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拝啓ドッペルゲンガー(まふまふ)

こんにちは。
今回は、まふまふさんの歌ってみた、拝啓ドッペルゲンガーについての記事を書こうと思います。
(記事というよりは、ただの感想文と言った方が近い気はしますが、、、)

この歌ってみたを初めて聴いてから5年近く経とうとしてますが、当時の感想としては、
「ボーカロイドってこんなに人間みたいなんだぁ」
(まふまふさんをボーカロイドだと思っていました、、、)
といった感じでした。

そもそも、私が”インターネット”や”ボカロ”という界隈に触れる前だったこともあり知識が無かったので、「ただ早くて高い曲」という感想を持ったのを覚えてます、。

どんな曲、、?

ある日、自分の大変な事や嫌な事をすべてをやってくれる、自分の分身となる存在(ドッペルゲンガー)が現れます。
最初は助かっていたものの、いつしか自分の知らない過去が出来上がり、僕は僕だけど、君(ドッペルゲンガー)も僕で、僕は誰?

自分という存在は、自分でしか成り立たせることが出来ず、自分以外の存在が自分として在る時はもう、自分では無い。

自己を保つことの大切さと、唯一無二である自分の存在を認めることの素晴らしさを考え、感じる事の出来る曲でした。
(実際、曲を聴く時はこんな事考えてないですけど、歌詞を見たりすると考えさせられることは多いですね、、、)

ボカロpさんの他の楽曲

この曲を作ったke-sanβさんは他の有名な楽曲だと、六兆年と一夜物語敗北の少年地球最後の告白を、などが挙げられます。
(どの曲も好き、、、)
どの曲もそれぞれの世界観があり、曲の雰囲気だけでなく、歌詞を見るとストーリーも楽しめます!

どこを聴いて欲しい、、?

まず、全体として速くて高音の曲なので聞き取りにくいはずの歌詞が聞き取れることに驚きました。
ボカロというジャンル自体、早すぎる曲や高すぎる曲は多いですが、この曲は歌えるか歌えないかの瀬戸際に位置する曲の一つだと思っています。
まふまふさんの声が元々高いことも相まってか、めっちゃ聞き取れます。
(英語のリスニング全部これで良い、、)

【ここからは、歌詞→気づいたこと、歌詞→気づいたこと、の順番で書いていきます】


「どうもこんにちは 君の分身です」
何の冗談か 目を擦ってみる
影が二つ伸びて そしてまた幕は上がる

「もう一人自分が居たらとあなたは言いました」
「そんな真摯な願いが僕を呼んだのさ」
そりゃ願ったとも 艱難辛苦全ての代行者(エージェント)


まず、最初の部分です。
”影が二つ伸びて”と”そしてまた幕は上がる”の語尾、”エージェント”にビブラートがかかっていて、めちゃ綺麗です。ビブラートをかける事自体は他の歌い手さんもやっている方はいらっしゃいますが、一文字単位の短い時間で細かいビブラートをかけられる人はあまり居ない気がするので、ビブラートに注目するのも楽しみの一つかと思います。
さらに、あとからサビと聴き比べてみると少し語り口調で歌っているようにも感じました。


過程はいいから結果を下さい 無意味で無意義な代償
ねえこんな事より大事なことがあるんだよ いいだろ
「ええやりますやります何でもやります僕は君の分身です」
含み笑いで救済者(メサイア)は謂う


原曲では、この部分の音程は一定になっており、感情をこめて歌いづらい部分だと思います。
しかしこの部分を、歌う→語りかける、に変えたことで感情をこめやすくなり、サビ前の盛り上がりポイントになったと思います。

”過程はいいから~いいだろ”と、”「ええやります~分身です」”で雰囲気が変わっており、僕(主人公)と君(分身)とで使い分けられているのも凄いです。

”含み笑い”の部分で、語り→歌う、に戻り、”謂う”のビブラートでサビが来るぞ!とそわそわします。
含み笑い、の”く”、”ら”で強くなる歌い方も、サビへのカウントダウンのようで、めっちゃ好きです。


拝啓ドッペルゲンガー君は 君は誰?
嗚呼 混濁と交差して 僕は誰?
ねえ有りもしない#0と#1
証明の根拠なんて何処にも  

拝啓ドッペルゲンガー誰は 誰は君?
蝕まれた存在に 世界は気付かないね
鳴り止まない 醒め止まない奇跡の輪廻が
狂った正解を染め上げてルンパッパ


さて、サビが来ました!
この曲はサビが速いので、歌えているだけでも滑舌が良すぎる、、、と思いました。
それに加えて、”何処にも”のビブラートで心がやられました。
ビブラートの前に入る、音が一回転するような歌い方もめっちゃ好きです。(用語があるんだと思いますが、なんていうのか分かりませんでした、、、)


