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チームワークが高まる話し合いの進めかた⑤-アクションの選定と実行-(伊藤)

こんにちは、SOUNDコーチ養成講座・講師の伊藤隆慶です。
(自己紹介はコチラ

本記事では、「SOUNDメソッド®」のSTEP5:Driveによって、具体的な打ち手の効果を高める、話し合いの進めかたを説明します。
テーマは「アクションの選定と実行」です。

※「SOUNDメソッド®」は、以下の「S、O、U、N、D」の5つのステップで進めていく、話し合いの手法です。

「SOUNDメソッド®」の各ステップ
©Authentic Works inc.

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1.打ち手・施策を実行したあとが続かない

STEP4:Negative Checkで、抵抗・摩擦の要因を洗い出し、いよいよ具体的な打ち手を話し合う段階になります。
ここまでに現状を共有し、目指したい理想の状態を創り出し、現状と理想のギャップを生み出している構造と、抵抗・摩擦の要因を丁寧に話し合っていると、具体的な打ち手を決めるのはそれほど難しくないかもしれません。

しかし、取り組む課題が複雑かつ難しい状況においては、一度決めた打ち手がうまくいかないケースがあります。
そして打ち手の効果が実感できない状態が続くと、停滞や諦めの雰囲気が高まり、課題に向き合い続けることや行動自体の頻度が低下していくことにつながります。
あなたの組織・チームでも、以下のような状況はありませんでしょうか。

  • 打ち手・施策がやりっぱなしになり、気づいたらなし崩しになっている

  • 振り返りの機会を設けられたとしても、うまくいかなかった表面的な理由や犯人捜しに止まり、次の打ち手に活かせていない

  • 想定していた状況の変化や効果が得られず、次々と異なる施策を打ち出すことで現場が混乱し、モチベーションが低下している

打ち手を決める際には、何を実行するかだけでなく、実行した後にどうするかを、あわせて話し合えていることが重要です。

ここからは、理想の実現に向けたねらい目に対する、アクションの選定と実行の進めかたをご説明します。

2.進めかたの解説(STEP5:Drive)

「SOUNDメソッド®」の中では、5番目のステップとして、アクションの選定と実行を“Drive”としています。

(1)実際に取り組むことを決める

具体的な打ち手やアクションのアイデアを出す時は、比較的どんな方法でも構いません。
例えば、ブレーンストーミングのように一人一人が付箋紙に打ち手の案を書いて貼り出すなどでもけっこうです。
そして、いくつか打ち手の案が出てきたら「すぐやる」「継続検討」「やらない」などに分類して、やることとやらないことを明確にします。
「すぐやる」としたものは、いつ誰が取り組むのかを決めて、「継続検討」は次回のミーティングなどで議題とします。

(2)振り返る機会をつくる

すぐにやる打ち手が決まったら、やったことの振り返りの機会として、次回のミーティングの日程を設定します。
日程を検討する際は、その時点でどこまで進むか(打ち手が完了している、進行中など)をある程度考慮した上で、取り組む課題の解決が進むように日程を設定します。

(3)実際の事例

私がミーティングの進行をさせてもらう際に、具体的なアクションを決める時は「そのアクションに取り組むことが、理想の状態に近づく感じがありますか?」と問いかけさせていただいています。
加えて、アクションを決めた後は、取り組んでみてどうだったのかを振り返ることで、何がうまくいったか、何が困難さになっているかを明確にし、メンバー同士の承認と次の打ち手に向かっていくモチベーションを高めています。

(4)“Drive”で注目する観点

具体的なアクションを話し合う時は、誰が何に取り組むのかを明確にすることに加えて、その打ち手が現状を目指したい理想へ引き上げるように感じられるかの観点で、アクションを選定します。
そして、実行したことによって何がわかったか、実行できなかった場合は何が妨げになっているかなどを、振り返る機会をつくります。
アクションによってわかったことを次にどう活かすという視点が重要であることを、メンバーと合意しながら課題に向き合っていきます。

3.まとめ

本記事では、SOUNDメソッドのSTEP5:Driveによる、話し合いの進めかたを説明しました。
実践のポイントは以下の3つです。

  • 理想の状態に近づく打ち手になっているのかの観点で、アクションを選定する

  • 「すぐやる」と決めたアクションは、いつ誰が何をするのかを明確にする

  • アクションが成功することだけでなく、振り返りで学んだことを次のアクションへつなげる

今回の記事は以上です。
話し合いで決まった打ち手や施策がうまくいかないことに課題を感じているみなさまにとって、一助になれば幸いです。

4.参考リンク

話し合いをサポートするツールや、より深く学びたい方は、あわせてコチラもご覧ください。

《SOUNDカードWEBページ》
https://www.soundmethod.jp/

《SOUNDカードのメディア紹介》
『カンニング竹山の一番研究所(2024年1月20日放送回)』
https://www.youtube.com/watch?v=e8-hApeMi1o&list=LL&index=2

《SOUNDコーチ養成講座(初級編)》
https://www.authentic-a.com/sound-coach-basic

《SOUNDコーチ養成講座イントロセッション》
https://www.authentic-a.com/sound-coach-intro

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