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私の中の柔らかい場所18

リヤドに帰り夕食を食べた後、海の街に向かう為に適当なアパートメントを検索サイトで探しはじめた。
モロッコのwifiは弱くページの表示も遅く、日本にいる時の様に検索できずにイライラしてきた。

そんな時にモハメドから連絡が入った。
「今日は夕方何処に行っていたの?」と聞かれた。

「夕陽を見に行ってた。」と返すと間髪空けずに「誰と?」と言われ「友達と」と返すと間髪空けずに「Fuck You」と送ってくるやいなや、彼が知ってるであろう全ての女性への軽蔑的な言葉のメッセージが送られてきた。

一瞬どういう事か分からなかったが、私とタカユキが砂丘にいた時に、通ったバギーの運転手がモハメドの友達で、そこから伝わったのだろうと思った。

「尻軽女‼️」
「お前はリヤドのスタッフ全員ともFuckしたんだろ?尻軽女!」など、よくもまあ想像でここまで言えるなと、恐ろしいやら呆れるやらであった。

たまたま砂漠を散歩中に日本人の旅行者と会ったと話したが、彼の頭の中は浮気女への恨みと妄想で何を言っても通じない感じだった。

「そんなに私を信じられないなら、もう終わりね。
私はもうすぐ別の街に行きます。今までありがとう。あなたの幸せを祈っています。」

と送信して、彼のメッセージを拒否設定にした。

丁度、モハメドには結婚を迫ってこられて怖さと疑いと面倒くささ感じていた。
日本人の彼とはキスはしたけど、モハメドが言うような事はしていない。

沢山の暴言を吐かれたし誤解されたままは気分が悪いが、モハメドと離れるきっかけができてホッとした自分もいた。

すぐにタカユキにメッセージをした。

「明後日に砂漠を経ち、海の街に行かない?」

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