんですよ……?
どんな気持ちで撫でてたんだよ……。
その時どんな気持ちだったのかは分かりませんが、終盤のシーンでは、コトコはその女の子をチラ見した上でスルーしていました。
まぁ、そうするのは分からなくもない。でも、せっかくその女の子の中では、コトコは正義のヒーローだったのに……! そうするのは分からなくないけどさ……!?
そういえば、ここのシーンの「犯したい 求めてた正義」って歌詞は良かったですね。
犯したいって、普通は「罪」にかかってくる言葉じゃないですか。2つの漢字を組み合わせたら犯罪って単語になるくらいですし。
だから、「求めてた正義を執行したい」という意味の他にも、「(正義という)罪を犯したい」という意味にもかかっているように聞こえて良いなって思います。
第一審でも、「快楽に溺れる」という用語を想起させる歌い回し(正しさに溺れていたい)をしていましたし、ミルグラムはこういう絶妙なニュアンスを歌詞で伝えてくるのが上手いなと思います。
コトコのMVは第二審でも制作が遅れていたため、しばらく曲のみを聴いていたのですが……この曲、歌詞が本当に芸術的ですよね。
各囚人の揶揄の仕方がとにかく上手い。
全部話すと文字数がすごいことになるので1つだけ取り上げますが、ハルカのこと「寄生虫」って言うの本当にヤバいですよ。
ハルカが母のように慕っているムウがハチだから、ハルカは寄生虫、とはよく言ったものだ……それでも言っちゃダメな言葉じゃないか!??
コトコはミルグラムのMVを見ていないはずなのに、各囚人の罪をここまで考察できているのは、さすがの調査力ですね。
そこまで調査しておいて、実際に怪我を負わせた相手がなんでフータとマヒルなの?とは思いますが……。
まぁ、コトコは看守の判断をもとに殴りに行っていますからね。コトコの内心が知れそうな、ある意味面白いチョイスだと言えるかもしれません。
コトコが襲撃した相手は、フータ、マヒル、ミコトで、囚人番号が全員3の倍数なので、ちょうど曲の節目に襲撃した人に向けて声を張り上げるような歌になったのは、偶然とはいえ芸術点がすごく高いですね。
「赦す」だった人の前だけに「アンダー」という歌詞が入って、最後に「アンダー」と言った相手をまとめてもう一度出してきているのも芸術点が高いです。
というかこれ、赦された人と看守を集めて「ほら残ってさ 残ってさ 鬱雑いね」って言ってるってことは……コトコは本当は、赦す・赦さないも、看守も囚人も関係なく、「ミルグラムに居る全員を殴りたい」ってことなんでしょうか?
映像でも、「赦す」だった人の駒を破壊していますし。
ここに集められた「悪人」たちを全員殴りたいって……!?
こっっっわ!!!!!?????
エス
【第〓審】アンダーカバー
皆の立ち絵がいっぱい見れて嬉しい〜!!
拘束服が締まってるのが見れて嬉しい〜!!
この曲は、各囚人のパートと、我々視聴者に呼びかけてきている描写の2種類があるところが良いですね。
考察材料になりそうなところは、「歌詞」「マグショットボード」「間奏で出てくる各囚人の映像」「エスを擬似的に殺害している様子」などでしょうか?
歌詞は、全部取り上げたらキリがないので1つだけ取り上げますが、ユノがなんとかしたいのは、妊娠・堕胎した「過去」じゃなくて「未来(フューチャー)」なの怖すぎません!!?
この「なんとかしたい未来」は、第三審で新たに判明する真相に関わってきたりするのでしょうか……?
今は第二審なのでまだ何も分かりませんが、未来が怖いですね。
各囚人が持っているマグショットボードには、顔写真や文字、そして風景写真が載っています。
風景写真は、おそらく「殺害現場」でしょうか? ムウとか思いっきり被害者を刺し殺した「河原」ですし。
書かれている文字は家族構成かなって思ったので照らし合わせてみたのですが、数が合わないので違いそうです。一体なんなんでしょう……?
