見出し画像

「学校に行ってないんだからしょうがない」と言えるたくましき娘。

ぴぃはこの土日、お友達とお出かけしている。

土曜は、午前中にお友達から「今日お出かけできる?」とのLINEが。

一度その子と2人でアニメイトに行った日が忘れられないぴぃ。

お誘いが嬉しくてすぐに「できる!」と返事をする。

すると、他にも一緒に行く子が3人いて、みんなでクラスメイトのお誕生日プレゼントを買いに行こうという話だったらしい。

とりあえず、待ち合わせ場所と時間を聞く。

すると再び、お友達からL INEがあり、「1人の子の親が、誰か大人の付き添いがないと行っちゃダメと言ってるんだけど、ぴぃちゃんのお母さん来れる?」

ぴぃ「ママ、行ける?ぴぃ、みんなと行きたいんだけど。」

とりあえず、ぴぃの楽しみは私の楽しみなので、OKする。


女子5人が公園で待ち合わせる。

私は少し距離をとって後ろから見守る。

楽しそうにおしゃべりしながら目的地に向かって歩く姿を何枚もカメラに納めてしまった。

まだまだ私自身が不安定な頃、ぴぃと同じ年頃の子のグループが、キャピキャピと楽しそうにしている姿を直視できない時があった。

菌を嫌い、友達を嫌い、学校を嫌い、外出を嫌っていた時期のぴぃの姿がふとよぎり、希望を捨てずにぴぃの心を守ってきてよかったと嬉しくなった。

目的地に着き、2時間ほどで全員買い物を終え、何を買ったかを楽しそうに報告してくれた。

私「これはいつクラスメイトの子に渡すの??」

ふと聞いたとき、一瞬だけ間があった。

それはこれから予定を立てるのかな、と思って、その時はれ以上掘り下げなかった。


お友達とバイバイした後、お友達との会話や、どうしてこのプレゼントを選んだのかという話をたくさんしてくれたぴぃ。

ぴぃ「あとね、プレゼントね、来週の日曜日にお友達の家でお誕生日会があるみたいだから、ぴぃはその時持って行って渡したら帰ることになった。」

私「渡したら帰ってくるの?」

ぴぃ「うん、お誕生日会は人数制限があって、もう人数が決まっちゃてるんだって。だから、ぴぃは参加できないの。しょうがいないよね、学校行ってないから。」

でた。学校行ってないからしょうがない発言。

切ない言葉だけど、ぴぃのたくましさも同時に感じる。

ただ、なんだか私はモヤモヤしていた。

言おうかどうしようかと迷いながら、ぴぃは話を続けた。

ぴぃ「最初にさ、出かけようって言われたから、すぐOK出したじゃん。
でも誕生日プレゼントを買うのが目的って最初に知ってたら、ぴぃは行ってなかったと思うんだよね。そこまで仲がいいクラスメイトの子のでもないし、お金貯めたいし。
でも、お友達に会いたいから行こうと思ったんだ。
・・・たださ、その後、ママを連れてきてってなったでしょ。
ついてきてくれる大人がいないから、最初からママが目当てだったんじゃないかなって?」

さすが、察しが鋭いぴぃさん。

「それはないよねぇ〜」なんて言いつつも、そもそもお誕生日会に参加できないぴぃになぜ声をかけてくれたのかと思うと、そんな気もしてきたりして。

「友達に会えたからそれでもいいんだけど」と言えてるぴぃがさらにたくましく見えた。


そして、日曜日の今日、別のお友達に誘われお出かけに出たぴぃ。

昨日のお出かけの時にほしいと思ったけど買わなかったという可愛いお財布を買って帰ってきた。

一日一日の楽しみをしっかり見つけてる。

学校行ってないんだからしょうがない。

この言葉が、後ろ向きでじゃなくて、いい意味での諦めであって、前向きな言葉として、これからのぴぃの一歩に繋がってくれたらいいな、と思ったりして。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?