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新世代のファンタジー達 2024/06/13

・漫画『小林さんちのメイドラゴン』を読んでる。今月からKindle unlimitedでもLINE漫画でも手軽に読めるようになったので、とりあえずアニメ2クール分まで再履修中。スピンオフなども含めると、数十巻分ある?! まあ、長く楽しめるか…。

・人間とドラゴンの共同生活! …という見かけの単純な展開ではないのが醍醐味だ。魔法使いや人外が参戦するし、ドラゴンたちの勢力均衡がかなり危うい。カンナ&キムンカムイ編は、日常編と乖離した緊張感があった。イルル×タケの関係性が一番好きで、かなり順調な恋愛なのが嬉しい。

・アニメと変わらず、リズムがあって楽しい展開だ。表情豊かな絵は、10年かけて更に上手くなっていく。長期的に読める物語。アニメ3期は、数年待つことになっても構わない。

・クール教信者氏が現在も複数連載を維持しているのが驚異的だ。特に、漫画原作者としてはハズレが無い。ジャンルも、ファンタジー・エロコメディ・日常4コマと多岐に渡る。共通点は、女性が強いところ。

・『メイドラゴン』のテーマは、異なる価値観の共存だ。相手を屈服させたり、安易に改心したりするのでなく、理解し受容するキャラたちの姿に憧れる。


・遂に、アニメ映画『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM』の今年12月公開が発表された! 神山健治監督はSFの代表作が目立つが、『精霊の守り人』も作っていた。世界観の考証については、随一の信頼が置けるクリエイターだ。

・今回は、『指輪物語』よりも『ホビットの冒険』よりも前の、ロヒアリムの戦いを描くオリジナル作品。このシリーズで時系列や設定の矛盾は日常茶飯事なので、どんどん伏線や仄めかしを投入してほしい。顔見知りのキャラの祖先など出てきたら、みんな歓喜するはずだ。ガンダルフは、まだいない?

・ドラマ『力の指輪』が賛否を巻き起こしたのと同様に、今作も出来に関わらず賛否の議論が繰り広げられることと予想する。それほどに「世界最高のファンタジー」の影響力は強大で、映像化の意義自体が問われてくるのだ。

・『ロード・オブ・ザ・リング』でも痛感したが、そう簡単に世界は変わらない。まず自分が変わらねば、と思わされる。旅や冒険は、その自己の変化の投影としてファンタジーの根幹を支えている。おそらく、次世代の傑作と呼ばれるファンタジーたち(『葬送のフリーレン』など)にも受け継がれていくテーマだ。



・ニコニコが、停止中だな。困る。動画はあまり見ないが、ニコニコ漫画が読めないのが非常に困る。頑張れ、KADOKAWA!

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