見出し画像

⑦2型糖尿病にはメトホルミン!

メトホルミンが2型糖尿病治療で第一選択薬として推奨されているのは誰もが知っていることでしょう. しかし, 年齢を理由に処方されていないことも多いのではないでしょうか.
米国糖尿病協会は2020年時点で以下のことを推奨しています.
①メトホルミンが, 2型糖尿病治療における第一選択薬として推奨される(推奨レベルA)
②メトホルミンを開始したら, 忍容性があり禁忌でない限りは, できるだけ長く使用し続けるべきである. インスリンを含むほかの薬剤はメトホルミンに追加する(推奨レベルA)

メトホルミンが超大切であることが伝わってきますね. これは75歳以上であっても同様です. 年齢と共に腎機能障害患者さんは増えるため, GFRで腎機能を評価し問題ないかは確認しましょう.
禁忌は, 腎不全(eGFR<30mL/min/1.73m2), 呼吸不全, 心不全, 肝硬変, 全身感染症, アルコール依存症です.

American Diabetes Association. Pharmacologic approaches to glycemic treatment : Standards of medical care in diabetes-2020. Diabetes Care. 2020 ; 43 : S98-110.


J-COSMO 2020年4月号『スペシャリストがおくるオススメ処方・ダメ処方』
糖尿病医の岩岡秀明先生が『糖尿病科のオススメ処方』としてわかりやすくまとめてくれています.
続きはJ-COSMOで!

『糖尿病科のオススメ処方』
①禁忌でなければ日本人でもメトホルミンが第一選択薬である!
②ASCVDが優位, またはASCVDハイリスク群では, 心血管イベント抑制のエビデンスがあるGLP-1受容体作動薬(リラグルチド, デュラグルチド)を優先して使用する!
③CKD, 心不全が優位な場合は, 心不全を減らすand/or CKDの進行を減らすエビデンスがあるSGLT-2阻害薬(エンパグリフロジン, カナグリフロジン, ダパグリフロジン)を優先して使用する!


J-COSMO 2020年4月号はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/449893007X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_f402Eb9Q2Z5R9

電子版はこちら
https://www.m2plus.com/content/2551?referrer1Name=J-COSMO&referrer1To=%2Fsearch%3Fq%3DJ-COSMO


J-COSMO教学 vol.7

ミュージカル好き救急医から, 知っているとチョコッと役立つ知識を少しずつお届けします. ぜひ!