下げ?

病院や施設からの死亡搬送の事を一般的には下げと言います。当然、ご遺族様が一番不安になる時であると思います。

実際に自分も親を亡くした時に一番不安になったのがこの下げの時になりました。当然の事ながら一般の人よりかは慣れているつもりでしたが、病室で寝台車の到着時間であるとか様々な不安があります。

当然の事ですが、葬儀業者が自社で寝台業務を執り行う場合と寝台業務を外部に依頼している場合とありますが、たまに葬祭業者無しにて寝台業務専門の業者に丸投げの場合とあります。これも又、当然の事ではではありますが相談事を寝台業務の方にしたところでなんの結論が出るわけではありませんし、夜間であれば葬祭業務があるわけないので、ただ単に業務の人間が少ないのか眠いから出てこないのかどちらかということになります。

ただ、自分の経験から言わせていただくと一番、不安な時(病院等では時間にシビアなのでまだですかと聞かれる)に到着されたときの安堵感など他に例えないようなの無くここの葬儀屋さんを選んでよかったと思ってしまいます。それぐらい重要なのです。すべては葬儀が成功した、失敗したの大きな決め手になるのはこの下げの段階で決まってしまいます。

昔は通夜における対応がすべてになっておりましたが、現在のコロナ禍の中で葬儀の状況も大幅に変わり、通夜をする家は全体の30%位しかありませんから外部のかたとの接触もこの下げの時と火葬場で会う可能性がある程度になってきました。人間の中で更には儀式という中で、一番重要になってくる体外的な見栄の部分が以前は規模であったり、祭壇であったりしましたが昨今では、下げと火葬場についての2度になってしまいましたねえ。

外部の方の目に触れないという事では儀式がどんな形でも良いという訳ではありませんが、無宗教にての葬儀が凄く増えたように思います。

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