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心不全のモヤモヤ③(2024年5月)


現場のモヤモヤに答えます


どんなに知識や技術の習得に励んでいても、日常臨床では「あれ、こんなときどうしたらいい……?」と立ち止まることがきっとあるはず。コモンな疾患・症状を取り上げ、気鋭の臨床医監修のもと、現場のお悩み解消に向けたヒントをご提供します。

今回のテーマ

5月のテーマは『心不全』です。高齢化に伴い増加している心不全について、皆さんが臨床現場で抱えるモヤモヤを水野先生監修のもとお答えします。第2回目は浮腫がなぜ起こるのか、高麗先生から機序など含めわかりやすく解説していただきました。今回はそれを踏まえ実践的な鑑別方法を官澤先生に解説していただいています。

心不全その③:「高齢者の浮腫=心不全」との安易な診断で見逃しかねないあの原因

80歳女性。独居。ADLは自立しており、身の回りのことは自分でできる。両側下腿の浮腫を主訴に、家族とともにクリニックの外来を受診した。独歩で入室し、呼吸窮迫はない。バイタルサインなどは以下の通り。
バイタルサイン:血圧 134/80mmHg、脈拍数80回/分(整)、呼吸数 12回/分、SpO2 94%(室内気)、体温36.5℃
身体所見:下腿に両側性の圧痕性浮腫を認める
既往歴:高血圧、腰部脊柱管狭窄症
服薬歴:(内科)アムロジピン(5mg)1回1錠・1日1回、(整形外科)プレガバリン(75mg)1回1錠・1日2回、ロキソプロフェン(60mg)1回1錠・1日3回、ランソプラゾール(15mg)1回1錠・1日1回
今回も下腿に浮腫を認める患者です。さて、どのように対応するべきでしょうか?

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/moyamoya/202405/584280.html

もやもや募集中

「現場のモヤモヤに答えます」では、より読者ニーズに見合った内容の記事をお届けすべく、皆さまの“モヤモヤ”を大募集します! 「この疾患・症状を取り上げてほしい」「このテーマで、こんなことに困っている」などがございましたら、以下のURLからご意見をお寄せください。
https://support.nikkeibp.co.jp/app/ask_1001/p/376/

【今後のラインナップ(予定)】
6月:急性上気道炎(編集幹事:髙橋宏瑞)
7月:関節リウマチ(編集幹事:陶山恭博)
8月:てんかん(編集幹事:音成秀一郎)
9月:婦人科疾患(編集幹事:柴田綾子)
10月:急性冠症候群(編集幹事:坂本壮)
11月:脳梗塞(編集幹事:山本大介)
12月:二次性高血圧(編集幹事:水野篤)
2025年1月:圧迫骨折(編集幹事:和足孝之)
2025年2月:不定愁訴(編集幹事:髙橋宏瑞)
2025年3月:心房細動(編集幹事:水野篤)

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