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暦は自然環境を観察するものさし

大雨が続きましたね
長崎を出て札幌に向かう時、前日の集中豪雨で佐賀・福岡の高速道路が一部通行止めになり、福岡空港まで辿り着けるかハラハラしました。

札幌もほぼ雨模様。
仙台に移動してからも続いてます。
東北ではめずらしく秋田に大規模な集中豪雨で被害も甚大なようです。どうか1日も早く復旧されますことをお祈りします。

九州に住んでいると、やはり水害は多く、長崎県では長崎や諫早、雲仙など大水害に見舞われることも記憶にまだ新しいところです。

半夏雨(はんげあめ)

半夏雨(はんげあめ)とは、
夏至から11日目頃に降る雨は
大雨になることが多いことを表しています。

確かに、七夕前後や7月25日前後は
大雨になることがとても多いですね。
梅雨は後期になっていくと、雨が激しくなっていきます。無事に過ぎ去って行くように、「送り梅雨」と祈りを込めるそうです。

【和暦でゆたかに】(夏至末候〜小暑初候)

「半夏生(はんげしょうず)」
半夏はカラスビシャク。
田植え後の畦にニョキニョキと
生える仏炎苞が季節を知らせます。
夏至から11日目頃に降る雨は
大雨になることが多く、
半夏雨(はんげあめ)といいます。
梅雨の後期になるにつれて
激しくなるので「荒れ梅雨」。
時に大きな被害をもたらすことがあるため、
無事に過ぎ去ってくれるよう、
祈りをこめて「送り梅雨」。

文章・39イチロウ、画像制作・高月美樹

強まる異常気象

年々異常気象になってきているのは誰もが感じています。地球の自然環境が変わってきていて、暑すぎる夏、寒すぎる冬、子供時代のあたりまえからは程遠い気候になってきました。
このままいくとどうなるのか?
いまわたしたちは何を選択したらいいのか?

ほとんどが人災だともおもうのですが、環境問題も正しさがぶつかり合って、どこから手をつけたらいいのか途方にくれてしまいます。

島原半島ののどかな風景

暮らしと季節は繋がっていた

にっぽんのいろを道標に、高月美樹さんに出会って和暦に出会いました。

四季の変化に恵まれた日本の人々は、中国の暦法がもたらされるはるか以前から、精妙な自然暦を持っていたと推測されています。昔の人々は風や、空の微妙な変化を読みとることで危険から身を守り、どの花が咲いたらどの種を蒔くというように、正確に呼応し、つながり合う自然界のサインを読みとり、農耕や暮らしにもっとも適したトキを計ってきました。

高月美樹著 和暦日日是吉日より

自然を暦として生きてきた日本人の感性を取り戻すことができたら、この行き過ぎた自然環境の乱れを取り戻すことはできないのかしら。そんな淡い期待を持って、もっと日本の伝統色を知り、文化を知り、リズムを身につけたい私。

「臨界点を超えた異常気象を
暦の力でなにかできないのでしょうか?」
イベントの打ち合わせ中、そんな問いを美樹さんにしてしまいました。

和暦研究家 高月美樹さんは師匠です!

暦は膨大な統計学で、ものさしになる

ご自身を観察者といつもおっしゃる美樹さんは、暦はものさしになると。
いままでの膨大な時の流れの統計学である暦をものさしとして、今年を、来年を測っていくことはできると。


去年は初夏の花が早かった。
今年の桜は暦通りだったね。
暦を知って、その基準で観察して感じよう。

ひとりひとりが《暦というものさし》をもって日々を感じて行動し生きること。
それが自然のリズムで生きる調律をしていける可能性があるのでは。

やはりわたしは期待をして生きていきたい。

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