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お茶の練習日

茶道のお点前は何通りもあり、段階に応じて小習い・四カ伝・奥伝と分けることができます。

それぞれで習得することが多くあるので、四カ伝ばかりしていると小習いの手順もあいまいになることがあり、自宅での自主練が欠かせません。


以前は自宅時間が長くなると丸一日お点前の練習をすることがありました。小習いも、上のお点前を分かってから戻ってみると見えてくるものがあり、新鮮な気持ちで取り組めて充実した時間を過ごせていました。

ただ最近はYouTubeというものを覚えて、そこへの投稿のためにお点前をするということが続くと、なんだか意識や充実感が変わってしまいました。

ほかの茶道関係の投稿が勝手に見えるところに上がってきて、それはいつも着物を着て見事なお道具を使ってサムネイルも用意して作成されています。それを意識してしまうと自分の投稿の足りないところに意識が向くので、自分のための練習とはかけ離れてしまうのです。


また本来少なくとも裏千家では許状を取るまでと取ってからの方というのはお点前へのアプローチが明確に分けられていて、必要な許状を取っていない方に該当のお点前は見せてはいけないという決まりになっています。

一般の方も薄茶と濃茶という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、薄茶はお茶会でも行われているので許状がない方に見せても良いお点前に分類されますが、濃茶はどういう扱いになるだろうかと悩みます。

YouTubeでは何回か投稿すれば同じお点前ではもう目新しいことはなくなるからか、濃茶の投稿をされている方もいます。


今回自分が濃茶の練習を中心にしたかったので、お点前中動画は撮影していましたが、その内の一部の動画と説明画面との構成でYouTubeはアップしました。また本来自分がしたい日常の中での自主練なので、洋服で行っています。

とりあえずYouTube分の画像を撮り終えると、なんだかホッとしてそのあとは本来自分がやりたかったように色んなお点前の練習に取りかかれました。

YouTubeでは、茶道本来の「見られる」とは別の視線を勝手に意識するので、自分の呼吸や動きへの意識が乱れることがあります。自分が未熟だからなのでしょうが、今日は本当に伸び伸び好きなだけ練習できました。


毎日投稿もしたい、納得のいく練習もしたい、バランスの難しい問題です。

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