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メガシンセシス・ケンブンロク pt7・FMエディット IV

100メガショック?いやビジュアルショック、スピードショック、サウンドショックなハードウェア、メガシンセシス。
今回はFMエディット第4回目ってコトでしてでして。

毎回書いていますがFM合成に関しての説明は完全に意訳です。思い込みです。
間違っている部分も多々ある可能性があるので詳細を知りたい方はWebで!

前回はFMエディットの主要部分であるオペレータの選択とオペレータごとの調整を見て見ましたが今回はそれ以外の部分。
オペレータ毎ではなく1つの音色の共通項となります。

まずはディスプレイ直下にある項目であるAMP LFOを見て見ます。
(オーバーレイシートの色が赤紫色のエリアでは無いので)この項目は全オペレータで共通の設定となります。
AMP LFOとはAMP(音量)をLFO(ロー・フリーケンシー・オシレータ)で揺らし、いわゆるトレモロ効果を発生させます。

SENSITIVITY・・・AMP LFOの深さを調整します。
値は0~3となり、これが0の場合はAMP LFOが有効であっても効果はかかりません。

RATE・・・LFOの速度を調整します。
値は0~7となり、数値が大きければ大きいほどLFOの速度が速くなります。


AMP LFOの右側にあるSWEEP項目はサウンドのスウィープを調整します。
基本的には通常モードのSWEEPと同じですが、FMエディット内のスウィープは波形がSINE波固定となります(通常モードは複数のカーブタイプから選べます)。

SPEED・・・SWEEPの速度を調整します。
値は0~127で大きければ大きいほど反復速度が速くなります。

RANGE・・・SWEEPの深さを調整します。
値は0~127で大きければ大きいほど音程の変化が大きくなります。


続いてアルゴリズム選択の右側にある赤紫色のエリア。
こちらはオペレータごとに設定される項目となります。
これらの機能はボタンを押すごとに変化するか、もしくはボタンを押した後にValueノブで変化させることが可能です。

SSG-EG・・・このボタンはオペレータにSSG-EGと言う特殊なエンベロープモードを有効化・選択する時に使用します。
これを有効にするとオペレータのARが31で固定され、ノートオン(鍵盤を押している間)中のエンベロープ(EG)をDR、SL、SRのパラメータによって調整します。
ボタンを押すごとにOFF(無効)→1~8のエンベロープタイプを選択できます。

現在のSSG-EGタイプがどの様な形で動作するかはボタンを押すたびにディスプレイにEG波形の形が簡易表示されます。
例えばこのタイプの場合はリピートと呼ばれるエンベロープでノートオンをしている間、各ノブで設定したDR、SL、SRエンベロープに従いTOTAL LEVELの設定値と0の間を繰り返します。
イメージ的に言うとノコギリ波のLFOで音量を制御しているようなサウンドが鳴り、DRやSL、SRのノブを回すとこれらの反復速度などに変化が現れます。
SSG-EGは選択するタイプによってその効果は変化します。
値はOFF、1~8(数値では無くエンベロープの簡易表示となります)。
※SSG-EGの波形タイプに関しての詳細は日本語マニュアルを参照してください

FIXED・・・この項目が有効になっているオペレータは周波数が固定され、MULTIPLIERノブのモードがFrequencyに切り替わります。
このモードではオペレータが出力する周波数(音程)は鍵盤から切り離され、MULTIPLIER/FREQノブで設定された値となります。
また、この時の値は1.0Hz~9831Hzとなり、ノブでは76.5Hz刻みで値を変化させます。
これらの機能はCH3特別モードであるとか、SPモードなどと呼ばれ、パーカッシブなサウンドや実験的、効果音などを作成したりする場合に有用であると言われています。
例えばTwisted ElectronsのMEGAfmではDual CH3モードと呼ばれるボイスモードがあります。
MEGAfmの場合、このモードを選択するとオペレータごとの個別設定では無く4つのオペレータ全てがFixed状態となります。

FINE・・・オペレータのMULTIPLIER/FREQの微細な調整を行います。
ボタンを押すごとに最小単位での数値アップ、もしくはValueノブでの微調整を行えます。
MULTIPLIERモード(FIXEDがオフ)の場合は0.1刻み、FIXEDがオンの場合は1Hzずつの微調整ができます。

AMP LFO・・・オペレータのAMP LFOの有効/無効を切り替えられます。
前述のとおり、これが有効であってもAMP LFOのSENSITIVITYが0の場合、AMP LFO効果は発生しません。

RATE SCALING・・・この値はノートのエンベロープタイムに関する設定を行います。
値は0~3までで、大きければ大きいほど発するノートが低ければタイムが長く、ノートが高ければタイムが短くなります。

VELOCITY SENSITIVITY・・・ベロシティがオペレータのレベルに反映する度合いを調整します。
値は0~127で大きければ大きいほど入力ベロシティがオペレータのレベルに反映します。
例えば本体のVeloノブを15ほど(非常に小さいベロシティ)にし、VELOCITY SENSITIVITYを0から上げていくと効果が解りやすいです。
Valueノブでは1ずつ、ボタンを押すごとに10ずつの調整が行えます。

ここまでがオペレータごとの設定となります。
続いてその右側にあるのが音色のごとの設定値となります。

SOUND LEVEL・・・現在エディットしているサウンドのプリセット音量となります。
値は0~127でボタンを押した後にValueノブで調整が出来ます。

VOICE ADJ・・・音色のグライド(音程変化のスムーズさ、ポルタメントと呼ばれることもあり)の強さを変更します。
このボタンはボイスモードがMONOまたはLGT(レガート)モードの時に有効です。
POLYモードの時にボタンを押すと[- - - -]と表示され、変更はできません。
値は0~127で大きければ大きいほどグライドタイム長くなります(グライドは0ms~10000msの間)。
Valueノブでは1ずつ変化する他、ボタンを押すごとに10ずつ変化させることもできます。


と言った所でFMエディットに関する項目はこんな感じです。
まあ色々と書いてきましたが、正直FMエディットは実際に鍵盤叩きながらパラメータをいじってみないと完全なる予測は不可能(それを可能にする人たちも居るでしょうが)な部分は多いので、機能としての知識は持ちつつ実際の音作りに関してはトライ&エラーを繰り返す、Web等で先人たちの知恵を拝借するなんて事をやってくのが上達への近道かもしれません。

次回はPSGトラックに関してチョチョイと説明できればなーなんて思っています。

メガドライブの代名詞とでもいうべきゲームで現在もSEGAのマスコットキャラクターをしている音速で走るハリネズミが主人公の、ハリウッドで実写映画化もされたあのゲームの1面の曲。
当時クリアは出来たんですが個人的にこのゲームは苦手だったり・・・
と言うのも音速で動き回れるのが1面だけの印象で面が進むにつれて音速感が無くなる仕掛けがたくさんだったりしまして、難しかった印象がね・・・
でも曲は良いね。


メガシンセシスには現在、第二次生産分(3月以降に出荷予定)の予約が始まっていますので超気になるって人はMEGA SYNTHESIS製品ページ(こちらのページから予約ページへとジャンプできます)にとりあえずレッツゴーです。
またページ上部の[オンラインマニュアル]からMEGA SYNTHES日本語マニュアルやPCMリスト等、各種マニュアルをダウンロードする事が出来ますので併せてチェックしてみてください。

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