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鏡よ顧みよ鑑さん

人によって読み方が違うんだろうなぁって
想像するだけでわくわくする
ちょっと奇妙な今日のタイトルと
それに萌えるわたしが案外と好きですね。
ふふふ

小さなころから字を書くのが好きでね
人が字を書いているのを見ているのも
自分に向けられて書かれた字を眺めているのも好き。
そして漢字と言うもんが好きなんですね~

もちろん、
読めない、書けないものは大量にございますが。
小さいころに

字から想像してみーだかね(みなさいまし)

って愛するおばぁが言っていて
小学校2年生で
何となく意味が分かるっていう程度の漢字が
どっと増えたころから
人の名前に当てられた漢字を通して
その名前に込められた愛を見つけるのが楽しくなった
中学生になって
小説を読むようになってからは
紡ぎだされる文章にハメられた漢字が表現する奥深さみたいなのに
きっちり私がはまってしまった感じ。

で、今もそのまま生きているのであります。

一つの言葉採ってもさ、
音声では受け取りきれないことが
漢字にすると、
むしろ字にするとよく見えてくる。

最近だと、値段の表記を
『円』ではなく、『縁』ってする方も結構おいでだし。
わたくしめは、お金は回してなんぼ!っていう
絶賛ぐるぐる主義ですから、
円滑の円。
据え置き。

でも、こうやって当てはめられた字を見ると
なるほど、そうなのね。って
暗号を解読するみたいに
平面を立体化させることが出来て嬉しい。
楽しい。
大好き。

え?

小さい頃って
無駄にバカとかアホって言葉がピュンピュンしてて
その言葉に色んな意図があることも
なんとなく理解しながら
遊び道具のように使っていたと思うのです。

わたしも、そんな中に身を置いてて、
ある日、バカは【馬鹿】って書くと知ったとき、
結構、衝撃的だったのを覚えておりまする。

なんで?
なんで馬と鹿なの?
え?馬と鹿はバカなの?

っていうシンプルなスパイラルに潜り込んでいたのですが
それをすすすっと解決してくれたのは
愛しのオズゥ(祖父:おジィ)。

『頭の悪い殿様がな、鹿を見て馬って言いなっただがん。
 だけん、そげな見当違いなことをバカて言うだがん』

高校生になってから
言葉の語源ブームが到来したときに
自分でも調べましたが、確かにそう書いてあった。
(決して、疑ってはないからね! 目を細めて背後から見てこないでね…拝)
それだけが語源由来ではなかったけど、

馬と鹿のスパイラルを解決してもらったときに
オズゥとおばぁがともに言っていたのは
【馬鹿にされた。とか、馬鹿にするな。って言葉は、
 思ってても使っちゃならん。】
っていう事。
これは、わたしのなかでは本当に大切な教えをいただいたなって
なんどもなんども思うし、噛みしめてる。
ずいぶん染みている。
自分を冷静に見る秘訣、そして人からどう思われているのかを知るすべ。

『だけんな、バカにするなて言うのは、
 自分が馬だに(なのに)、鹿って言われたことに腹立てる姿だけん』

『心で思うのはええだけん(良いから)、
 だいって(かといって)口にするのはいけん(ダメ)
 それは、言っちょ―(言っている)自分が
 相手を見下しちょー(見下している)けんだけん』

自分を良く思っている時にこそ出る言葉であり
自分より、劣っていると思う相手に
自分を否定されたり、冷やかされたりすることで出る言葉。
つまり、
その言葉を吐くほうが、向けた相手に対して失礼な行為をしていることの表れだ。
だから、バカにするという言葉は、思ってしまってもいい。
でも口にするな。
どうしても口にしたいときは、
なにくそーって言え。
それでもって、思ってしまった気持ちをもとに
もっと成長しろ。

鼻たれ同盟の誰かが何かに腹をたてて
『バカにすなや!!!』
って言ったときも、オズゥは
『おうおう、この方は自分を天井にこすりなさる』
って言ったことがあって、
その当時は、天井にこすられて
木くずで顔が傷だらけになった彼を想像して
背筋がぞっとしたもんですが
成長するとともになるほどって思う。

かがみよ、かがみよ、かがみさん。
っていうお決まりのフレーズも、我が家では

鏡よ、顧みよ、鑑みさん。

他者と言う鏡を通して、自分を顧みよ。
鑑になるために必要なことや、大切なことは
自分だけではわからないからね。

それが今日のタイトルでござんした。

字は、人を表す。
だけでなく、
どの字をセレクトするかで
その人の考え方とかが見えてきて
言葉に出来ない部分も表現してくれる。

日本には、
平仮名、漢字、カタカナ、ローマ字など
国内に向けた表現字方法がたくさんあって
それによって本当に豊かな色付けがされていく。

同じ言葉でも、
意味合い、色合いが様々。
本当に美しいなって、感じるのでありまするが、

言葉と言うものに生きる命を、
代々引き継いでいくことも、大切な伝統だと感じる今日この頃。

受け取るだけでなく、
しっかりと伝えていけるように。
ありがと、おふたりさん。


今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。
あなたの貴重な時間を頂戴出来たこと
読んでいただいている間だけでも、
あなたの中に私と、祖父母が活かされることに、感謝します。

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