見出し画像

最近の防音相談の問合せ傾向(2021年)

この投稿も前日(前回)の記事に関係していると思いますが、本業の「防音設計」「防音工事」に関する問合せは、昨年の秋以降から変化しています。

リフォーム現場への防音材納品や防音工事に関するアドバイスを求めるものが増えています。

これは、リフォーム業者そのものが防音材を探しているケース、施主がリフォーム業者を経由して防音材を注文するケースに大別できます。

前者は詳細を伏せて、特定の遮音材の入手方法を探していることが多く、防音設計を依頼するものではありません。後者は施主がDIYで防音対策を目的としてることが多いのですが、間取りやその他詳細を伏せているので、防音材そのものが目的に合致しているのか判断できません。

大半は、メールの文面が稚拙で、よくわからないような問合せが多いので断っています。リフォーム業者は防音対策を安易に考えるので、取引することはありません。

通常のリフォームの需要に大きな変化が生じているのか、リフォーム業者の仕事が減っているのか。あくまで取引先の情報を加えて判断すると、内装リフォームの受注が減っているような気がします。

不景気になると内装業者が衣替えする

いままで防音工事(リフォームタイプ)をしたことがない内装業者が、施主に「弊社は実績があります」と明言してから受注するようです。ところが、防音リフォームを失敗したり、実績を見せて欲しいと施主に要求されてから防音材を探すような業者が居るようです。

いきなり、ホームページを改造して「防音リフォーム」を主力の工事内容に加えるリフォーム業者も少なくないです。俄専門業者というやつです。

普通の内装リフォーム工事だけでは食べていけないので、衣替えしたということだと思います。

失敗してから施主が問合せて来る事例も増えている

先日、中古マンションの防音リフォームをしていた施主から電話があり、ほとんど防音効果がないので、改善する対策があるかどうかの問合せでした。

すでに大半の内装工事が終わっており、手遅れでした。

リフォーム業者のウェブサイトに防音工事の実例が出ているかどうか確認するとともに、具体的な提案書を合わせてチェックしてから契約したほうが良いと思います。

自分で判断できない場合は「セカンドオピニオンとしてコンサルティング契約」を交わすことも有効だと思います。

私への防音相談は、失敗してから問合せが来ることが多く、「後の祭り」です。すでに工事費用を使い果たしているので、改善工事を行うことは殆ど無理です。

少ない事例ですが防音工事の相見積りもあります

最近は、私に相談される施主は、最初から見積が折り合えば契約したいという意向が多く、相見積りになることは非常に少なくなりました。とくに女性は、すでにウェブサイト・ブログ記事を熟読してから問合せされているようです。

防音工事の相見積りは、提携先の建築会社からの相談と、都内の工務店が防音工事の部分だけ相見積りを依頼してくるケースです。

ですが、大半が施主のご予算を超過してしまい、契約にはなっていません。それだけ、予算がきびしくなっているのだと思います。

最近のリフォーム契約案件は、女性から依頼される「音楽室」と「自宅の仕事場」の防音設計・工事だけです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?