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①低心機能の頻脈性心房細動にベラパミル静注は要注意!

ベラパミルショックって知ってますか?読んで字の如く, ベラパミルを投与してショックになるってことですね.
救急外来でベラパミル(ワソラン®)を使う場面と行ったら, 頻度が高いのは頻脈性心房細動に対してでしょう. 動悸や呼吸困難を主訴に受診し, HR 120-150bpmといった感じ. そのような患者にルーティンにベラパミルを投与していませんか?
Ca拮抗薬であるベラパミルを投与すれば血圧は下がります. 低左心機能の際には注意が必要なのです. よかれと思って投与したベラパミルでショック状態になってしまっては困ります. 患者背景を意識し対応を行う必要があります.
初診の患者さんが多い救急外来では心エコーをざっと行い評価するとよいでしょう. カルテ記載や以前の心エコー所見があるかは必ずcheckですよ.

Sakurai H, Kei M, Matsubara K, et al. Cardiogenic shock triggered by verapamil and atenolol. Jpn Circ J. 2000 ; 64 : 893-6.


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『循環器内科のダメ処方』
①低心機能の頻脈性心房細動にベラパミル静注.
②腎機能障害患者の心房細動に高用量ピルジカイニド内服継続.
③volume overloadがない心不全に盲目的にフロセミド.


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