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ショートショート「25時間目」

学習。
その方法は時代によって移り変わり
詰め込み学習やゆとり教育など
常に試行錯誤の渦中にあった。

そんな学習が構築、破壊、再構築を繰り返す中
「学習時間を圧縮し、一日25時間目まで行う」
と言うとんでもない、学習法が編み出された。

方法は至ってシンプル。
二年間、365日25時間目まで授業を受け続ける。
場所はリモートでも、施設でも
自由に選ぶことができる

その超圧縮により、6歳で入学、8歳で卒業
そこから、好きなだけ家族と過ごす者
学習意欲を無くさず専門分野へ進むもの
就職活動をする者
さまざまな8歳が社会に進出した

当初は、子供にそんなことをさせるなんて
と、強烈な反発にあった
この学習方を否定する意見は
一つや二つではなかった
非人道的と世界中から批判され
この国は週末へ向かっているとまで揶揄された

だが、25時間学習法一期生が世に出た時
世界は驚くことになるのだった

25時間学習によって、鍛え上げられた彼らは
今までの教育を受けてきた大人達と
行動速度や、意思決定速度が違った
いや、違い過ぎた

会議は、秒で方向性が決まり
翌日には企画が動き出す

論文は、発表されたその日に
数千人単位の査読者が表れ
あらゆる論文が精査され、形になり、共有され
共通知識として扱われる

8歳から9歳の彼らに人々は
あらゆる分野で太刀打ちできなくなった

そんな25時間世代が生まれ続けた結果
世の中の構造は一気に変革を迎えた

9歳に雇われる中高年
10代に怒られる30〜40代

「大人」と言う言葉は
年齢を指し示す言葉ではなく
「社会に貢献できる人」と
なっていくのであった

お題提供:ギルシュカさん
Twitter(現X)

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本文の要約から生成されたイラストです


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