後半の間奏に出てくる映像は、フータやカズイの映像から「殺害後の様子」かな?って一瞬思ったんですけど、アマネを見ていると「殺害前」の虐待シーンっぽく見えるので違いそうです。
ざっくりと、「罪に対してのヒント」といったところでしょうか?
あとは、後半のエス殺害シーンですね。
それぞれの囚人が擬似的にエスを殺害しているため、「殺害方法」のヒントになりそうな箇所ですね。
ヒントのためとはいえ、10回も擬似的に殺されてるエスはちょっと可哀想です。
……そういえば、エスの考察はまだしてないですね。
エスの考察をするなら、メインの判断材料は小説になるのでしょうか?
小説はふんわりしか覚えていないので、とりあえずボイスドラマから覚えている範囲でエスの話を挙げてみると
自分は看守だ、ということ以上のことはあまり分かっていなさそう。記憶についても同様。
看守という役割から逃げないように、また、自分の概念に疑問を持たないように思想制限をされている。
視聴者の色んな思考が頭の中で渦巻いている。
男性か女性かは定かではない。おそらく自分でも(性別含めて)自我があやふやになる。
けれども、自我自体はしっかりある(例:好みなど)。
「ミルグラムの看守」としてか「11人目の囚人」として、最後に視聴者に裁かれる可能性がある。
あたりでしょうか?
今パッと思いついたことを言っただけで裏取りしていないので、誤情報を言っちゃっていたらごめんなさい。
ちゃんとボイスドラマを聞いたり小説を読んだりしたら、エスに関しての情報も、もっと色々出てきそうですね。
そういえば、ミルグラム自体の考察もまだしていないですね。「ミルグラムの目的は何か」とか、「ジャッカロープは何者か」とか。
そこは、「記憶の監獄」とかアンダーカバー冒頭で出てきた箱とかが考察材料になるのでしょうか?
……これらの考察は他の人に任せます!! 頼んだ!!
【余談】
「あなたはきっと笑顔できっと喜ぶでしょう」
という歌詞の最後に出てくる囚人服の方(下記画像)って、どなたなのでしょうか?
映像の流れと髪型的に……エス、なのかな?
もしそうなら、やっぱりエスは……。
まとめ
これでも話すことを絞っているんですよ! 全部話すと長くなっちゃうから!
でもその結果、話し足りない〜!って心境になっています。おかしいな……この文章、3万字以上あるはずなんですけど……。
この文章を書いている人は、第二審からミルグラムを見始めたのですが、どのキャラクターも魅力的でとても楽しかったです!
考えることもいっぱいあって……こういう、自分自身で物語を受け取って体験していく作品って、とてもいいですね。
第三審は、「実際には何をしたか」の答え合わせと、最終的な判決を下すターン、といったところでしょうか?
これは個人の想像なのですが、第三審では、1人目のハルカが「赦さない」で決まると、後はなし崩しに「赦さない」の判決が増えると思うんですよね。
個人的には、「今まで誰にも『赦さない』を出していないのに、この囚人で『赦さない』を出してしまっていいのか」という緊張感を常に持っていたいので、ハルカには「赦す」で決まってほしいところなのですが……ハルカがやったこと自体は、囚人の中でも上位の悪さなので、初っ端から不穏です。
あとは、アマネ・ミコト・コトコの終盤3人も、かなり票が割れそうだなーと思います。
この3人は、ミルグラム内でも加害する(=罪の上乗せをする)可能性があるので……。
各囚人への判決は、あくまでミルグラムに来る前の罪を問われているものだと個人的には思っているのですが、その後の態度などが判断材料に入ってくることは当然あるでしょうし……第三審でどういう判決が下されるのかは、本人の言動次第なのかなー、という気がします。
まずは第三審、ハルカの判決が気になるところです。
始まる日が楽しみですね!
※なお、各囚人の罪に関する考察は、他のページでそれぞれ書いています。
第二審時点での考察で、全然違うところも多々あるとは思いますが、よろしければこちらもどうぞ。
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