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白血病になって知るお金の仕組み

~冒頭~


私2ヶ月前に白血病の診断を受けましてん。
そうそう、想定内。。って、んな訳ありません。

考えているライフプランと前提が違うんです。
誰もがんになる前提で生きてません。
誰も火事になる前提で生きてません。
地震でも、骨折でも、精神病だって。
漠然とした不安から、保険などに入ります。
ただ、それで賄えるのかまでそんなにプランニング出来ません。
すいません。考えている人もいますよね。
私は全く出来ていませんでした。
ただ、社会には仕組みがあります。
ここら辺の話に関しては情報を知ることにより、より良い解決方法が見つかるかも知れません。

人によって条件は違います。

自分の収入とか支払いとか書くのは別に気持ちよくはありませんが、何か役に立つ気がするんです。
誰かの役に立ってほしいです。
出来るだけ幅広く情報は入れたいものですが、調べてわかる範囲で書かせて頂きます。
間違え等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。

私のスペックは38歳会社員、社会保険、家族あり、茨城県在中です。
また、私はある日突然該当者になり2ヶ月足らずの素人です。
専門サイトをベースに私の記事はついでに見てください。

下記の言葉の使い方に違和感を感じる方はいるでしょうが、
↓あえて、わかりやすく。↓
公的医療保険→ほぼ全員が受けられる医療費を免除してもらえる保険。
民間医療保険→契約をして毎月お金を払っているやつ。
自己負担分の補填や差額ベット代交通費などの雑費、給与補償などのさらに追加でもらえるお金。
追加でもらえると書きましたが、あくまでもこちらは個々人の掛け金に対しての加算金です。
皆保険を前提にした上でどのようなおまけが必要か。
皆保険の免除が少なければおまけを厚く、免除が多ければおまけを小さく。
是非、考えてみてください。

~自分の公的医療保険の種類は何でしょう?~


私は38歳会社員。
今私の隣に入院されている方は70歳代のおじさま。
自営業の方、国民健康保険の方。どこに住んでいるか。
調べないとわからないことが一杯あります。
ご参考に自分がどういう補助を受けられるのか調べてみてください。
日本には生活保護の受給者などの一部を除く日本国内に住所を有する全国民、及び1年以上の在留資格がある日本の外国人は何らかの形で公的医療保険に加入するように定められています。

まずは公的医療保険は以下の通り
・協会けんぽ
健康保険組合を持たない企業の従業員で構成される
・組合健保
企業や企業グループ、同種同業の企業で構成される
・船員保険
船舶の船員で構成される(←今回初めてしったー!)
・日雇健康保険
所定要件を満たす者で構成される
・共済保険
国家・地方公務員、独立行政法人職員、日本郵政グループ社員、私立学校教職員で構成される
・自衛官診断証
自衛隊員の一部で構成される

・国民健康保険
上記に該当しない者で、市町村と東京都特別区が行っている
・国民健康保険組合
上記に該当しない者で、自営業などであっても、同種同業の者が連合して、国民健康保険組合を作ることが法的に認められている。(ただし、一般的な保険料より高く、市区町村によって金額が大きく異なる。)
・生活保護
生活保護者のうち公的医療保険の対象者でない者については、保険制度によらずに公的扶助制度が生活保護の一種として医療の提供が行われる。
・後期高齢者医療制度
75歳以上の者と後期高齢者医療広域連合が認定した65歳以上の障碍者を対象とする医療保険制度がある

いっぱいありますなぁ。。多すぎますが、自分が該当するものが分かればそれだけ見れば良いです。
私の場合は組合健保に該当しました。
自分の保険証などをみて確認してみましょう。

~自分が受けられる医療保険の制度は何でしょう?~


該当する保険が分かればグーグルさんで調べてみましょう。
国民健康保険であれば、「○○市 国民健康保険」、私の健康保険組合の場合は、ホームページが用意されていました。保険証の名称でグーグルさんが教えてくれるのかも知れません。
これから先はあくまでも私の場合です。
繰り返しますが、条件は人によって様々です。

~~高額療養費~~


申請が必要です。
所属する保険組合に確認をして、限度額適用認定証を交付してもらいましょう。

医療費の自己負担には「限度額」があり、一定の基準に基づいて計算した自己負担額が限度額を超えた場合、超えた額が「高額療養費」として支給されます。
標準報酬月額(簡単に言うと月々の給与)に応じて限度額が決まります。
自己負担3割私は標準月額報酬月額28万~50万円に該当。
私の自己負担の上限額は80,100円+(医療費-267,000円)×1%

