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転校生はアイドル 三話

まえがき

三点リーダー(…)と歪み伸ばし棒(〜)の多用が多すぎてブチギレそうな私です。
#いい加減にしろ12年前の自分
加筆修正の大半が三点リーダーを消すことに時間を使ってることに腹が立ってきます。
散歩してる時にやることがないからAmazon MUSICを聞きながら編集作業をしてるので、蚊に怯えています。
ということで本編が始まります。

本文

――『10年前』――
「おかーさん早く早くー」
「はいはい早く行きますよー」
「おかーさん前から車が!」
「え?」

バンッ!

目の前で頭から血を流して倒れていたのはオレの母だった。あの時はまだ自分の事を「私」
と呼んでいた。
母は一命を取り留めた物の記憶喪失になってしまい。病院で面会をした時も
「おかーさん大丈夫?痛くない?」
「あなた誰?私は子供なんて産んだ事も無いよ。あなたの顔なんて見たことも無いよ。
出て行ってよ!院長さんが私を救ったの!あなたは面白半分で見に来たんでしょ!二度と来ないで!」
母にそう言われてすぐに病室を出た。
帰り道は涙が止まらなかった。
それからは今までの明るい性格を封印して真逆の性格になった。

ピピピピ――

アラーム音で起きケータイをたぐり寄せるとケータイは鳴っておらずピロがアラーム音の
真似をしていた。
「あっ!起きた。やっぱりこれが最適なんだー」
「うるさいアホ鳥。と言いたい所だけど今回は丁度良い所で起こしてくれたから許す」
「もしかしてまたあの夢を見たの?もう忘れなよ」
あの夢続きは母親が院長と結婚しオレの事を忘れて別の家庭を築いている。
「あぁそうだな」
着替えて下の階に下りた。

「おはようございます」
「あら?休日なのに珍しいね。雨でも降るんじゃないの?」
叔母さんが不思議がるのも当然だと思う。普段は正午過ぎに起きるのだから。
「いや人間生活を振り返ろうと思ってね」
叔母さんが不思議そうな目で見てきたので慌てて目を伏せた
「あっ!もしかして囲君とデート?若いねー」
「叔母さんつまらない冗談はやめて下さいよ」
「じゃあ誰の所に行くの?」
何で出かける前提で聴くのだろうか。
とりあえず原田の家に行くか。ある人に頼まれていた事を伝えるのと菊谷に聞きたいことがあるし。
「原田の家に行くんだけど」
「原田?あぁ近所の本屋の店長の息子?友達なの?」
「友達と言うか同じ学校なんだけど」
叔母さんは驚いた表情で
「へぇーあの子愛想が良いしありがとうって伝えといて」
「いつか伝えとくよー」と言い自室に戻った。

クローゼットから前買った紫のフード付きパーカーと履き慣れているジーンズを履いた。
飯は原田の所で食べればいいか。
「いってきます…。と言っても叔母さんはテレビ見ているだろうから気付かないか」

