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DTMのエレキギターの音作りとかmixとか

最初に


ロックな曲を基本的に作ることが多く、かつギター奏者ではないため題名の諸々はノウハウを色々蓄積しているところ。(そして基本生楽器使えない人間なのだ)


同一自作曲だけど、1つ目のファイルはmix済み、2つ目のファイルはmixしてないもの。ただ2つ目のファイルもマキシマイザーとギターのアンプシミュレーターだけは挿している。1つ目のサビくらいまで聴いてから2つ目を聴いてみると違いが分かりやすいと思う。(※楽器は全部打ち込みです)

最近毎回保存済みのチェインで誤魔化している感があるので、どういうことをしているか備忘を兼ねてメモしておこうと思う。パラメーターはあまりちゃんと練ってないから書かないかも。
(ノウハウの流出…。笑)

一応以下に歌詞。


「コラージュド・アンコール」

「ねえ もっと潜ろうよ 言葉一つ聞こえない位に
もう いなくなったっていいから ただ この手を叩いてる」
「ねぇ 喉を浚うように 口を衝く泡は歌の痕
もう 嘘を付いてもいいよ まるで硝子越しの宇宙」

この藍に融かして 君を説き伏せて
茜さす出口の先を聴きたかった
まだ眠れないから 夜しかない空に
反射する一つの光 待っていた
それが間違いでもいい アンコールを

「ねぇ もっと沈もうよ 『人生なんて余るほどない』なら
もう 名前だっていらないだろう それが『希望』でも笑えよ」
「ねえ 今を浚うように 口を滑る泡は砂時計
じゃあ 嘘を付いてもいいかい まるで宇宙越しの硝子」

その灰に融かして 僕を染め上げて
君が行く奥底で手を鳴らしたい
まだ眠れないから 想像をした空に
反射する一つの光 待っていた
残るのが終わりでもいい アンコールを

「波音は非対称 透き通って空を切っている
迷い 決意 愛 人の価値 何一つも分からないから
ねえ もっと飛んでみようよ 本音一つ言えない位に
もう いなくなったっていいから」

この問いを解かせて それしかないほどに
あの夏の言葉へ 手の鳴らす方へ
まだ眠れないんだ だとしか言えない空に
反射する一つの光 待っている
君がいたその全てに アンコールを

無色透明でもいいよ ずっと待っている


使っている音源とか諸々

基本的にNative InstrumentsのKontaktありきですが…。

ボーカル:GUMI
ギター:Fujiya Instruments Vintage Humbacker Guitar
…についてきたエレアコ音源の方。
ベース:IK Multimedia MODO BASS LE※
ドラム:Shino Drums※
ピアノ:The Creative ToolboX: Steinway Grand Piano※
オルガン:IK Multimedia Sample Tank4のRock Organ(だっけな)

音源自体は基本こんな感じ。そこに音作りで以下を使用してる。

DAW:REAPER※
アンプシミュレーター:IK Multimedia Amplitube4※
リバーブ:Air Music Tech AIR Reverb+iZotope PhoenixVerb
EQ系:WAVES Vitamin
総合:izotope ozone8+Nectar2+Neutron2+Vocaldoubler※
サブのコンプとか:BOZ Digital Lab little Clipper
他:WavesFactory Snarebuzz、DAW搭載のDelay、Exciter、Brainworxのbluechorus2とかyellowdriveなどの色が付いたシリーズ(大体Bossのエフェクターのエミュレーター。青と黄色とオレンジが使いやすい気がする。)、SPLのAttacker Plus…くらいか?

※がついてるやつは機能限定版を含むけど無料のものがあるはず。ただドラムやピアノはKontakt要。

ギター以外の音作り

メインじゃないので何をしているかさらっと。

【マスタートラック】
・ゲイン稼ぎや音圧稼ぎは基本Ozone8にまず任せる。自分でやるより確実。その上でEQいじったりはする位。
・マスタートラックにはOzone8の前にPhoenixVerbとVitamin。リバーブはかけすぎる傾向があるので本人ではあまり分からない程度のつもりでうっすらとスタジオ系などの室内再現系を使用。

ちなみにこれ、一般的には音圧上げすぎね。

【ボーカル】
・VocaloidはVocalDoublerを50%程度かけるのがめちゃくちゃ効く。
・ここにNectar2でちょっとだけ音作り。(だいたいプリセット)
※打ち込みはベタ打ち。サビのコーラスっぽいのはただのオルガン。

【ベース】
・レコーディングの時って大体アンプ通さないのでアンシミュはなし。
・AttackerPlusと適当なコンプを突っ込む位かなー。
※打ち込みはあまりレガートさせない、ちょっとREAPERのヒューマナイザーをかけておく。こういう曲ならピック弾きの方がいいと思う。

【ピアノ】
・薄くリバーブをかける位。ただ音色でかなり印象が変わるので今回の曲みたいにフレーズだけに用いるならこだわった方がいいとは思う。

【ドラム】
・スネア、タム、シンバル、ハイハット、キックにパートは分離。スティック鳴らす系はスネアに包含。(要はドラムのマイク配置を意識)
・Shino Drumsはデフォルトのコンプはなかなか強くかかっているので、必要に応じて調整する。(今回はちょっと薄めたくらい)
・コンプ系は基本Little Clipperを多用。特にキックやスネアではこのコンプが輝く。
・Snare Buzzをタムとキック、スネアに入れてる。
(一発録り感を出したいならマスターでもいい。)
・Air Reverbをそれぞれに差し込んでリバーブ+個別の音調整。

ギターの音作り

ギターは左右に1本ずつの想定をしつつ、それぞれを以下のパートに分割している。
・ストローク用パート
・歪み用パート

合わせて薄ーいコード弾きを後ろの方で中央で鳴らしていたりいなかったり。

基本的にエレキギター音源が正解とは限らなくて、意外とエレアコやアコギ音源の方がアンプと合わせてみると「それっぽく」なることも多い。今回はまさにそれ。

左右に入れたギターの片方のチャネルだけdelayを40ms前後に設定。更にヒューマナイザーをうっすらとかけておく。(この際左右で違う設定にする)合わせてアタック感を強めることで生っぽいダイナミクスを付けたいからAttackerPlusも入れる。更にエキサイターを入れてギターの中高音域のノイジーな部分を目立たせる。

で、ストローク用パートと歪み用パートは基本同じ打ち込みではあるんだけどパン(場合によってはDelayも)をわずかに変えてる。ストローク用パートにはアンシミュを入れない。

Amplitube4はアンプやキャビネットはいいんだけどエフェクター類があんまりなので、ここはBrainworx等に頼る。

アンプはクランチ位の音作りで基本いいけど、下手に弄り倒すくらいならいったんプリセットを使ってみた方が良い。

あとうすーくワウやフェイザーをかけると場合によっては生っぽさが増す。リフ等のリズムの崩し方は「ドラムやベースとだけ合わせたらちょっとずれすぎ」くらいが丁度よい。上物だからね。これだけは鍵盤でもいいから弾いてしまった方がいいかもしれない。

そして「打ち込み臭いところは別の音で埋めてしまう」のも結構大切。今回だとドラムの音をかなり上げている。このドラム音で実はギターの打ち込み臭い部分をかなりマスクしていたりする。

まあこんな感じ。


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