「書き手」になろう
今年から、満を持して、授業で「作家の時間」を始める。
今の僕は牧紳一。
「監督、試合はまだですか」
ワクワクが止まりません。はやく授業やらせてくれ。
コロナの影響で、学校が再開できるかだいぶあやしいけど、できるという前提で準備はしていこう。
「作家の時間」は1980年代からアメリカを中心に普及した作文指導のやり方で、向こうではWriting Workshopと呼ばれている。
一言で言うと、生徒が「本物の作家」として過ごす授業。
この授業は1コマが「ミニレッスン」「ひたすら書く時間」「共有の時間」で構成されている。
授業の冒頭5~10分は「ミニレッスン」。文字通り、教師から短時間の講義を行う。そのときの生徒の状況、到達度を見ながら、効果的と思われる知識を絞りに絞って伝授する。
授業のメインは「ひたすら書く時間」。ここを30分は確保する。それが「作家の時間」の最大の特徴だ。何を書くかは生徒が決める。詩でも、小説でも、エッセイでも、論説文でも何でもいい。生徒が決めることが大事。生徒にオーナーシップを持たせることで学びが生まれる。
生徒がひたすら書いている間に教師が何をしているかというと、一人一人の作家さんとカンファランスをする。つまり個別指導。「作家の時間」が別名「カンファランス・アプローチ」とも呼ばれる所以である。30分の間に10~12人とは話したい。ここで一人一人の生徒が何を書こうとしているか、何につまづいているかなどを把握しながら、適切なサポートをしていく。
授業の終わりの10分は「共有の時間」。一人の生徒に「作家の椅子」と呼ばれるちょっと豪華な椅子に座ってもらい、自分が今書いている作品を披露してもらう。ここでクラスメイトからポジティブ・フィードバックをもらえたり、クラスメイトがどんな作品を書いているのかを知れたりすることが学びを促進する仕掛けになっている。
「作家の時間」の概要は上記のようなものだ。
この授業をやる上で、教師に求められること。
それは、「教師自身も書き手であること」。
なので、僕自身が書き手であるための場として、このnoteを活用していこうと思います。
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