わかりにくいので、4月の私の医療費に置き換えます。
80,100円+(医療費2,276,740円-267,000円)×1%=100,197円となります。

ちなみに同一金額の医療費で他の標準月額を計算すると
・標準月額83万円以上
252,600円+(医療費2,276,740円-842,000円)×1%=266,947円
・標準月額53万円~79万円
167,400円+(医療費2,276,740円-558,000円)×1%=184,587円
・標準月額28万円~50万円
80,100円+(医療費2,276,740円-267,000円)×1%=100,197円
・標準月額26万円以下
一律57,600円

上記の金額には食事代や居住費、差額ベッド代は含まれません。

私が1000万円プレーヤーだったら、雑費含めると30万円かかります。
高給取りは大変ですよね。金もらっている人は医療費以外に出ていく金額も多いでしょうし、標準月額報酬はあくまでも直近の実績です。

私の所属する保険組合では独自の付加給付があり、一部負担還元金というものがありありました。
最終的な自己負担40,000円(1ヶ月ごと、1人ごと、各病院ごと)というものでした。
最終的には月の支払いは40000円に+保険適用外の食事療養費約40,000円が乗り、おおよそ80,000円の支払いになりました。(ただし、一部負担還元金は診療月の3か月後の支払いということで、一時的にそれ以上のお金は必要でした。)

~~入院時の食事~~


入院したときは、医療費の3割自己負担とは別に、
食事の費用(食事療養標準負担額)として
1日3食を限度に1食につき460円を自己負担することになっています。
実際に入院時の食事に要する費用は、標準的な食事代で1日3食を限度に1食につき640円となっていますが、食事療養標準負担額を超える分は「入院時食事療養費」として健康保険組合が負担してくれます。
実際に請求書を見ると24日間の入院+朝食で請求が33,580円でした。


〜〜差額ベッド代〜〜

ここの病院に入って最初に入院した際は個室とか複数人部屋とか特に聞かれなかったんです。
とりあえず3人部屋に入りまして、
そんなもんかと思って入院して5日目くらいでしょうか?「私さーん、お部屋移動してくださーい!」、ほほ、「色々忙しいなぁ」と思い移動した先は個室でした。。
こりゃ、妻にこれ以上入院代増えたら怒られると思い看護師さんに「これってお金どの位かかるんですか?」と聞いたら、「かかりませーん」の一言。
よくよく聞いてみますと、病院では必ず差額ベッド代がかかるという訳ではないことを知りました。
個室の差額ベッド代がかからない要件として
・ 同意書による確認が行われていない場合
・患者の治療上の必要により差額ベッド室に入院させる場合
・病棟管理の必要性等から差額ベッド室に入院させた場合

私の場合は白血病で無菌病棟内の血液内科におります。看護師さんの説明だと基本的にはこの無菌病棟内では限られた中でかつ、ほぼ患者全員が免疫力の低下者です。あくまでも、ベットコントロール権は病院が持つものとして、差額ベッド代は発生しないという説明でした。
へぇー、と思いました。

~~保険外の医療負担~~


これも申請が必要なはずです。

ここは現況使用していない為、わかりませんが、保険適用外の療養を受ける場合一定の条件を満たせば、給付が認められることがあるそうです。

~白血病っていくらかかるの?~


私は現在治療中の為、現況でかかる費用などを載せておきます。
まず、一般的にかかる入院費用(適用前の金額)
これは入院して2カ月目の請求金額
4月1日~4月25日まで入院していた時の領収書を見ると、
・保険適用内(点数計算後の金額です。)
1,289,440円 診断群分類(DPC)
506,250円 入院料等
9,750円 医学管理等
10,100円 検査
3,000円 画像診断
1,000円 投薬
7,700円 病理診断
449,500円 手術
2,276,740円 小計
・食事療養費
47,970円
・保険適用外
3,300円 文書料(診断書作成依頼をした為)
合計で2,328,010円です。

目ん玉飛び出ますが、これを全て払えという訳ではありません。
前述の通り高額療養費の限度額認定を受けているので、
保険適用2,276,740円は→高額療養費-2,176,543円→保険組合の一部負担還元金-60,197円で私の負担金額は40,000円です。
こちらに食事療養費47,970円の内、負担金額33,580円と診断書作成3,300円を合わせると、この月の支払い金額は医療費40,000円+食事療養費33,580円+診断書作成3,300円=76,800円となりました。

何度も言います。あくまでも私の場合です。
正直サラリーマンの身で私は大分自己負担が少なく恩恵を頂いている方だと思います。
人によってこの何倍も支払っているのだと思います。
だからこそ、自分がもし病気になった時にどの位の金額がかかるか確認してみましょう。
一般的な入院であれば、
治療費として
自分の医療費限度額+50,000円程度と考えて、
加えて、家賃やらその他の生活費用。
それらに見合う収入が担保できるかが最低ラインだと思います。

このほかにも骨髄移植に関わる検査費用や、おむつ、パジャマのレンタル代など個別にかかる費用は他にも色々ありますが、派生していくとキリがないので、ここら辺でやめておきます。

