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清浄歓喜団

和菓子の起源をたどると、遣唐使が中国から持ち帰った菓子や果物にたどり着きます。その中でも有名なのが、奈良時代に遣唐使により伝えられた清浄歓喜団です。

先週の大河ドラマでも、政子の前に置かれた高坏に載せられた菓子の一つとして登場していました。

初めて名前を知ったのはいつだったか。15年はたつと思います。一度は食べてみたいと思っていたのですが、京都に行くときは別のことに気を取られていてちゃんと調べていませんでした。


10月に京都に行ったとき、バスの中から老舗っぽいお店だなと思っていた菓子屋があり、札幌に戻ってしばらくしてから何かの拍子にそれが亀屋清永だと分かりました。そしてお店のHPを見ていると、商品に清浄歓喜団が載っていたのです。

祇園だったらあの日歩いて買いに行けたのに、なんて悔やんでも仕方ありません。全国旅行支援がまた始まるようですが、旅行費用かけるくらいならちょっと高い送料の方がまだお財布は痛まないので、オンラインショップで購入することにしました。


せっかくなので、今年最後となるお稽古に持参しました。師匠にお歳暮としてお渡ししましたが、当然のように皆に分けてくださり、私も一つ持ち帰って頂きました。

中にお香が練りこまれていると聞いていたので、匂いがどうかと心配でしたが、現代風に調整されているのか気にならない香とお味でした。今年のお茶のお菓子として、よい思い出になりました。


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