どうも様子がおかしい月曜日
一つ二つと崩れゆく辻褄が
僕を猜疑する「お前は一体誰だ」と

ちょっと待って
知らない昨日 知りもしない言葉
そうやっていつの間にやら 影は溶けゆく
僕は何なんだろう ねえどうか存在を返して


2番に入りました。
1番の最初と同じように少し語り口調な歌い方に感じました。
”お前は一体誰だ”でハモリや伴奏(?)が一瞬無くなり、囁き声がはっきり聞こえるところもいいんです。

そして、”返して”のビブラートもいいんです。


「生憎様だがこっちはこっちで随分心地が良くて」
「もうあなたの居場所は此処にはない事分かってるんでしょ」
「ねえ奪われたんなら奪えばいいだろ 今度はお前の番だから」
含み笑いで侵略者(インベーダー)は謂う


ここも1番と同様、歌う→語りかける、に変えて表現していました。1番では優しそうな声色だった君(分身)の語り方が、嘲笑うような雰囲気に変わっている所が、今まで信じていた人に突然裏切られて困惑している僕(主人公)を感じる事が出来るのでとても好きです。
特に、”ねえ”の歌い方が笑い声が含められているような歌い方で、鼻で笑うような表現になっていて好きです。

さらに、言わずもがなではありますが、”謂う”のビブラートがとても良きです。


拝啓ドッペルゲンガー君は 君は誰?
嗚呼 混濁と交差して 僕は誰?
まあ そりゃそうか そうだよな
命の椅子は一つだけ

拝啓ドッペルゲンガー誰は 誰は君?
零れ落ちた一粒 乾き果てる前に
誰でもいい 何でもいい
器を下さい 狂った正解が染め上げてルンパッパ


2番のサビです。
1番のサビと比べてあまり変わっていないように感じますが、
”ルンパッパ”が1番と比べて少し巻き舌になっているんです。
ここ一瞬なので、聴き逃さないようにご注意を、、、。


(Pray)それはずうっと続くヒトの業の連鎖
(Pain)委ねあって許しあって 満たされ往く
欠けたピース 無価値のペイン 冀望また愛も
託し合って生まれ替わるイニシエイション


サビと打って変わって、思わずヘドバンしたくなるような雰囲気の部分です。
サビまでは超高音とまではいかずとも、そこそこの高音でしたが急に低くなってギャップを感じられる部分でした。
まふまふさんは高音が綺麗な事で有名ですが、低音は低音で男性らしさが感じられて良い!と思いました。


「僕のほうがちゃんと君を生きてやるから」
「君も次の誰か ちゃんと救わなくちゃ」
「もう分かってんだろ 何をすればいいかさ」
どうか誰か僕に奇跡をくれよ


”分かってんだろ”の部分に、ものすごく軽くがなり声が入ってていいんです!!!
”奇跡をくれよ”のビブラートからの高音に上がるの、ヤバいですよね。
この通りにカラオケで歌おうとして、喉壊したので皆さんは真似しないように、、、。


「拝啓ドッペルゲンガー君は 君は誰?」
嗚呼 混濁と交差して 僕は誰?
もう止まらない 戻れない
どうもこんにちは 君の


”君の”の部分がさっきの”奇跡をくれよ”の部分のおかわりになっていて、ラスサビに入る前の大きな盛り上がりポイントになっていていいんですよ!


拝啓ドッペルゲンガーそれは それは僕
蝕まれた存在に 世界が気付こうが
もう鳴り止まない 醒め止まない奇跡の輪廻が
狂った正解を染め上げるさ
上手くやれよ ルンパッパ(るぅ)

「どうもこんにちは 君の分身です」


”狂った世界を染め上げるさ”から力強い歌い方になって、高音のはずなのにちょっとがなり声っぽくもあって好きです。
あと、”ルンパッパ”が良い。
2番では巻き舌っぽい歌い方になっていましたが、元に戻ったのとハモリの声が少し小さくなった(?)ので協調されてて良かったです。
”ルンパッパ”から”あぁー”と続いているんですけど、そこも高音のロングトーン、なのにキンキンする高音じゃなくて低さを兼ね備えいる高音なのでかっこいいんです。


他のおすすめ歌ってみた

皆さんもご存じの通りまふまふさんは数多のボカロ楽曲の歌ってみたを投稿しています。有名な歌ってみただと”命に嫌われている”、”猛独が襲う”、”ヒバナ”などが挙げられます。

特に”ヒバナ”はそらるさんと一緒に歌っており、まふまふさんの高音とそらるさんの柔らかい低音が重なってて綺麗です!


最後に、、

ここまで読んでくださってありがとうございます!

こうやって、普段聴いている曲を細かく聞くことはあまりなかったので書いていて今まで気づけなかったことに気づけたのでとても面白かったです!
この記事は曲を聴いて私が感じた事を書いただけなので、これが正解!というわけではないです!(ご注意を、、)

実際に、曲を聴いた時に気づいたこと等をコメントしてくださるとうれしいです!


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