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私の中の柔らかい場所 12

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砂漠の朝日を見た後、ラクダでリヤドに向かった。

昨日砂漠に向けてラクダを引いてくれたキャメルマンは、黙々とまたラクダを引いてくれた。

昨晩あった事を知っているのか知らないのか

しかし彼の時々ラクダの様に大きな透き通った瞳で見つめられると、全て見通されている気がするのだ。

彼の少年の様なクリクリとよく動く茶色の瞳にじっと見つめられたら、外国から来た殆どの女性はノックアウトされてしまうのではないか。

頭に分厚く巻かれたターバンと小さな顔と、決して背は高くないが均衡の取れた薄く筋肉の付いた身体つき。

そんな彼の後ろ姿をボーッとした頭でみつめながら、リヤドに着いた。

彼に心ばかりのチップを渡した。

彼は躊躇いなく、しかしがっつく事も無くスマートに笑顔でチップを受け取った。

いつまでいるの?と英語で尋ねられた。

四日間位かな。この近くに住んでいるの?

そうだよ。もしかしたらまた会うかもね。

ここにラクダを連れてくる事があるからね。

リヤドの前は、沢山のラクダの停泊場?になっている様だった。

See u ‼️

彼はチャーミングな笑顔でラクダを引いていった。

散々今まで脳内でイメージしてきた待望のサハラ砂漠に、4日程滞在する事にした。

しかし気が向いたら、もっと滞在するかもしれない。

一足車で早く戻っていたモハメドが、明日は市場がある日だからリッサニという街に行くよ。

疲れたでしょ、しばらく休んで。

もしよければ、後で4WDで砂漠をドライブしよう。

後で連絡するから。

そう話すと何処かに去っていった。

彼が去っても、私の中には彼の身体の感覚が残っていた。

一度覚えると逃れられない様な、快感の波が身体に刻み込まれたのだ。

きっと今晩もモハメドと身体を重ねるに違いない。

そんな期待と、はしたなく男の身体を求める自分の欲への罪悪感で一杯になった。

しかしそれを掻き消す様な昼間のサハラ砂漠の暑さが、頭でモヤモヤ考える事、そんな事はどうでもいいと思わせた。

思考力を失って、暑さで気怠い中で朝食を口に運んだ。




----------只今、砂漠の民とラクダ達を救う為のクラウドファンディング挑戦中です‼️-----------------

また近い将来戻ってくるであろう観光客の皆様をもてなす為に、メルズーガのベルベル人達はお客様を乗せられる飼い慣らしたラクダ達と共に、何とか食い繋いでいきたいと思っています。

お願いばかりにはなりますが、引き続きのご支援、広報よろしくお願いします🤲

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