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エヴァンゲリオンと感想 第拾話

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

bowです。

新世紀エヴァンゲリオン

前回は第九話のあらすじ&感想をお届けしました。
シンジとアスカのユニゾンを中心に語られたスピーディな前話。
今回は、第拾話「マグマダイバー」をお届けします。

それでは、ごゆっくりお楽しみください。

第拾話「マグマダイバー」

加持と買い物に出かけるアスカ。
沖縄への修学旅行で着る水着選びに付き合わせる。
買い物も終わり、加持との食事中にアスカは何気なく
修学旅行はどこに行ったの?と尋ねる。
「俺たち、そんなのなかったんだ。セカンドインパクトがあったからな」

ミサトのマンション。アスカの叫び声が響く。
エヴァのパイロットは第3新東京市にて戦闘待機。修学旅行には参加できない。
ミサトの命令にアスカが詰め寄る。その隣で悠然とお茶を啜るシンジ。
アンタも何か言いなさいよ、とシンジに加勢を求めるも
多分こうなるんじゃないかと思ってた、と諦めの境地に至っていた。
使徒に対し防戦一方で攻めの一手も無いのか、とミサトに嘆くアスカ。
それができればやってるわ、とため息まじりに答えるミサト。
そんなミサトから、二人の学校の成績が芳しく無い話を持ち出される。
この待機中に勉強の遅れを取り戻す様言われるのだった。

シンジとアスカの前を
トウジ、ケンスケそしてヒカリをのせた飛行機が飛び立つ。

ネルフ第一発令所。こんなご時世に修学旅行に行くことに呆れるリツコ。
こんなご時世だからこそ遊びたいのよとぽつりと言うミサト。
加持と同世代の二人にも修学旅行はなかったのだろう。

プールで待機時間を過ごす、シンジとアスカ、レイ。
シンジはプールサイドで制服のまま、言いつけ通り勉強していた。
そこへこんな問題も解けないのとシンジが苦戦する問題を難なく解くアスカ。
こんなにできるのにどうして学校の成績が悪いのか驚くシンジにアスカは
ドイツでは大学を卒業したけれど漢字が読めずに問題がわからなかったからと
さらりと答える。
アスカが他の問題に何が書いてあるか尋ねる。
熱膨張だと伝えると、まだそんな幼稚な事してるのねと簡単に説明する。
私の胸も熱膨張しないかなと冗談交じりに言われ反応に困るシンジ。
その様子をつまんない男と言い捨てるアスカは、沖縄でするはずだった
スクーバダイビングの真似をし、プールを楽しむ。
「見て見てシンジ!バックロールエントリー。」
その様子にため息を吐くシンジであった。

ネルフ本部内。浅間山地震研究所からの映像を前にする、冬月達。
不明瞭ながら決して無視はできない何者のかの影の判断に手を拱いていた。
現地へはミサトが既に向かい、影の正体を調査していた。
観測機を浅間山火口から溶岩内へ投入、観測機の限界以上の深度に到達。
影を確認し解析を始めるも圧壊。だが、圧壊寸前で解析は完了していた。
パターン青。使徒。その姿は、人の胎児に酷似していた。

ミサトは確認した使徒へ攻め込み捕獲及び殲滅を行う作戦「Aー17」を発令。
ゼーレに呼び出され「Aー17」の危険性を問われるゲンドウは
これはチャンスだと言い返す。
失敗は許さん。ゼーレのキール・ローレンツはそうゲンドウに釘を刺すと
会議は解散された。失敗すれば人類は滅びる。冬月が口にする。
使徒との接触。15年前のセカンドインパクト再来の可能性を示唆し
ゲンドウに最終確認をとる冬月。
ゲンドウは不敵な笑みを浮かべるだけであった。

浅間山火口。使徒捕獲作戦を担当するアスカと弐号機は
耐熱・耐圧・耐核特殊防護服の局地戦用装備「D型装備」を纏い
突入を待っていた。
その上空を複数の航空機が旋回しているのをシンジが見つける。
援護かと思われたが、作戦失敗時にそこにいる全ての人間ごとN2爆雷にて
焼却処理をする「あとしまつ」のためだとリツコが伝える。
シンジはその言葉に誰がそんな命令を出したのか語気を荒げ問う。
碇司令よと、リツコは淡々と伝えるだけだった。