「用事って何だ?」
オレは原田の家でパフェを食べていた。
「用事?えっと何だっけな。とりあえずパフェのおかわりある?」
「ん。了解」
「確かに凄い美味いねー図書館に喫茶店作れば儲かるんじゃない?」
「無理だよ。てか先生食べ過ぎると太りますよ?」
先生はムッとしていた。でも先生は太っていなかった。
やはり胸に栄養が往っているのか。
「ていうか菊谷はどこに行ったんだ?」
「テレビ番組の収録に行ってるみたいだよ」
仕事か中学生なのに大変だな。
「ほい。食べ過ぎると牛になるから気を付けろよ?」
原田はそういうと先生を見て鼻で笑った。
「海君?そういうのは失礼だよ。だから彼女が出来ないんだよ?」
「家から追い出しますよ?」
「ごめん許して?」
三十路を過ぎた女が猫撫で声で許しを乞う姿は食欲が失せそうだ。
「話が脱線したが用事って何だ?」
「あぁ。田宮沙羅って知ってるか?」
「田宮沙羅。ゲー研部の紅一点であり卯月悠樹との恋愛疑惑もある。他の情報については
この資料を見ておいて」
原田が分厚い資料を取り出してオレに渡してきた。
「よくこんな情報集められるな」
「ゲー研部の仲間なんだし知っていて当たり前だろ?」
先生は住所欄を凝視していた。
この人追い出された時用に移動先を見ているな。
「ソイツがどうかしたのか?面白い情報があったら教えてくれ」
鬼気迫る様な表情で聞かれても困るんだよな。
「『ストーカー被害があるようだから何とかして欲しい』だとか言ってたから何とかしておいてくれ。じゃ用事はこれだけだからじゃーね」
パフェを食べ終わり身支度を始めていたら
「じゃーねじゃないよお前も付いて来い」
「何で?一人で行けばいいんじゃないのか?面倒だしオレはパスしたいんだけど」
コイツの魂胆は分かっている尾行に付いて来させてオレの情報を根堀り葉堀り聞いてくるに
違いない。
「お前といた方がカモフラージュになるから。来てくれるよな?」
「あぁ何だ。そんな事か。分かったよ行ってやるよ」
何か引っ掛かるがとりあえず付いて行くか。

「何で場所まで分かってるんだ?」
「企業秘密。聞きたいなら情報を提供してからだ」
面倒な奴だな。
とりあえずストーカー犯を捕まえれば問題ないのか。
田宮は買い物帰りなのか手に紙袋を沢山下げている。
「へぇインドアなイメージあったけどオシャレとかに気を遣ってんだ」
原田は女を何だと思ってんだろう。
「あっ!あの男だろ?」
「ん?あぁそうだなあの角を曲がって5秒数えたら追いかけるぞ!」
「了解ってかあの容姿でストーカーって変わってるな…」
「まぁそうだなとりあえず捕まえるぞ」
「分かったよったく今日は家で引き篭っておけばよかったな」

ストーカーと呼んでいる男の容姿はカジュアルな服装にヘッドホンを装着している。
「喰らえ!」
原田がストーカーにドロップキックを当てた。
「ぐわぁぁぁぁ――」
男は気を失った。声に驚いたのか田宮が振り返った。
「原田君?何でいるの?てか何しているの?」
原田は気を失っている男に何処から持ってきたのかも分からない縄で縛っていた。
確かに「何してるの?」って言われても不思議じゃない状態だ。
おまけに同じ部員で更に目付きの悪い少女――って自分の事はいいか。
「えっと前にストーカーされているって言っていましたよね?田宮先輩」
「まぁ…そうですけどここまで強引にやられるますとねぇ。凄く気の毒に見えてきてしまって」
結果オーライって事を言いたいのかな?
それにしても散々な一日だった。
明日は学校があるし遅刻しないように早めに帰って寝るか。

あとがき

まえがきで書いたことと被るけど文章の質は問題無いけど装飾に個性を出しすぎだ
#12年前の自分よ
本編に触れますが、会話劇が多いのがラノベって感じして読みやすいよね。
#昔の自分はプロット書かずに書いてるんだから天才だよ
加筆修正はスマホでやっているんですが、半角の疑問符と感嘆符も全角に戻したり一部矛盾が発生している部分を直しています。
スマホだと修正が大変なので今後は文章以外はパソコンでやろうと思いました。
会話劇が多いので情景描写を加筆してます。完結したらnoteの賞レースに応募してみようかな。現段階で15話くらいまで出来てますが、テコ入れの水着回が入ってたので実質16話くらいのストックがあります。
#何のテコ入れだ
20話を目処に完結させて、まだ残ってるストックの小説も完結させたいですね。
ネット小説界隈でいうところのエタってる(エターナル=永遠の意味から分かる通り完結せずに終わってる作品のこと)状態なので完結させて一つの実績にしたいです。
ということで長くなりましたが、最後まで拝読いただきありがとうございます。
また次回お会いしましょう。

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