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サンレコ フェス 2023

サウンド&レコーディング・マガジンが昨年から開催しているセミナー&展示会イベント 興味はあったのですが昨年は残念ながらタイミングが合わず。今年は無事参加できました。音楽業界関係者を主なターゲットとしているイベントですが、場違い感はありつつも、私が行ったレポートをお伝えします。この記事では、セミナーや展示内容の概要を紹介します。音楽業界に興味のある方はもちろん、サウンドやレコーディングに関心のある人にもぜひ読んでいただきたい内容です。
まあ自分の記録用がメインです

9/23〜9/24の二日間。KANDA SQUARE ROOM & CONFERENCEで行われました。


千代田区神田錦町の複合型オフィスビル、KANDA SQUARE


神田スクエア 入口

入場は無料(登録制)
https://www.snrec.jp/entry/news/srfes2023info
出展企業、ブランドはリンク先参照で。まあ今回は個人的にフリーで見たので、全部網羅はしていません。
(なんでアレを見なかったんだ!って言わないでね)
基本的には見た順です。

有限会社ユーテック

自社製品 Lynics High Quality Vocal Microphone

日本のマイク屋さん。なんかどこかで見た記憶があったんですが、トモカさんとかで売ってるマイクを作ってる会社なんだそう。
マイクの中身の研究製造をしてる会社みたい。
自社製品としてはLynics High Quality Vocal Microphoneを持ってきていました。隣に並んだSM58より指向性が少し強い印象。
(毎度思うけど、こういう展示会で音を聞き分けるのは本当にむずかしい、ダイナミクスだし・・・)

TASCAM

DR-10L Pro

23年8月に出たばっかりのDR-10L Proを触ることが出来ました。
単四2本で32bitフロート ピンマイクレコーダー
別売りのBluetoothアダプター『AK-BT1』を装着すると、スマフォなどからのコントロール(同時に5台)が可能。
さらにATOMOS Timecode Systems UltraSync BLUEでタイムコードも可能
リチウム電池なら24時間いけると。
録音はスライドスイッチの長押しなので、何かの拍子に止まることはなさそう。
マイクロSD録音
単独レコーダーはなんか好きです。
まあここまで小さいとプラグの長さが気になるけれど、これはこの機器に限った話でもないので〜〜。

SONY 360 Virtual Mixing Environment

360 Virtual Mixing Environment

SONYが開発した新しいソリューション。
立体音響スタジオの音場をヘッドホンで高精度に再現!!

そんなまさかぁ〜って思ってたんですが、知り合いから「すげえよ」
って言われたんで、、、、まあぶっちゃけ今回はこれを体験したかった。

5.1chスピーカーセットのなかでヘッドフォンをする不思議な図

まず、専用のセンサーを左右の耳の穴に挿入
5.1chのサンプル音声を試聴
音楽がL、R、センター、Ls、Rsからそれぞれ再生されて、その後で5.1ch再生。
今度はスピーカーから調整用信号音、Pink&スイープを再生
ヘッドホンをして再度スイープ音を再生。
これで専用のProfileができたら、ヘッドホンのハードセンター(?)からピンクノイズ再生。
「おおおおおおおっっっっ」
って思わず言ってしまいました。
ちゃんとセンターから聞こえる!
今度は最初のサンプル音楽を~~~
定位がパキッと聞こえて目の前のスピーカーから聞こえる気がする。。。
C L R はともかくSurrも・・・・・・「ガチか〜」
感動してたら担当者が「ヘッドホンを外してみてください」
ん、確かにスピーカーからは出てない。
これは、すげええ。というかスタジオで作業する意味の半分くらい持っていかれる気がする。
最初の設定こそ難しいハードルは高いけれど、そこさえクリアーすればフルリモートのMAが目の前に迫ってる感。
エンジニアに限らず、監督、プロデューサーにも是非感じていただきたいですね。

iCON

まさに私が見に行った9/24の前日9月23日(土)から発売されたiCONの新しいコントロールサーフェス 『P1Nano』
HUI(USB-C)接続で様々なDAWと接続可能なコントローラー。
自宅でPLATFORM M+を使ってる私としては気になっていたサーフェース。
大きな特徴、今まではDAWの切り替えは、電源のON/OFFが必要でしたが、3種類までは本体表面のボタンで切り替え可能。
4×4(×5レイヤー)のタッチスクリーンディスプレイにはもちろん様々なワークフローを設定可能。
ちょうど8月くらいから、この物理コマンドボタン(正確には違うけど)のいいのないかなあ〜って探していたところ、、これでいいじゃん!
自分のペースで作業ができる時って基本的にはフェーダー一本しか使わないし、割と真剣に乗り換えてもいいかも。。。。
この後もう少しフェーダー数のある物も待機中ってことで、しばらくは要チェックです。

iCON P1Nano+D5(拡張ディスプレー)

