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夢の最後にGが出てきた話
今日の朝のことである。私の夢に5匹の黒光する虫が出てきた。
真っ白な部屋を探索していたような気がする。文字通りの夢見心地の状態でそこを歩き回っていると、これまた色が白い宝箱を見つけた。
白い宝箱を一面真っ白な部屋でどうして見つけることができたのかはわからない。夢というものはある程度の不条理を許容してしまうものなのだろう。
宝箱の中身が空だったのも、きっと夢だったからに違いない。ワクワクしながら開けたのに、中はがらんどうだなんてあまりにも夢がない。宝箱としては許されてはいけないことだと思うのだ。ロマンというものの大切さを、私の夢はわかっていないと思う。
さて、本題に戻ろう。本当の悲劇はその後に起こった。中身が空でがっかりした私は、もしかしたら箱の下に何かあるのではと思ったのだ。
何かのメッセージや隠し扉を期待して、すっと箱を持ち上げると、途端そこから5匹のカサカサ動き回る虫が出てきた。
悲鳴を上げながら尻餅をついた私に、向かってくる何匹かのGたち。慌てて逃げようとするが、腰に力が入らない。その間に奴らは私の素足に乗り上げ、足から腹へ、そして胸をのぼりついに顔まで這いあがろうとした。
そこで目が覚めた。
汗ダラダラの状態で時計を見ると、時刻は朝の5時20分。起きる時間としてはいつも通り、しかし気分は最悪のそれだ。
『今日は厄日だー、絶対酷い1日になるよー』と直感した。はぁとため息をつきながら、1週間の初めの日、私は肩を重くしながら朝ごはんを食べに行くことになったのだった。
ちなみにそのどんよりした気分だが、コーヒーを飲んだ瞬間かなり晴れた。風味豊かなコーヒーはストレスに有効だと実感が得られたことが、この不幸な夢を見たことに対する唯一の成果だろう。コーヒー、ありがとう🙏
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