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エヴァンゲリオンと感想 第九話

新世紀エヴァンゲリオン

だんだんと一話の比重が増してきたエヴァンゲリオンあらすじ&感想記事。
一話ずつ振り返るようになった始めの記事は5話分振り返っていたのに
その次の記事では4話分、三回目の記事は3話分と1話ずつ減っていき
ついに前回では1話分のみになってしまいました。

それでは、エヴァンゲリオンあらすじ&感想記事をば。
今回は、第九話「瞬間、心、重ねて」からお届けします。

お楽しみいただければ、幸いです。

第九話「瞬間、心、重ねて」

シンジ達の通う学校。転校してきたアスカの話題で持ちきりだった。
アスカの写真が男子学生の間で取引されるまでになっていた。
トウジとケンスケはその人気を利用し一儲けしていた。
写真にはあの性格は写らないと呟きながら。

アスカは一人本を読む綾波レイに、作戦のため仲良くしようと声をかけるが
レイは「命令があればそうする」と素っ気なく返すだけだった。

ネルフ本部。使徒の解析をしている赤木リツコ。加持が背後から抱き締める。
口説く加持。それをガラス越しに見て憤慨するミサト。相変わらずと言った態度であしらうリツコ。ミサトは加持に用事が済んだら帰れと息巻く。が、加持はネルフ本部への出向が言い渡されていた。旧知の三人。他愛のない会話が始まりかけたその時、警報が鳴り響いた。

「我、紀伊半島沖にて巨大な潜行物体を発見。データを送る。」

警戒中の巡洋艦榛名より入電。データを照合する日向マコト。波長パターン青。
使徒と確認。碇ゲンドウの留守を任されていた冬月コウゾウの指揮の元
第5使徒による攻撃で防衛機能を失った第3新東京市での迎撃では無く
上陸直前の使徒をエヴァ二体による水際での迎撃殲滅作戦が行われた。

待ち構えるシンジとアスカ。ミサトより提案された二体による波状攻撃に
卑怯とぼやくアスカ。使徒に対し手段は選んでいられないと諭すミサト。

そこに使徒が近づく。発見と同時に、アスカが斬りかかる。援護するシンジ。
一刀両断される使徒。勝利を確信したその時。使徒が二体に分離し活動再開。
ミサトがインチキと叫ぶ。



ネルフ本部。二体の攻撃を受け、エヴァ初号機は駿河湾沖合2kmに水没。弐号機は地面にめり込むようにして活動停止。国連軍はN2爆雷にて使徒を攻撃。構成物質の約28%の焼却に成功するも、殲滅には至らず。使徒は再生のため活動停止。
作戦は失敗。
その一部始終が映像で映し出され、冬月への報告が行われていた。
醜態を晒したシンジとアスカを叱責する冬月。
だが二人は、その場で言い争いを始め、さらに醜態を晒してしまう。

一方ミサトは、作戦失敗の抗議文の対応に追われていた。
そこへ、リツコから使徒殲滅の作戦案を提示される。
持つべきものは心優しき旧友とリツコに感謝をするミサト。リツコは自分の案ではないと否定すると、作戦立案者は加持であると告げる。口では嫌がるミサト。
けれど作戦データが入ったディスクに笑みを浮かべ、見つめるのだった。

束の間の日常。シンジはマンションへと帰宅する。

自室。が、シンジの目の前には大量の段ボールが積み上げられ、シンジの荷物はまとめられ、廊下に追いやられていた。驚くシンジの後ろからアスカが現れる。
シンジにアンタはお払い箱と言い、ミサトとここに二人で住むと話すアスカ。
その様子を、作戦準備をうまくやってるじゃないと言うミサト。
ミサトの態度に疑問を抱くシンジとアスカ。
そんな二人に使徒殲滅の作戦が告げられる

第7使徒の弱点は分離中のコアに対する二点同時の加重攻撃。
そのためには、エヴァ二体の完璧なユニゾンが必要になる。
それを実行するために、二人には生活を共にしてもらう。
激しく拒絶する二人。だが、自己修復中の使徒の第二波は六日後。
時間がないと二人に言い放つミサト。
そんな短期間に完璧なユニゾンなんて無茶だとアスカがぼやく。
無茶を可能にする策もあるとミサト。
音楽に合わせた攻撃パターンを六日以内に習得し、体に叩き込む。
シンジとアスカの共同生活が始まるのだった。


