無料相談の限界を感じた
大型連休中に、私の本業の分野(防音設計・施工)においても色々なウェブサイトを探して情報を求めているユーザーがいると思います。
特に無料相談にこだわる相談者にとってウェブサイトは専門的な情報の宝箱です。ですが、私のようなウェブマスターが公開している情報を、それが全てだと勘違いして問合せてくる人が少なくないです。
昨年の秋以降から今年の4月まで、期間限定で仕事場での無料相談に対応してきましたが、全滅でした。それは契約をして欲しいということではなく、こちらの提案書などを他の専門業者に無断で見せたり、連絡が途絶えた人が多かったという意味です。
提携先にも協力を依頼して概算見積までは無料で作成したのですが、提携先へのお礼の言葉もなく連絡が途絶えました。大半が男性相談者とマンションユーザーです。この傾向は、数年前から変わっていませんが、今回は「どうしても仕事場での打合せ」を希望されたので、相談者を信じて対応したわけです。
私の元契約者のプロの音楽家が「無料相談にこだわる人は、契約にはならない」と私に忠告されましたが、やはり懸念されたような結果となりました。
専門情報を理解するには専門スキルがなければ無理
取引先のベテラン建築士が「ある防音材のメーカー担当者が私の防音職人のウェブサイトを見ても、殆ど理解できなかった」と正直に言いました。
それは、言葉の意味はネットで調べることは可能ですが、専門事項がどのように関連付けられているか理解できないだけでなく、詳細な仕様書や施工要領がなければ実際の現場への適用の可否すら判断出来ないという事です。
防音材のメーカー設計者がわからないというコンテンツを、一般ユーザーが理解できないのは当たり前です。
なので、無料相談とウェブサイトのコンテンツを見て、理解できたと錯覚する相談者は、それだけで判断して、他の専門業者を探すのだと思います。
私の契約者とは需要層の異なるユーザーとして考えたほうが良さそうです。
一生の買物を決めるのは相談者本人
私は連絡が途絶えた相談者の再相談は基本的にお受けしません。それがマイルールです。
専門業者の看板の大きさで判断された相談者が、私の仕事場を見てから連絡が途絶えたと考えています。
私は、対面して人物を見てから、防音材のサンプルをその場に出すことにしています。もちろん、サンプルが余分に有っても、契約者以外には渡しません。それに契約者はサンプルを見に来たのではなく、私という人物を見に来ているから、サンプルを要求されたことはないです。サンプルを欲しがる人は殆ど契約にはなりません。
私の方から、特段の宣伝も追加のメールもしません。相手の状況を見るだけです。私の技術的な理念・コンセプトをご理解頂けないなら、再相談しても無理だからです。
一生の大事な買物を決めるのは、相談者本人です。自己責任で判断して下さい。私はセールストークは嫌いなので、しません。
*今年は、もう無料相談はしません。時間の無駄だからです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?