見出し画像

木造新築住宅の生活防音

ライフスタイルの変化や就業形態の多様化、自宅で生活を楽しむ時間の増大など、より多目的でフレキシブルな空間構築が求められています。

私の本業である防音設計・工事も、新築の段階で施工することができれば費用効果の高い提案・生活防音ができます。とくに木造住宅では効果的な仕様をご予算に応じて検討できます。

戸外からの近隣騒音(近所からの騒音、犬などの鳴き声、車騒音など)の影響を出来る限り小さくして、自宅内部の寝室やリビングでの生活を守ることができます。

木造の新築住宅を計画されているかたは、基本設計の段階から具体的な防音計画を反映させることができれば、費用対効果の高い部屋を狭くしない構造を実現することが可能です。

地方の現場においても、建築資材や私の担当する専門的な防音材などを納品することが可能な地域であれば、新築担当の建築士・工務店をサポートできる内容をご提案しています。(防音設計・コンサルティング業務として)

新築の夢を実現するための配慮

誰でも面積や予算には限りがあり、家族の要望をすべて完全には満足できないかもしれませんが、これだけは譲れないという部分は大事にしたいです。

例えば、安心して眠れる寝室、近所の騒音に煩わされないリビング、在宅の仕事部屋などは優先度の高いものです。生活防音というテーマは、最近のライフスタイルや就業形態からも重要なものになります。

新築が完成してから、生活騒音や戸外からの車の音などに悩まされている相談者からの「防音相談」は増える傾向にあります。普通のハウスメーカーや工務店・建築士は、木造の防音は最初から無理という先入観があり、軽視する傾向が強いです。

なので、新築計画の段階から、生活防音という視点を強く施主が主張する必要があります。新築の段階であれば、比較的ローコストで遮音効果を高めることが可能です。

一生の買い物ですから、やり直しが難しい部分は、出来る限りの対策をしておきたい。一般的な建築材や吸音断熱材だけでも、最大限の配慮をしておけば、将来のリフォームにおいて、防音施工を追加することが容易になります。特に吸音断熱材と内装側の壁材の部分は重要です。

防音設計のセカンドオピニオンとして

手前味噌で恐縮ですが、現在、「木造防音のセカンドオピニオン」という立ち位置に居る専門家は、現役のエンジニアとしては非常に少なくなり、知人の取引先のベテラン建築士も取り組みをしなくなりました。

それは、コンサルティングに手間がかかるだけでなく、薄型防音仕様の検証データや実例が少ないため確信が持てないという理由が背景にあります。むしろ、騒音調査業務のほうが日当調査費など確実に頂戴できるので、他の業者も含めて、「調査を優先した業務スタイル」に変わってきています。

調査会社には「木造家屋の現実的な防音対策の提案」は期待できません。彼らは調査費用をいただくだけで、簡単なアドバイスをして終わりです。

私は木造防音の具体的なコンサルティングから実施設計レベルの「音響・防音対策」を立案できる数少ない存在になりました。約28年の時間が経過する中で、そのような状況になりました。業界全体として、もう変わらないと思います。

もしも、木造住宅や木造音楽室・ワークスペースでお困りのことがありましたら、当ブログだけでなく、次のブログや情報サイトも参考にしていただければ幸いです。

参考情報・お知らせ:お知らせブログ住宅防音の技術木造音楽室

関連情報サイト:木造防音室・新築住宅

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?