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口コミ不評のチビギター買って幸せになったお話し。セピアクルーW60のちょと間抜けでお手軽な僕の相棒について。

結論から言えば暇つぶしには最高のギター。ただし本格的な方はご遠慮いただきたい。

 少し前におっさん達がギター復活したり、若者のバンドブームでギター人気が上がった頃に激安でちょっと話題になったセピアクルーのフルサイズのギターは正直評判が悪かった。そのタイミングでこれまたNET通販で子供用にという書き込みが増えたセピアクルーのミニギターW50も子供のおもちゃ以上ではなかった。子供がギターごっこをするのに、弾けないけど持ってるだけで満足。そんな類の書き込みを多く見かけた。
 そのあとに登場したミニギターセピアクルーW60が「大人のおもちゃ」としてはかなり遊べるので世間の評価を少し変えたいなと思って急遽Noteに書き記してみる。ただし、チューニングは狂いやすく、弦のテンションが弱く、またオクターブチューニングなんて合わないので開放弦と高フレットでの音程もかなり曖昧ですので、本格的にステージやレコーディングとしては不向き。では何故そんなものをお勧めするのかとこれから書き綴ってみます。
 まずは異常に軽いこと。次には異常にちっちゃいこと。それから音が小さいこと。そしてちょっと間抜けで愛嬌たっぷりなのでお気軽なこと。そして最大のポイントはそれでも、意外とそれなりにしっかり使えること。前述のマイナスポイントが納得できれば、思った以上に使えて、小さくて軽いので、毎日15分でも触っていれば少しずつ体に馴染んで、昔取った杵柄でまたギターが楽しくなってくるというポイントは、高級なギターを買っても放置されて使わないよりも100倍楽しい相棒になってくれる。


おっさんのウクレレブームに羨望の眼差しで


 おっさん達の間でウクレレが流行って、ポロローンポロローンとつま弾きながら昭和歌謡を口ずさんでいる風景を目にし、羨望の眼差しで眺め、そしてまた昔懐かしい昭和のフォークソングを弾き語っているおっさん達も見かけた。ウクレレの小さくて軽くてお手軽な印象は僕の心を鷲掴みにし、また懐かしいフォークソングを弾き語っているおっさん達を眺めながら、そこまで本格的には僕にはできないけど、もっとお気軽に、お手軽に弾き語ってみたいとは常々思っていた。
 ウクレレも良いけど、今から、一からウクレレのコードを覚えるのも気が進まず、4本しかないから覚えるのも簡単だよとはいうけれど、折角ならばウクレレサイズのギターは無いのかとNETを徘徊してみた。
 いわゆるミニギターというジャンルのギターは、フルサイズが全長1,000ミリ程で、スケールと呼ばれる弦の長さ650ミリに対して、ヤイリ製のミニで895/580ミリ、ヤマハ製で857/540ミリ。かたやウクレレでは530/345ミリ。この様にミニといっても全然小さく無い。色々徘徊していると前述のセピアクルーからチビサイズの760/480という各メーカーのミニギターよりもさらに小さいW60というモデルを見つけた。しかし悪名高きセピアクルーであり、しかもこのサイズはセピアクルーでしか見当たらなかった。先にセピアクルーのW50という似たサイズのモデルがあったがこちらは評判がよろしく無いけれで、それの進化版でW60という型番に変わっていた。ウクレレにも種類があっていわゆるウクレレで思い出すあれはソプラノウクレレというらしく、それよりもひと回り大きなテナーウクレレと同じようなサイズなんんだとか。


想像以上に評判以上に遊べるチビギター


 NET口コミでも悪評高く、すぐにチューニングが狂う、ピッチが合わない、音がよろしく無い。そんな中でYouTubeではセピアクルーのW60をこよなく愛する方々の動画が数える程しかないがアップロードされていた。チューニングなんて合わせればいいじゃ無いか、使い込んでいくうちに慣れてくるさ。そもそも遊びのおもちゃなんだから楽しんだもの勝ち。結構クラシックギターばりにチョーキング織り交ぜてアコギソロを奏でる動画も見つけた。流石にあれだけチョーキングしまくると一流のエレキギターだって頻繁にチューニングさせられるよな。そう思いながらいろんな動画を見ていると、セピアクルーのくせに、セピアクルーの割には、実売7,000円の割には意外としっかり作っているとのこと。流石に各部品は最低レベルのものを使ってこの値段なので、そりゃピッチもチューニングも狂うよな。そんな感じなので購入してからペグからナット、ブリッジを高いものに交換して、フレットもきちんと紙やすりを当ててる人も見かけた。
 実際には僕の使い方ではコードをつま弾きながら弾き語るだけなので、日に日に弦もギターも馴染んできて2〜3曲はチューニングのズレも気になるほどでは無くなって来た。お風呂上がりに、晩御飯の少し前に、ちょっとした時間の15分くらいでちょっとギターを手に取り1〜2曲口ずさむ。そんな日常の愛しの相棒が我が家に仲間入りしました。セピアクルーでしか出てないこのサイズ、他のメーカから出てない最大の理由は、このスケールでは弦のテンションが足りない、つまり音は間抜けだしテンションが足りなくチューニングがズレやすい。と言う事なんだろうと想像する。そして本来であればフルサイズの6限開放弦がEのところを音程をあげてGとかAにするべきなんだと。確かギタレレあたりの開放弦はAだったように思う。そこをそんな難しいこと言うなよ。昔、ブルースの世界でホンキートンクという調律のちょっとズレた間抜けなピアノから発展したジャンルがあったはず。詳しいことは知らないけれど、そんな楽しみもあるんではなかろうか?


ポンコツの僕にぴったりのちょっと抜けたゆるーい音色がなんとも愛しい

 ギターテクもショボくて、歌声も拍子抜けなそんな僕に、ちょうど寄り添ってくれる、ちょっとゲージテンションの緩い、ボディの鳴りも4畳半ぽく、ぷっくら飛び出たおっさんのお腹にちょこっと乗っかっている、なんとも愛しいチビギターがちょうど良く、気負いせずに、家族をよそ目に、四半世紀昔に嗜んだフォークソング達を口ずさむ、なんとも心地よく緩〜い時間が楽しくて、お小遣いを貯めこんで気合を入れて頑張って買ったギター達には一切見向きもせずに、部屋の片隅で輝くメタリックボディーは鎮座しているけど、その脇で塗装の緩い、ナチュラルウッドの素朴なちっちゃいボディが誇らしげに僕の方を見つめている。
 立派なギター達であっても買ってから数回しか手にしてないエレアコギター、エレキギターも電源を入れることを忘れたアンプもリズムマシーンも、この愛しのチビギターには敵わない。使ってナンボ弾いてナンボ。おかげでわずか1カ月足らずで日々の歩みも遅いけれど、ちょっとずつちょっとずつ、ギターのある楽しい暮らしを謳歌してます。7,000円で買えるギターのある暮らし、音色は気を抜いて気軽に楽しもうよと歌ってくれてます。

 恐ろしいほどにゆるーく、音程も外れる僕の演奏風景を、ちょっと小馬鹿にしながら、笑ってやってもいいよ、という方はちょっと動画を覗いてみて下さい。小っ恥ずかしいですけど、楽しんでいることだけは伝わるんじゃ無いかと思います。下手すぎてもいじめないでくださいね(笑)

↓チビギターで松山千春「足寄より」を歌ってみた
https://youtu.be/DuVFHE-M7rw

↓チビギターで松山千春「空〜翼を広げて」を歌ってみた
https://youtu.be/oJxhh4jeLt4

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