株式会社ズーム

お世話になっております。Zoomユーザーの藤林です。
H2から始まって、F8,H6,H1,F1,F8n,H3VR後は・・・・L12
と沢山使わせていただいております。

用途ごとに様々なレコーダー&マイクがあるZOOM

パソコン画面の向こうから、『M2』,『M4』触ってみたいなあっと思っておりました、形状と機能にやられますよね。サイズ感はちょっとゴツいけど、マイクカプセルがしっかり守られてて、良いです。
新しい風防もいい感じです。

っと気がつくと新製品出てるw
今回は『ZSG-1』 ビデオカメラに乗せるショットガンマイクです。
ショックマウント付きですぐに使えます。
珍しく(失礼)レコーダー機能がありません。
『F2』との相性推しでした。
「たぁしかに」
あと、実際に実機触って気が付いたんですが、
『M3 MicTrak』ってこちらもカメラに載せて使ってください!って
いかにもなショットガンマイクレコーダーがあるんですが、これMSなんすね。知らなかった・・・。
ステレオ(2モノ)とMS RAWの同時録音可能w。いやマジか。
担当者さんと『H6』のカプセルと『M2』のマイクカプセルとどっちがいいか?とか話し込みまして、Tシャツまで頂きました・・・・。
今年はInter BEEにも出店するそうなので、是非実際に触ってみてください。っと。

銀一/RODE

どうして・・・・

すみません、写真撮ったつもりで撮れてませんでした。
こちらも日常でお世話になっております、RODEです。

買ったばかりのチャージケースの話もアレなんで、
近々発売予定のWireless PROの話でも。
wireless GO IIからの進化ポイントは、32bitフロート、飛距離がさらに安定、タイムコードジェネ内蔵、内蔵メモリー増強(40時間以上)、TRSコネクタースクリュー化、スマート充電ケース(Central接続可)、Lavalier II×2、MagClip GO、 SC21、などの充実のアクセサリー。
いやこれ欲しい。(使い予定が見当たらないが)
ワイヤレスGO II手放しちゃおうかなあ・・・・。
日本発売は間も無くなので待ちましょう。

他にもrodecaster-duoの発売も間近。
配信系の機材としては非常にコンパクトで、1人で扱う(電車移動とか)
すごく便利です。
物欲が止まらない。。。。


TAC


学生さんに熱心に解説してたソフトが気になったので、その後で説明を受けました『Audio design desk』
効果と音楽を貼り付けるDAWの補助的ソフト。
例えば、よく使うHfxをプレイリストにして映像を再生しながら「1〜0」を押すとプレイリストから音を貼ってくれる。音付け応援ソフト。
MIDIで外部のキーボードに設定も可能。貼り付ける音は単純にファイル頭ではなくて、任意のマーカー(基本はピーク)をそこに当ててくれる。
もちろん手動での移動も可能。
あと、気に食わなければAIが同じような音を持ってきて、同期して貼ってくれる。
Protoolsのマーカーでポチポチしてそれに合わせて貼り付けしてる人は(私の事)、手間が相当短縮できます。
元々効果音の制作してる会社が作ってるので、一週間に一度ライブラリーが追加される。ってえ?ま?

Audio design desk

できたタイムラインはProtools他にエクスポート可能。
ちなみにProtoolsはAAF経由なので、ファイル名もProtoolsに反映されます。
で、これまたAIで音楽貼り付けもできるっと。
権利はオールライツ。ってええええ。
時代についていけない・・・・。

AVID

昨年末にでたMBOX STUDIOですが、まだ触ったことなかったので触ってきました。
でかい2つの目玉が特徴です。

MBOX STUDIO

左の目玉は押すたびに1〜6のインプットの入力レベル調整の切り替え。
回すとレベルコントロール。
右はモニターコントロール。
嬉しいのはBluetoothの親機になるので、すぐにBluetoothイヤホンでの確認ができること。
あと、意外なのはトークバックボタン(ほぼHP用)があること。
このサイズ感では珍しい。
可能なら6OUTあると可能性が高くなるんだけどなあ。。。とニッチなこと言ってみたり。

BITWIG STUDIO


ここでもTシャツ貰いました(今日着てる)

ベルリンに本社のあるDAW 基本的な波形編集、MIDI編集、タイムストレッチの他に、LFOのコントロールをビジュアル直感的なカーブを描く事で表現できるので、かなり細かい調整がシンプルに可能。
まさにサンレコフェスだからこそ出会えたソフトって感じでした。


まとめ

一応現場で聞いた話をできるだけ書きました。
やはり機材に触れないとわからないことがたくさんあります。
と言っても現場モニタリングが苦手なんで、アナログ機器とマイクの聴き比べがあんまりなかったのはご愛嬌で。

行ってよかったです。
11月15〜17日のInter BEE 2023がますます楽しみです。
(今年も行けるといいなあ〜〜)


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