~自分がもらえるお金を知ろう~


私は会社員です。
会社がくっついたりなんだったりして、
社員規則も変わったりして知らないことも多くありました。
私の会社は病気時に使用できる年次有給休暇の積立制度や、年次の変わり目ということもあり、約4カ月間有給休暇を頂くことができました。3月から有給を使いはじめ、7月中旬まで給与がある形で過ごせています。ありがたい限りです。
保険組合には傷病手当金という療養中の生活保障の制度がありました。休職期間に入って以降にどのようなお金をもらえるのか考えてみました。

~~傷病手当金~~


手続きが必要です。保険組合に申請の確認をしましょう。
健康保険における傷病手当金は保険の種類によって必要給付・任意給付に分かれるため、自分が該当するか確認が必要です。

ここからは私の場合
被保険者が業務外の病気やけがで仕事を休み給料等がもらえないときには、
被保険者と家族の生活を守るために、休業1日につき直近12ヵ月間の標準報酬月額平均額÷30×2/3相当額が支給されます。
勤務先から給料等が出ているときも、傷病手当金よりもその額が少ないときは、その差額が傷病手当金として支給されます。
私の支給条件としては
1.病気・けがのための療養中(自宅療養でもよい)
2.病気やけがの療養のために今まで行っていた仕事につけない
3.続けて3日以上休んでいる
4.給料等をもらえない
が条件です。
給料額の2/3に対して税金等が引かれると雀の涙程度かも知れませんが、この段階に記事を書いている時点で至っていないので、今後加筆していきます。

〜~民間医療保険~〜


こちらも該当する人が多いでしょうが、私の場合は入院に対する保険がありますが、入院期間が終えてから請求をする予定です。
後日分かり次第書き換える予定です。
民間保険の掛けすぎには注意が必要です。
同時に掛けなさすぎも注意が必要です。
公的保険を鑑みた上で民間医療保険の見直しを図られてみるのもいかがでしょうか?

〜~その他の補助~〜


条件により違いますが、知らないものも沢山あります。
・障害年金
https://ganclass.jp/support/column/
公的年金制度です。
条件は様々ですが、使える可能性があるという意味で載せてみました。ちなみに私は現況非該当。

・ウィッグ(かつら)・乳房補整具の購入(レンタル)、福祉用具の購入やレンタル費用の補助
https://www.ina.or.jp/?p=12547
私は茨城在中なので茨城のリンクを載せてあります。
抗がん剤の副作用で髪の毛が無くなってしまった方の為に購入費用の補助があります。
各自治体によって違いがあるので確認が必要です。
かつらはいらないと思っていましたが、買おうかなぁ。。

~収入は増やせないのか?〜


もともと小売業をしていました。
仕事は長くやっていても気づかない事は沢山あります。
買い物難民というワードを聞けば、過疎化が進んだ高齢者集落で公的な交通手段が廃れてきているようなイメージですが、現況、私も買い物難民です。
無菌病棟内で外には出れず、コロナウィルスの影響で移動販売も廃止されており、買い物をする手段がありません。なるほど、こういう所にも買い物難民はいるのかと。。
想像力の欠如です。
いえ、むしろ想像すれば無限大です。
入院してしまえば支出していく金額は変わりません。
これって収入のない人はどうなるんだろうか?と考えます。
詳しくわかりませんが、生活保護への切り替えなどできる手段の検討はするのでしょうがね。。
正直言えば、私は妻が定職についており、傷病手当金などを含めるとどうにかなるかも知れません。
むしろ傷病手当金より何かしらで稼いでしまったら打ち切られてしまうので困ります。
ただ、限られた環境だからこそ、何か形にしていきたい。
今まで、仕事先のパートナーの方にはピンチはチャンス!とか抜かしておりました。
どんな人にもどんな環境にも創出することが出来るか色々模索してみようかと思います。
ここら辺も成果があれば加筆していきますが、色々担保してから書かないと難しそうです。
基本病気療養が主分ですが、色々残していこうと思います。
それが楽しく入院生活を送るコツです。

〜末尾〜


病気の際は情報が必要です。
でも情報に触れる怖さもあります。逃れられないものも沢山あります。
まずは大きい括りでとれるサイトを以下記載しておきます。
国立がん研究センターがん情報サービス
がん対策~総合がん情報サイトいばらき~
↑自分の住まいのある自治体のページを探してみてください。
がんを学ぶ
などなどあります。
とかいいつつ、
私はこの記事を作ってから、はじめてこれらのホームページを見ています。
情報収集手段は人それぞれ。
私は
妻に助けられました。
会社の上司に助けられました。
会社の人事部の方に助けられました。
人それぞれ頼るところは違うはずです。
災害の備えと同じ様に、病気の備え。
是非オススメします。
今日も1記事書けました。
それではみなさんさーよーおーなーらー!

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