友人とそれ以前の境界
友人のひとりに対して、LINEの返事を明らかに少なくしたり、こちらから送ることがなくなったり、何気ない話題で声をかけることがなくなっている。
不義理をしているという自覚があり、時々思い出しては悪いことをしているだろうかと思ったりもする。
けれどその度に、すでに自分がされた不義理を思い出し、関係の修復に勤める気力が削がれてゆく。
何かをしてあげたいだとか、これを教えてあげたいだとか、この話を聞いてほしいだとか、そういうことを思わなくなって数ヶ月。
最初に記した『友人』という単語