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ショートショート「着る電源」

電気不足。
それは人類普遍の問題であった。

過去には、太陽光発電を服に装着した
「発電する服」などとはしゃぎ浮かれていた。

だが、たがたが服の面積で作られる電気など
安定電源として使用するには至らなかった。

しかし、ついに人類は「着る電源」
と、言えるものを作り出すのであった。

人の体温、動き、呼吸、ありとあらゆるものから
発電し、人一人で一家庭分の電源となる服を
作り出した。

あっという間に、この服は人々に広まり、
電源問題は解決したのであった。

ただ、ファッション文化は人類の歴史から
その姿を消していくことになるのだった。

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