浅間山火口への突入準備が完了。弐号機がクレーンに吊られ、下降していく。
突入寸前。
「見て見てシンジ!ジャイアントストロークエントリー!」
その様子にまたしてもため息を吐くシンジ。

溶岩内。下降していく弐号機。

深度1020。安全深度オーバー。

深度1300。使徒予測地点。
しかし、使徒は発見できない。溶岩の対流で予測に誤差が生じていた。
目標地点を再計算し、修正地点を割り出す。

下降再開

深度1350。

深度1400。冷却液の第二循環パイプに亀裂。

深度1480。限界深度オーバー。

限界深度+120。プログナイフ喪失。

限界深度+200。

深度1780。目標予測修正地点。周りを確認するアスカは使徒を発見する。
互いに対流しながらの接触。捕獲のチャンスは一度きり。
ゆっくりと近付く。電磁柵を展開。接触。

捕獲成功。浮上開始。

一気に緊張感から解放される一同。

だが、電磁柵内の使徒が突如、孵化を開始。急速に成長。
捕獲作戦は直ちに、殲滅作戦へと変わった。

弐号機にて応戦するアスカ。しかし、武装を失い有効な攻撃ができない。
火口にて待機していた初号機が、プログナイフを投げ入れる。
襲いかかる使徒。溶岩の中で口を開き、弐号機に噛み付く。
初号機の投げ入れたプログナイフを受け取り、反撃に出るも、溶岩をもろともしないその体に歯が立たない。
高温高圧に耐える使徒にどうすれば対抗できるのか。
その時、アスカとシンジは閃く。熱膨張。アスカは冷却液パイプを切断。
使徒の口へ捻じ込むと、そのパイプへ全ての冷却液を送らせる。
急速に冷やされた使徒の体にプログナイフの攻撃が通じる。
危機一髪。何とか使徒を引き剥がし、殲滅に成功。
が、使徒の最後の攻撃は弐号機を吊すワイヤーに致命的な損傷を与える。
脱出寸前。ワイヤーが千切れ、冷却液が途絶え、圧壊と落下を始める弐号機。

「折角やったのに。ヤダな。ここまでなの。」

落ちていくアスカ。
そこへ、通常装備の初号機が飛び込み、弐号機を救出。

「バカ。無理しちゃって。」

そう言いながら、微笑むアスカ。


作戦終了後。近くの温泉旅館で今回の成功を労うネルフ一行。
温泉。ミサトの胸にある大きな傷痕を見つめるアスカ。

「あぁ、これ?セカンドインパクトの時に、ちょっちね。」

と、言いにくい過去であるように言葉を濁す。

「知ってるんでしょ。私のこともみんな。」

アスカがそう言うと、仕事だからとミサトは答える。
お互い過去のことなのだから、気にすることはないとミサトが言う。
二人は暮れる夕日を眺めるのだった。


感想

第拾話もアスカ活躍回でした。
使徒殲滅までは、明るい話が中心だったのに、ラストシーンはものすごくしんみりして終わる。アスカとミサトは、暗い過去を持ちながらも周囲には明るく振る舞うところがあり、互いに似たもの同士と思っているのかもしれませんね。ミサトは昔の自分を重ね、アスカは同族嫌悪なのかもしれませんが。
演出的に面白いところは、一話を通してアスカが
「何よ!これ!」
と言うセリフを、表現を変えて何度も言わせるとこですかね。
宮村優子さんの演技が最高です。
あと、アスカの「ここまでなの。」のところの表情も。泣くでもなく、悔しがるでもなく、どこかこの状況を受け入れるような表情が印象的です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回の第拾話を紹介したことで、第拾壱話から第拾伍話まで紹介した記事にやっと追いつきました。
次回は、第拾六話「死に至る病い、そして」をお届けします。お楽しみに!

それでは、本日はこの辺りで。

失礼します。

bow


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