捨てたくても捨てられないのはなぜ?を説明します。
もっとスッキリしていきたいと思うなら捨てる時期がきています。
もっとスッキリしていきたい!
そう思うことってありますよね。
部屋を見渡してみると、何か物ごちゃごちゃしている。
物置のごちゃごちゃが気になる。
会社に行ってもデスクがごちゃごちゃしている。
人生全般的にスッキリしていない感じがする。
そんなときは、捨てるの実践をする時期です。
特に11月は、大掃除前の大物を捨てる時期に適しています。
講演やセミナーでも9月くらいから、圧倒的に多いのが「捨てる」をテーマにしたものです。
この時期になると、スッキリしたい気持ちが高まりますが、実際には、多くの人が物を捨てられなくて困っているのでしょう。
「捨てる」に関しては、「汚れ取り」のように、
「この汚れは酸性なのでこの洗剤」
「この汚れはこの道具を使ってこのように取る」
などの知識や技術はありません。
「捨てられない物に、この洗剤をつければ、誰でもすぐ捨てられます」
というようなものがないのです。
ゴミを分別するための知識は必要かもしれませんが、それは各家庭にあるゴミ分別表を見ればわかりますよね。
でも人それぞれ、捨てるものが違うし、捨てられるようになる処方箋も違うのです。
では、「捨てる」られるようになるには、何が必要なのでしょうか?
僕はたくさんの人の捨てられないもの、それに対してのその方の思い入れなどもききました。
その人が捨てられるようになるには、もう、これは説得するしかないんですよね。
「捨てたくても捨てられない人」に捨てる行動を取ってもらうには「説得」です。
その際に、なぜ捨てたくても捨てられないのかについて、いくつかの共通項があるので、その理由を明確にしていきましょう。
なぜ「捨てたくても捨てられない」のか?
その理由は、捨てたいとおもっている物に「特別な気持ち」が入っているからです。
たとえば、女性は洋服がなかなか捨てられないといいます。
なかでも、高額で購入したにもかかわらず、あまり着ていない服は、捨てられないようです。
その洋服は、たぶん衝動買いをしてしまって、家で着てみたら似合ってなかったとか、着る機会がなかったため、タンスに眠っていたものです。
このような洋服が捨てられない大きな理由は、過去の失敗した自分を認めたくないからなんですね。
払った金額を回収していない感、もったいない気持ちが、捨てることを躊躇させるのです。
これは例えですが、大抵の「捨てたくても捨てられない」物には、過去の特別な気持ちが入っているのです。
「弾かなくなったギター」
これは夢を追いかけていた頃の気持ちが入っていますね。
画家になるために買った画材、作家になるための資料や本などにも、夢をあきらめきれない気持ちが入ってますね。
僕の実家にも、ホコリのかぶっているもう誰も弾かないピアノがあります。父が妹に当時借金をしてまで買ってあげたもので、父にとってはとても大切な宝物なのかもしれません。
ある女性が、彼氏にプレゼントされたシルバーブレスレットを長年捨てられませんでした。
それほど高価なものでありませんが、その当時の幸せの絶頂がこもっているもので、彼女はその後、恋愛や結婚を失敗しますが、それでもそのブレスレットを捨てられませんでした。
きっとその頃のブレスレットに込められた幸せと、現実とを比較して生きた結果なのかもしれません。
他人から見れば、「そんな物、捨てればいいのに」という物ですが、本人にとっては、特別な気持ちが入っている物なのです。
捨てたくても捨てられないものを捨てて、新しい自分に生まれ変わる
無理に捨てる必要はありませんが、もしあなたの中に「捨てたい」という気持ちがあるならば、それは「捨てる」ことによって新しい自分に生まれ変わるチャンスでもあるのです。
心に痛みや苦しみが伴いますが、思い切って「捨てる」ことによって過去のシガラミからも開放され、スッキリとした前向きな自分になることができるのです。
今年も、残りわずかな日数となりましたが、2020年を締めくくるにあたり、捨てたくても捨てられないものを捨てて、新しい自分に生まれ変わって新年を迎えましょう。
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