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【 メタバースの個人的定義 】 アナログ回帰をデジタルによって行うこと FirE♯588

メタバースについて、その定義が明確でないため、想像できない人が多いのではないでしょうか?

これはシリコンバレーの経営者も、エンジニアも、各業界人も同様のようです。

米大手テレビネットワークCNBCで、メタバースについて説明をする場面で、パーソナリティが、全くうまく説明ができす、笑いものにされうという事態が起きたこともあるようです。

私の考えるメタバースの定義は、「デジタル化した社会をデジタルによってアナログに戻すこと」です。



【 メタバースとは 】 明確なひとつの定義なし

現段階で、メタバースはこれだと説明できるものはないと言っていいでしょう。

それはテレビCMでも分かる通り、自社の展開するメタバースについての説明を、出演タレントが「よくわからない」「今後勉強する」といった内容のものが放送されています。

また、各企業が、各技術者が、自己の都合のいいように解釈をしているのが現状であります。

そして、自社の事業とメタバースがどのように結びつくのかすら理解できないが、メタバースというバズワードは使いたいという意向が見えます。

現段階で、メタバースを定義している人は、ある程度の主観が入っており、今後、その定義は崩れる可能性が大きいともいえます。


【 メタバースの使い方 】

現在においては、あらゆるサービスにおいてインターネットに繋がっていることが前提になっています。

電話はもちろん、家電・自動車・時計・ゲームなどなど、ネットに繋がっているものはたくさんあります。

これは、インターネットという技術を、「どのように使うと便利なのか」が、この数十年でわかってきた結果、プロダクトに反映されたと言えます。

この現象と同様に、メタバースも「どのように活用するのか」の試行錯誤がこの数十年に行われます。

その後に、「便利な使い方」がひとつ生まれます。

そうすると、それを応用した「使い方」がまた生まれます。

このように、指数関数的な発展を遂げる技術は、その前段階に試行錯誤が繰り返される時間があるということです。

そして、メタバースが定義されのは、この「使い方」が確立されて、広く広まってからとなります。


【 延長線上のメタバース 】

さて、インターネットの便利な使い方がわかったから発展をしてきたことを考えると、
メタバースもインターネットの使い方のひとつとも言えます。

同時に、同じ空間を擬似体験することができるのは、インターネットがユーザー同士を繋いでいるからです。

そして、そこで提供されるサービスは、現在のECサイト、WEBサイトの役割を持ったものになります。

メタバースで、買い物をする、ギャラリーを見るという使い方はメタバースでなくとも可能です。

そういった意味で、現段階でのメタバースの可能性は、WEBサイトの置き換わりという側面が大きいのです。

その体験が、画面越しか、ゴーグル越しかの違いでしかありません。



【 デジタルをデジタルを以ってアナログへ回帰する 】

メタバースという技術は、明らかにハイテク、デジタルなものであると感じます。

しかし、その体験は、デジタル化した社会をデジタルによってアナログに戻すことになる考えています。

これが、現段階での、私のメタバースの定義です。

それは、どういうことかというと、AmazonをはじめとするEC事業によって、店に足を運んで、欲しいものを買うという行為が、デジタル化されました。

そのメリットは、時間の節約と、スペックの比較のしやすさ、多くの商品からの選択の実現です。

この行為をアナログで実現するとなると、何店舗もの店を周り、どれにするかを決定した後、再度その店に行き決済をする必要があります。それには、多くの時間と、移動するための経費がかかってきます。

メタバースでは、EC事業者が削ったこれらの手間を、デジタル空間で再構築しようとしているとも取れるのです。

メタバースにおいては、実際に移動するわけではありませんが、店という概念の場所へ行き、スタッフのアバターから営業されることも想定されます。

このような人間の本来の「買い物」が、戻ってきます。

しかし、そこに実際の買い物で実現できる、試着、服の素材感の確認などの実際の体を必要とする体験は現段階ではできません。

これを実現するには、ゴーグルとコントローラーと全身スーツが必要となるでしょう。

さて、こうなると、メタバースでの買い物は、面倒くさいものになってきそうです。


【 メタバースでの生活 】

さて、上記の買い物の例は、リアルの世界で使うものを、メタバースで購入する場合の話です。

そう言った場合に、リアルな買い物のメリットもなければ、ECサイトのメリットもない。

しかし、メタバースは、そのメタバース事態に暮らしがシフトすることも考えれます。

「行ってきまーす」と、ゴーグルを装着して、メタバース空間の会社へ出勤する。
そんなことも考えられます。
そうなれば、メタバースでアバターが着るためのスーツが必要になります。

こういった買い物は、メタバースの店舗での試着も可能です。

メタバースで使うものはメタバースでの買い物のメリットがあると言えます。


【 メタバースの現実味 】

メタバースでの生活が実現する。現段階でそうは思えませんね。

しかし、そうなるかもと想像できることは、だいたいそれ以上の結果になると思っています。

昔の映画ではSFだった設定や、技術が、現在はそれを通り越して発展しています。

人間が現実に基づいて想像しうることは、実現が可能だと思うのです。

そしてそれは、1人がやるわけではありません。

インターネットを、携帯電話に搭載した人がいて、そこから発展して冷蔵庫にも搭載人が出てくる。そうしてインターネットを搭載することで便利なるものは何か?と、発想が逆転していく。

という具合に、
発展はプロダクトを作る側の思考と、使う側の思考によって、進化します。

だからこそ、人間の想像を超える結果となるのです。


【 想像を超えたメタバース 】

人間の技術は今の想像を超える。

だから、誰も、その未来を予想通りには当てられません。

メタバースがどんなふうに、人間の生活に入ってるのか?
生活に必須となって行くのか?
また、不要とされるのか?

それは、どれも、想像を超えた結果になるはずです。

複合的で、さまざまな要素が混ざり合った成果物となって、それが定義されるでしょう。

その時には、もう、メタバースは、スマホやSNSといった誰も利用するサービスになっいることでしょう。

そして、メタバーサーなどという職業も生まれるかもしれません。


【 まとめ 】

メタバースについて考えました。

それはまだ誰も、明確に定義ができない未来の技術です。

しかし、そう遠くない未来の技術で、それを掴もうと企業は模索をしています。

その波を、よく見ておきましょう。

必ずメタバースが普通になる時代がきます。


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