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転校生はアイドル 十二話

まえがき

そういえば、小説を書いている時に使っていたハンドルネームは野菜の音です。
本名からとったんですが、昔の私はセンスの塊だと思います。
#昔の自分って天才
そんなこんなで本編開始です。

本編

友達って誰なんだよ…。
オレは自分の部屋の扉の前でため息をついていた。
とりあえず扉を開けなければ分からないし開けるか
「あ、光ちゃーん。お邪魔してまーす遥でーす。」
「翔もいるぜ!」
何でこいつらいるんだよ。ホントに邪魔だし、某幼児向けアニメの悪役みたいな紹介を
しやがった。逆だろ。
「何であんたらがここにいるんだよ」
オレの目の前には茅ヶ崎と桐生がいた。
「別にー。暇つぶしに寄っただけー」
相変わらず面倒なやつだな。どうやったら追い出せるのか…。
「じゃあ、帰るんだパツキンコンビ!うるさくて寝れやしないよ」
いきなり流暢に喋るやつがいたので驚いたが、ピロの声だった。あのインコいつの間にそんな言葉を覚えたんだ。
教えた覚えは無いぞ。
「な、何?気持ち悪っ!何この鳥。何か気味悪くなってきた。帰ろ!翔」
「あ、あぁ。」
2人はカバンを持ち部屋を出た。そして家のドアがバタンと閉まった音が聞こえた。
やれやれ2人は何のために来たのか…。
「ありがと。ピロ」
「ただ文句を言っただけ」
ピロはそう言うと巣箱の中に入っていった。
そういえば、何でこんなに流暢に喋るんだ?オレは考えていると
ベッドの横にあるパソコンの周辺に鳥用の餌が散らばってた。
多分、YouTubeで調べながら餌を食べていたんだな。
はぁ…。掃除させるなよ。
1日が長かったな。

「はぁ、めんどくさいな」
何で休日なのに部活があるんだよ。今日は美香の付き添いでダンス部に行き。終わり次第新しくできた喫茶店に行こうと思ったのに
先輩に捕まり部室に連行された。ちなみにうちの学校は中高一貫校で
部活は高等部の生徒と一緒にやるのだ。
「ひかりーん。退屈そうな顔しないでよー」
先輩こと坪井朝日がオレの頬をつつきながら話しかけてきた。
「そもそも、うちの部活は休日はやらないって言ってたじゃないですか」
「言ってないもん。補習終わって美術室が開いていてひかりんがいたら誰だって部活やるしかないって思うよ」
「え?先輩が開けたんじゃないんですか?何で美術室は開いていたんですか?」
「知らなーい。幽霊か何かが開けたんじゃないの?」
「誰が幽霊ですか。そういうの信じているから毎回物理の点数が低いんですよ」
この人は…。確か「村瀬真守」とか言っていたな。今年入ったばっかの高等部の教師で女子に異様な人気があると聞いたことがある。
どの生徒も「ムラッセ」と呼んでいる。
「あ、ムラッセいたんだー。影薄いよー」
「ついさっき戻ってきたんですよ。茅ヶ崎さんに呼び止められてたので時間がかかっちゃったんですよ」
ん?何で茅ヶ崎がムラッセを呼び止める必要があるんだ?オレは気になって
聞いてみることにした。
「なんで呼び止められたんですか?」
「確か…。あ!木戸さんに会ったら二階の階段の踊り場に来てって伝言を
預かったんだよ」
その言葉を聞いた瞬間オレは嫌な予感がして、急いで支度をすると美術室を出た。

あとがき

加筆のたびに思うのは昔の自分は面白い作品を作れるよね。
基本的に接続詞や符号の修正くらいしか直す要素ないもの。
まぁ、そんなこんなでまた次回お会いしましょう。

#小説
#転校生はアイドル

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