HSPのゴールは世界への安心感～HSPさんはなぜ怖がりなの？
こんにちは。HSPサステナワークプログラム「そういう個と。」編集チームです。
今日は「恐れと不安について」ちょっとシェアしてみます。
・ただ何となく不安になってしまう。
・子供の頃ちょっと親が見えなくなったり、留守番していて親の帰りが遅かったりするときに死んでしまったのではないか、事故にあってしまったのではないか、とずっと妄想している、
・大人になってからは子どもの心配をしすぎてしまい、あーだこーだと子どもが一緒に不安になるような行動をしていしまう、
そういうこと、ありませんでしたか？
安全に対する基本的な危機管理というの必要というのは当然のこととして
問題なのは
目の前に転がっているきっかけをとらえて
「不安や恐怖がわいてきてしまう。」
ということ。
HSPは扁桃体の働きが強い、だから不安を拾いやすい
HSPは扁桃体の働きが強いことが、脳科学で証明されています。
扁桃体は、未来予知や危険察知をする器官なので、
そっちは危険かもしれないよ？
ほら、ちょっと昨日と違うんじゃないの？
警戒したほうがいい、逃げた方がいいかも？
そういうことが湧いてくるようなしくみになっていて、
敏感すぎない80％が一斉に危険にあわないように
遺伝子が塩梅しているというはなしです。
生物学者たちは、種の保存のために
１００種類以上の動物に、敏感種が20％弱まじっているということをつきとめているそうです。
わたしたちHSPはその種の中に「配置された敏感種」なので
いつも危険を拾っているということが、
ある種役目として設定されているとも言えます。
【喜び】と【恐れや不安】とだったら
人間の脳はどちらの方を影響力大と判断すると思いますか?
もちろん恐怖と不安ですよね。
もともと人間は恐怖の方により敏感にできています。
そちらの方が生命の保持に関係があるからです。
喜びをスルーしても人間は死なないけれど
恐怖と不安をスルーしたら
命の危険にさらされる可能性が高いといえわけで、
そういうふうに人間の体は
メカニズムができているんですよね。
身体はいつだって
その人の【命にとっての1番の叡智】を持っています。
過去のトラウマや愛着不安によって、
神経の自己調整力が崩れていることがある
神経の自己調整力なんて言われても・・・！
と思われましたか？
そうですよね。
このことはHSPメッセンジャー講座のスペシャリスト講座で長時間をかけて扱うことなので
ひとことでお伝えするのはとても難しいのですが、
不安も
安心も
人は自分で作り出しているもの。
同じ花を見ても
「この花きれいだなあ、家に飾りたいな」と思う人と
「この色のカラフルさはきっと毒をもっているに違いない」
と感じる人がいます。
それは過去にあったできごとによる、というわけです。
過去にもらった花にかぶれて
手が真っ赤に腫れ上がった経験がある人にとっては
きれいな花というのは、自動的に危険かもしれない対象物になります。
人にだまされたことがある人は
疑り深くなりますし、
もっというとお母さんとの原初の関係が人のあり方を
根本的に決める大きな要因となっていることが
研究によってわかっています。
アダルトチルドレンとか毒親という言葉もはやりました。
母親との関係が
くつろいで人のなかにいるか、
いつもなにがしかの緊張のなかで人との距離を保っているかを
決めていきます。
何があっても自動的に不安を拾う、ということには
いくつかの側面がありますが
今日は扁桃体のことと
過去の体験の原因、というふたつをお伝えしました。
でもどちらも、自分で変えていくことができます。
「不安なんて感じていない！」って不安な気持ちに蓋をするのではなくて
じんわりと「大丈夫だな」という感覚のなかにいられるようになる、
ということ。
人に期待するのではなくて、ストレスを乗り越えていく自分に期待する
自己信頼が高くなる。
少しチャンレンジができる。
（今ここ神経系エクササイズ p69より）
そういうことは
自律神経の調整力によって起こっているのですよね。
具体的なワークが載っています。
ぜひ上記の浅井先生の本を読んでみてください。
そう考えていくと
人間の心は実は身体とぴったりとくっついていて
安心への近道は身体へのアクセス、
ということも言えます。
人間の身体というのは、すごいですね！
安心感とは
目指すものじゃなくて
今すぐここで作り出すことを意図する
そういうものかもしれません。