三日後。


学校に顔を出さないシンジを心配しマンションを訪ねるトウジとケンスケ。
エレベーターを降りると委員長の洞木ヒカリと鉢合わせる。
ヒカリもアスカの休みを心配して訪ねてきたのだという。
ミサトの部屋を訪ねる三人。
チャイムを鳴らすと、出てきたのは同じ服装のシンジとアスカ。
その姿に不潔と嘆くヒカリ。そこへ、ミサトがレイを連れて帰ってくる。

事情を説明するミサト。完璧なユニゾンの特訓のためだったと知り
誤解がとけた三人。全員の前で特訓中のシンジとアスカ。
だがそれは、ユニゾンと呼ぶには程遠い状況だった。
シンジに合わせてレベルを下げるなんて上手くいくわけないと怒鳴るアスカ。
「じゃあ辞めとく?」挑発的に微笑むミサト。
「他に人、いないんでしょ」余裕を見せるアスカ。
ミサトは作戦概要書を読んだだけのレイに「やってみて」と指示する。
「はい」とだけ答えると、ヘッドホンをつけ、位置につくレイ。
シンジとレイは初めての特訓とは思えない完璧なユニゾンを見せる。
愕然とするアスカ。
作戦変更を口にするミサト。
アスカは悔しさのあまりその場を立ち去る。
事の重大さに気づかないシンジに
「女の子泣かせたのよ!責任とりなさいよ!」
と怒るヒカリ。シンジは渋々アスカを追いかける。

コンビニ。シンジはアスカに声をかけようとするが、アスカは
「何も言わないで。わかってるわ。私はエヴァに乗るしかないのよ。
 やるわ、私。」
と、シンジに決意を話す。
決戦まであと三日。猛特訓の日々が始まった。



決戦前夜。二人はユニゾンを習得し、就寝しようとしていた。
ミサトの姿がないことをシンジに尋ねるアスカ。
残業で徹夜になるからミサトは帰ってこないとシンジ。
二人っきりね、と言うとアスカは今まで三人で川の字で寝ていた部屋から布団を隣の部屋に運び、この襖は崩れる事のないジェリコの壁、越えたら死刑とシンジに伝え、子供は早く寝なさいと襖を閉めた。

深夜。トイレに立ったアスカが、寝ぼけてシンジの目の前に横になる。
目の前のアスカに動揺するシンジは衝動的に唇を近づける。
だが、アスカが寝言をもらす。
「ママ……」
そして、静かに涙を流すアスカを見たシンジは我に返り、アスカから離れた。

決戦当日。進行を開始し、作戦地点へと誘導される使徒。
シンジとアスカはエヴァの中でその時を待っていた。
アスカは
「最初から最大戦速フル稼働で行くわよ!」
と言うと
「62秒でケリをつける。」
とシンジは答える。


作戦開始。

外電源パージ。

内部電源稼働時間残り70秒。

発進。

地上へ射出。残り55秒。

特訓の成果を披露し、使徒を圧倒。使徒、攻撃により分離。

残り48秒。初号機と弐号機が息のあった動きで攻撃を交わし、使徒を追い込む。

残り22秒。使徒が最終地点への誘導完了。それに合わせ、二体がユニゾン攻撃。

残り16秒。使徒融合。二体はトドメのユニゾンキックを放つ。

残り6秒。使徒のコアに直撃。完璧なユニゾン。

使徒殲滅。




には成功したのだが、映像に映し出されたのは着地に失敗し
折り重なるように倒れるエヴァ二体の無様な姿だった。
またもや、その場で言い争いを始める二人。

その光景に頭を抱える冬月だった。


感想

第八話に引き続きアスカ回。この回は全体を通して「ユニゾン」がテーマで、演出でそれを見せているのが面白いですね。アスカとシンジだけでなく、細かいセリフや動きなんかもユニゾンさせていて、ベタと言えばベタだけど、きっちりラストの戦闘で盛り上がる事で気にせず楽しめる。話の構成自体も、前半と後半が
「日常→使徒登場→戦闘→二人の言い争い」と同じになっているのも見どころですね。
この回のアスカはいいですね。アスカの魅力が詰まった一話ではないでしょうか。

おわりに

いかがでしたでしょうか。またしても、アスカ派のアスカ派による感想回でした。アスカが登場してからの数話は軽快に話が進むので見ていて楽しいですね。
次回は第拾話「マグマダイバー」です!お楽しみに!

それでは、本日はこの辺りで。

失礼します。

bow


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